こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は,
ふとした出来事から
思う,
「できない」
ということについて
考えていくことにいます。
あれもできない
これもできない…
思い煩っていないでしょうか。
その時には
「できない」とは何かについて
考えてみるのも一興かもしれません。
以下,お付き合いください。
かたくなった柏餅
連休明けのある日。
実家の母親から,
宅配便が届きました。
父親による
一方的な謂れなき断罪,
縁切りの影響で…
もう15年以上,実家には帰っていません。
母親の作った手料理の味は,
もう,基本的に味わうこともない…
と思っていたので,
私の好物をたくさん作って
冷凍して,送ってくれたのは
ありがたいですね。
そんな中に,
荷物にちょっとしたスペースが
あったのでしょう。
同じように凍らせた
柏餅が2つ,入っていました。
GW明けだし,
こどもの日の関連で,
柏餅を手に入れたのを
そのまま凍らせて送ってくれたのでしょう。
私は
昔から,
チョコレートとか
ポテチとか
といったお菓子よりも…
かりんとうとか
ふ菓子…
ぼたもちといった
和菓子系が大好きなのも
覚えていてくれたようで…
柏餅を送ってくれたのでしょう。
冷凍便だったので,
他のものは一通り冷凍庫に入れつつ…
その柏餅は,
解凍しようと思って,
冷蔵庫に入れました。
そして…そのまま忘れて2日ほど経ち…
あれ,何だこれ…と思ったら,
そのときの柏餅です。
もちろん,解凍済みで…
餅の部分は固くなっていました。
これを…
うまく蒸したり
レンジを使ってどうにかすれば,
柔らかくなって
美味しく食べられるのでしょう。
やり方が分からなければ
ネットで調べれば,
いくらでも方法はすぐに見つかるでしょう。
そして…
その見つかった方法は,
おそらく,それほど困難なものではなく,
やれば直ぐにできることでしょう。
…と思いつつ。
その固くなった柏餅を,
固いまま,ムシャムシャ食べました。
食べながら…
ああ,
「これができないってことなんだろうな…」
と思ったのです。
ゴミ屋敷になる原因
これは聞いた話です。
いわゆるゴミ屋敷。
部屋の中がゴミだらけになっている人の,
その部屋の掃除をする業者の話です。
業者曰く,
依頼人は
「普通の人」
だそうです。
普通というのは…
いわゆるゴミ屋敷にしてしまうような人だから,
だらしがない,不潔な人…みたいな印象を
持ちがちですが…
例えばマンションの一部屋を
ゴミ屋敷にしてしまう人の住人は,
普通にOLさんで,
それなりに名の知れた会社に
勤務しており…
朝は普通に,整った服装で
出ていくのです。
でも…
家の中はゴミ屋敷。
その人にゴミを片付ける能力が
ないか…と言えば,
そんなことはない。
分別などにおいて
正確さは欠けるかもしれませんが,
ゴミ袋に入れて,
指定の日時にゴミ置き場に
持っていくだけです。
そして…
それがやれないから,
ゴミ屋敷になってしまうのでしょう。
先程の,
私の固くなった柏餅と同じですね。
やってやれなくはない。
やれなくはないけど,
それをやる気力がおこらず,
それをやらないのです。
私の,
かたくなった柏餅は,
まあ,固いだけで
なんとか食べましたが。
ゴミ屋敷は,
いつかどうにかしないと
どうにもならないでしょう。
「できない」の正体
家を片付けるのは
できないのでしょうか。
できるけれど
やれないのでしょうか。
この違いは大きい。
例えば,
100メートルを9秒台で走れるかどうか。
人類全体で見たら,
できる人もいますが…
現実的にできる人はまずいない。
これは
「できない」
ですね。
あるいは,
何ら訓練を受けていない人が,
裁判をできるか…
具体的には,訴状や準備書面を作り,
法廷の口頭弁論で的確に振る舞うことはできるか。
できません。
別に,
弁護士のように
「業務」
として行うなら専門教育は必要ですが…
自分が当事者としてだけなら,
できるかもしれませんが…
相応に学ばないとできないことでしょう。
これも
「できない」
範疇でしょう。
では…
料理が好きで,
幼い頃は母親と一緒に料理をしていた
子どもが大きくなり…
ブラック企業に勤めて,
帰宅するのは23時過ぎ。
そして翌朝7時には家を出ないといけない。
この状況で,
料理はできるでしょうか。
料理というスキルは持っていて,
料理という行動を実行することは
不可能ではないけれど…
でも,現実問題として…
シャワーを浴びて,
適当に何か出来合いのものか,
レトルトかなにかを食べて
すぐに布団に直行…
ってことになってしまう場合。
これは,
できるけれどやれない…
になるでしょう。
もしかしたら,
料理が最高の趣味で,
料理していれば元気になれる。
どんなに疲れていても,
料理をするのが,明日を生きる原動力になる…
なんて人だったら,
「やれる」
かもしれませんが,
そうでもなければ…
適当に食べて,
すぐに寝てしまうのではないでしょうか。
この,
やれるけど
「できない」
という状況。
仕事において,
どれだけ抱えているかどうかを
把握しているでしょうか。
分別できているのか
例えば,
本当に,できないことはできません。
やろうと思えばできるけど,
やれていないことも,
「できない」
とひとくくりにしていると,
できていないことが山積みになってしまいます。
できていないことが山積みになると,
それが原因で,
今までできていた他のことすら
できなくなっていくことすらあるのです。
では,この悪循環を
どう打開したらいいのか。
できないを分別することです。
スキルや能力,才能などの問題で
自分ではどうあっても実行できないものを
分別する。
でも,
それが必要なら誰かできる人に
依頼するのが現実的でしょう。
問題は…
やろうと思えばできる…はずなのに
できていないこと。
この点も,
しっかり分別…
すなわち
「本当にそれをやる必要があるのか」
をもう一度精査して…
やる必要がないなら,
さっさとそれを手放すことです。
やる必要があるし,
やればできるし…
でも現実的にはできていない。
これが,
最大の問題になることでしょう。
これも,
人に丸なげするのも一つの手。
あとは…
これをいかにして
どうにかできるかを考えなければ
ならないのですが。
締め切り効果などで
レバレッジを掛けて,
何とか対処していくしかないのでしょう。
できるはずなのにできていない。
このことに直面するのが
最初の一歩かもしれませんね。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平