こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は,
人を行動できなくさせる有害な思考パターンについて
考えていきます。
特に,
「正しい」
からこそ,納得してしまうのですが,
結果として行動できなくなってしまうのです。
自覚して回避していきたいですね。
以下,お付き合いください。
体に良くないとはわかっていても
スーパーやコンビニで売っている
カット野菜。
それをある程度混ぜた,
すぐにサラダにできるように
袋詰された野菜。
個人的にはお気に入りで
よく買っています。
ですが,
この点について
あることを言われたことがあります。
私が
親元を離れて
一人暮らしを始めた後のこと。
親から
野菜を食べるように…
とは言われるものの。
一人暮らしで,
様々な野菜を買ってきて
カットしてサラダにして食べる。
…なんてマネは,なかなかできません。
そこまで
手数を掛けるのが億劫だし,
野菜をそれぞれ買ってきて,
消費しきれるかどうかの問題もあります。
例えば,
キャベツを一玉買ってきたら,
完食するのはなかなかに大変です。
だからこそ,
あらかじめカットされた
1食分のサラダセットを買うのは
とても合理的です。
家族数人で食べるならともかく,
一人暮らしなら,これで十分。
…という話ではあるのですが,
「そういうのは食べない方がいい」
と言われました。
なぜか。
当たり前ですが,
野菜をカットすると,
切り口から酸化していきます。
色が変わるのは見た目にわかるでしょう。
ですが,
実際に売られているカット野菜の
サラダセットは,
そんな見た目にはなっていません。
つまり,
そんな見た目にならないための
何らかの処置がされているわけです。
そして,
その処置を考えると,
体に良くない…という判断は
当然でしょう。
そこで,
私はこう返しました。
「だったら,
野菜を食べないのとどちらがいい?」
これで,黙りました。
自然の,良い野菜を
そのまま摂れれば
ベストでしょう。
でも,
それがなかなか難しいし
現実的ではない。
だから,
袋詰されている
カット野菜のサラダセットで
妥協しているわけです。
それを,
「食べない方がいい」
という発言の根拠は,
その
「ベストの状況と比較した場合」
の判断となります。
この話は,
単なるサラダの話ですが。
この発言のもととなる
根底にある思考パターンは,
極めて非効率的です。
100%完璧,
ベストで理想な状態と比較する。
すると,
どんな場合も,
その理想の状態には及ばない。
当たり前ですね。
その状態を以て
「やらないほうがいい」
となると…
ほぼ全ての行動ができなくなるのです。
広告の理想の状態
当然ですが,
広告宣伝したら,
確実に集客できるか。
最適解を心がけて,
コピーライティングやマーケティングを駆使したとしても,
そうはいきません。
世界ナンバーワンマーケティングコンサルタント,
ジェイ・エイブラハムいわく,
「常に顧客が正しい」
とのこと。
つまり,常に正しいのは
顧客であって,
企業側,マーケッター側は
そうではない…完璧など目指せるはずがないのです。
完璧に集客できないなら,
集客などしないほうがいい。
…このような発想の会社に
将来はあるでしょうか。
不完全でも,
最適とは言えなくても,
拙くても…
やらないよりはマシです。
どんなことであっても,
やらないよりは
やったほうがいいのです。
例外は…ひとつだけ。
「うまく行かない事がわかっているのに
何も改善もせずにただそのまま繰り返すこと」
です。
コレ以外なら,
最適解でなくとも,
小さなことでも
メリットがあるなら
やったほうがいい。
このことは
きちんと心がけていきたいですね。
…ということで,
今日もカット野菜の
サラダを貪っています。
ドレッシングを掛けすぎないように
気をつけないと…
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平