こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は道路脇の看板について
お伝えしていきます。
看板で集客効果あるのでしょうか。
それともないのでしょうか。
どんな業種が看板を出したらいいのか
もしくは出さないほうがいい業種はあるのか。
そういったことについて
基本的な考え方を一つだけ
お伝えします。
目的としては…
看板を出しても効果がない
業種業態のビジネスが…
看板に手を出すことで
無駄に費用を垂れ流ししてほしくない
ということです。
世の中には
もちろん素晴らしい会社もありますが
そうではない会社…
具体的に言うと広告代理店などで
看板を扱う会社が言いくるめて
あることないこと吹き込んで
看板広告を出させようとすることがあります。
ですが
役に立つ業種もあれば
役に立たない業種もあります。
ですので,
冷静に判断できるように
最後までしっかりご覧ください。
まるで意味のない看板
何年か前の事です。
ある交差点で
ふと前を見ると交差点の信号の奥に
看板が立っていました。
その看板には見覚えのある名前が。
ある司法書士事務所の看板です。
かつて私の事務所で勤めていた事務員が
独立開業して…
その宣伝のために看板を出したのでしょう。
私は彼にほとんど
マーケティングについて
お伝えしていませんでした。
ですが彼は彼なりに
学んでいたようです。
広告宣伝することの大事さ
については学んだということがわかります。
逆に言うと
その程度しか学ばなかった
ということも分かります。
交差点の奥に
司法書士事務所の看板を出すことに
どんな意味があるのでしょうか。
案の定と言うべきか
しばらく経った後に
その交差点を通ると
その看板はなくなっていました。
当たり前ですよね。
広告効果など全く考えられないですから。
謎の黄色い看板
看板ということでよく見かけて
見るたびに疑問に思うのが
歯医者の黄色い看板です。
黄色の背景に…
おそらく院長であろう人の顔が写真と
歯科医院の名前だけが出ている。
本当にそれだけ。
しかも
その大きな看板が
いくつもいくつも
ずっと並んでの見ると…
本当にこれは何のために
この看板出してるんだろうかと,
理解に苦しみます。
集客効果はもちろんありません。
当たり前ですよね。
院長の顔写真と
歯科医院の名前しか
出てないわけですから。
電話番号出てるわけでもない。
地名が出てるわけでもない。
本当に院長の顔写真と歯科医院の名前だけ。
そんなものを出すメリットというのは
私の想像力では
考えられないのですが。
もしかしたらマーケッター思考では
思いつかないだけかもしれませんね。
例えば,
自分の顔をたくさん散りばめることによって
自尊心が満たされるナルシストだったりとか…。
控えめに言って,気持ちが悪い。
あるいはお金が有り余っていて
使い道がなくて
税金に持っていかれるのは馬鹿らしいから…
それだったら広告代理店に
お金を恵んであげたほうがいいと
思っているだけなのか…
広告宣伝ではないです。
広告効果のないものを
「広告効果を見込む」
などとは言えませんからね。
歯科医院の名前だけですから
検索することすらできません
検索したところで
ヒットできるかどうか怪しいものです。
ならばそこに
治療の内容と付け加えたら
どうなるのでしょうか。
先日見かけたのが
インプラント
という言葉とともに歯科医院の名前。
あとは同じく黄色背景で院長の顔写真だけでした。
インプラントと入れても,
集客効果は見込めないでしょう。
看板ですからそこの脇を通り過ぎるわけです。
いちいち止まって写真を撮ったり
もしくはそういう検索キーワードを打ち込んだり…
というのは考えにくい。
まして,車やバスなどに乗っていた場合
そこに止まることもできないでしょうからね。
本当に何のために出しているのか,
意味が分かりません。
そんな看板を何度も見かけると,
どういうセールストークをしたら
こんな顔と院名だけの看板を
売り込もうとしたのでしょうか。
一人のマーケッターとしてはそういった看板を
提案する人に対しては
罪悪感を抱かないものだろうかと
