節分における恵方巻マーケティングの功罪

節分における恵方巻マーケティングの功罪

節分における恵方巻マーケティングの功罪
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

今日は,1日遅れで
節分の話です。

 

 

お題としては,
節分とマーケティングです。

 

 

良くも悪くも…
節分にマーケティングが関与したことで,
その結果,どうなったのか。

 

その功罪について
考えていきます。

 

内容自体は
世間でも言われていいる
ありきたりな話…から,
もう一歩,踏み込んで考えていきます。

 

以下,
お付き合いください。

 

 

手に入らなかった恵方巻

 

 

節分当日である,2月3日は,
スケジュール的に身動き出来なかった反面。
翌日の2月4日は,
たまたま早朝に外出していました。

 

 

買い出しするついでもあったので,
ついでに早朝から開店している
スーパーへ。

 

 

お目当ては…
半額に値下がりした
恵方巻です。

 

 

節分に恵方巻を食べたいとか
そういう気分ではなかったのですが,
好きな具材が巻かれた恵方巻が
半額で手に入ったらいいかな…

 

…と思ったのですが。
売っていませんでした。

 

 

理由は不明。

 

 

昨日のうちに完売したのか。
それとも,昨日のうちに売れ残りは
廃棄したのか…

 

 

ただ,
世間からの目もあるので,
早々に半額の恵方巻を
店頭に並べるのも難しいのかもしれません。

 

 

昨日の夜に来店すれば
真相は判明したことでしょう。

 

 

 

タイトルにある
「功罪」
の,罪の…入口部分は,
恵方巻の売れ残りを
大量廃棄する
食品ロス問題です…が。

 

 

これはあくまでも入口。

 

ただ,
掘り下げる前に少し振り返ってみましょう。

 

 

 

子供の頃,恵方巻食べた?

 

 

 

節分と言えば,
豆まき。

 

 

鬼はー外ー
福はー内ー

 

なんて言いながら
実際に豆を投げたことがある人も
多いでしょう。

 

 

私も,
幼少の頃は
実際に投げました。

 

 

私はどうにも
靴下というものが苦手で,
足が冷えても,
裸足でいるほうが好き。

 

 

節分の後は,
しばらく,難儀するのが
毎年の風物詩。

 

 

掃除しても,
なかなか,投げた豆を
完全に除去するまでには至らず…

 

素足で
豆を分付けて痛い思いをするのが
恒例行事でした。^

 

踏むと痛いし,
そもそも掃除も面倒で億劫。
そこで,
ある年から,
落花生を殻ごとぶん投げることにしました。

 

これは後から拾い集めて,
そのまま殻を割って中の
ピーナッツを食べられるし…
(ピーナッツは大好物です)

 

さすがにあの大きさの落花生を
そうそう踏むこともないので,
一気に問題が解決しました。

 

 

これが,
私の節分に関する
「幼少の頃の思い出」
です。

 

 

 

ざっくり30年以上前の
話ですが…

 

 

そして…
私のこのブログ。
幼少のエピソードも,
時折書きます。

 

 

詳細を説明すると長くなるので
端的に結論だけ言うと…

私は,
「記憶を遡って思い出すことができる」
特殊な訓練を受けたことがあります。

 

幼少の頃の出来事や体験は,
比較的容易に
思い出すことが出来ます。

 

ブログで,2歳の頃の
エピソードとかを
いくつも書いているのは
これが原因ですが。

 

 

その…
過去を想起する訓練の成果として
節分の思い出を紹介しました。

 

 

要するに,
私の幼少期において,
節分に恵方巻きを食べるなんて風習は
特に実践していなかったのです。

 

 

実際に,
そんな風習が存在しなかったかどうかは,
また別の話。

 

 

近年の,
節分において
恵方巻きを食べる…という風習は,
まさにマーケティングの成果でしょう。

 

一部の地域や特定のの人々の間でのみ
行われていた風習を…
マーケティングでテコ入れして,
一般家庭にまで普及した…
とのではないかと推測しています。

 

 

そして,

節分に限ったことではなく,
日本では,マーケティングの成果として
似たような風習はいくつもあります。

 

諸説ありますが…

 

土用の丑の日に鰻を食べる…とか。
年越しそばも,
マーケティングの成果だと言われています。

 

もっとわかりやすいのは,
バレンタインデーや
ホワイトデーなどは,
製菓業界がマーケティングを
がんばった成果でしょう。

 

一風変わったものとしては…
結婚指輪にダイヤモンドを贈るのも,
マーケティングの成果です。

 

1970年代以前は,
ダイヤモンドというものは
宝石としてそこまで価値が確立していたとは
言えなかったようです。

 

そこで,
ダイヤモンドを売るために…
日本人が西洋風に憧れる
気質を利用して…

 

真っ白なウェディングドレスに,
指輪はダイヤモンド。

 

…というものを
広告代理店がキャンペーンを展開して
根付かせた…と言われています。

 

 

これらと同じように,
節分も,マーケティングの成果でしょう。

 

 

 

 

恵方巻きマーケティングの功罪

 

 

 

節分に恵方を向いて
無病息災や商売繁盛を祈念して
一本丸かじり。

 

 

それ自体は…
とても,日本人らしい,
なんとも奥ゆかしい,
切なる願いでもあり祈りでもあり…

 

決して悪いことでは無いはずですが…

 

 

強引な恵方巻販売のテコ入れの結果として,
食品ロス問題が,
社会問題として知られるように
なりました。

 

 

これが,
恵方巻きにおける,
マーケティングの罪…
ではありません。

 

 

もちろん,
食品のロス問題自体が,
決して良いことではないのは
言うまでもありません。

 

が。
ここでは,少しだけ
精神性の話に入っていきます。

 

 

 

「いただきます」

 

 

食事の際,
「いただきます」
と言って…食べ始め…

 

「ごちそうさま」
といって,食べ終わる。

 

 

これは,
もちろん食事を用意してくれた方への
ねぎらいでもあると同時に…

 

日本古来から浸透している
祖霊信仰的な発想として
「霊は万物に宿る」
という考え。

 

そして…
食べ物の元になるものは
すべて命あるものです。

 

だから,
その命あるものに
自らのために食べる
その感謝の念で…

「いただきます」
と言うわけですが…

 

 

 

別にこんなことは,
私もあなたも日本人なので,
今更言うまでもないことです。

 

この点から考える
節分のマーケティングの本当の罪。

 

 

それは,
マーケティングによって,
この日本人の精神性の発露のひとつ,

 

命あるものを感謝して食べる…
という古来からの考え方を
大量食品ロスによって
踏みにじってしまった…ということですね。

 

 

ここまで踏み込んで
大量食品ロス問題の
「何が悪いのか」
を言語化する人も少ないでしょうけど…

 

日本人の奥に眠る
この「いただきます」という考え方に抵触して,

 

強烈に,
この食品ロス問題に対して,
怒りと不快感を抱くことに
なったのではないしょうか。

 

 

このような,
言語化出来ないほど,
奥に染み付いた思いや信念に
抵触するようなマーケティング。

 

 

一時的にうまくいくことはあっても
将来に大きなツケを残すことでしょう。

 

 

恵方巻きマーケティングの未来

 

 

さて。
話は少し戻って…
昨年の暮れくらいでしょうか。

 

 

自宅から少し離れたものの,
個人的にはお気に入りの
大型スーパーにて…

 

恵方巻きの宣伝をしていました。

 

 

世間では
クリスマスが終わった頃の話です。

 

 

その時期に恵方巻の宣伝。
なぜか。

 

「完全受注生産」
と大きく書いてあったからです。

 

ロスに対する,
強烈な批判も…
これなら,回避することもできるでしょう。

 

もちろん,
気楽に手にとって買うことは
できないので販売数自体は
下がるでしょうけど…

 

それくらいで
ちょうどいいのでしょう。

 

これからの節分は…
いかに恵方巻きの販売予約を
獲得するか…

 

…に力を入れるマーケティングに
力を入れるほうが,
現実的になりそうですね。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

 

 

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