疑問に思ったりもしますがまぁそれはさておき。
広告効果のある看板
逆に見事だなと思う看板もあります。
端的に言うとラーメンの広告です。
店舗名も出ていますが
店舗名以上に大きく
ラーメンと目立つように
書いてあります。
これがまず素晴らしい。
そしてもちろんラーメンの写真も出ていますが
「交差点先150メートル」
という具体的な案内も書いてあります。
この看板にどんな効果があるのでしょうか。
これを見た瞬間に,
「ラーメン食べに行こう!」
と思う人はどれだけいるかどうか分かりませんが。
お腹が空いていて
食べるところ探してる人にしてみたら
「ラーメン屋があるんだったら行ってみようかな」
と思う人も出てくるでしょう。
この看板ならば,
おそらく広告広告効果があるでしょう。
もちろん効果測定できないですので
断言はできませんが。
大きな看板で車で通り過ぎる中でも,
動体視力的にしっかりと
その看板の内容をとらえることができます。
そこに看板があって
ラーメンだということを伝えて,
150 M 先だということも分かります。
そのまま通り過ぎれば
ラーメン屋があるということが
わかるのです。
実に,基本に忠実な看板です。
しっかりと意図が見える看板は
いいですよね。
看板の広告効果の有無
効果のない看板の例として
司法書士事務所と
歯科医,インプラントの例の話をしました。
そして効果のある例として
ラーメン屋の話をしました。
この二つの例から効果のある看板と
効果のない看板の違い。
これは何になるのでしょうか。
それは看板を見ただけで
購買意思決定できるかどうかです。
あるいは購買意思決定した場合における
リスクが低いかということに尽きます。
例えばラーメン屋であれば
ラーメンの看板を見た時に
お腹が空いてたら
ラーメンを食べようという
意思決定はすることができるでしょう。
例えばコンビニを探していた時に
ラーメン屋の看板を見て,
「お腹が空いたからラーメンにしよう」
という意思決定だってできるでしょう。
そして…
ラーメンを食べて,
心の底から「失敗した!」と思ったり
訴訟沙汰になることは考えにくい。
けれど
例えば相続が起きて…火葬場からの帰りに
道を走ってた時に
司法書士事務所の看板を見て,
「使用書士事務所行かないと…」
と思う人はまずいないでしょう。
いたとしても
そこの看板を見て
その看板の宣伝の通りに,
実際にそこの事務所を
訪問しようと思う人など考えにくいでしょう。
その前に検索するのではないでしょうか。
それが今の時代というものですね
歯科医院も同じでしょう。
特にインプラントだと
何十万円もするようなものですから,
看板だけで即決できる人など考えられないでしょう。
そもそも院長の顔と
歯科医院の名前しかない看板で
実際にそのクリニックに
たどり着けるわけもないですけれどね。
これが看板で集客効果が見込める場合と
見込めない場合の違いです。
この点が分かっていると
看板を出すか出さないかを判断することも
できるでしょう。
別の言い方をするなら,
看板の効果が見込めるものとして,
コンビニなども挙げられますね。
ふらっと来店することが想定される業種などは
看板は適していると言えます。
予約なしで歯科医や司法書士事務所などは
考えにくい。
中小零細企業において
広告費を垂れ流しすることは
現実的ではありません。
広告宣伝するならば
そこから集客なり売上などに
しっかり繋げたいものです。
だからこそ,
「明らかに」
効果のないものに
お金を無駄に投じるのは
避けたいものです。
にもかかわらず…
例えば,看板を扱う広告代理店が
寄ってきて,
「認知度が高まりますよ」
「まずは顔を売らないと…」
などとわけのわからない
宣伝文句に踊らされないように…
今日の内容は頭の片隅に入れておいてください。
あなたがくだらないセールストークに
まとわされませんように。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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