こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
昨日の記事で，
「忙しさ」
をダシにして
都合の悪いことを回避する。
なんて話をしました。
これをやっている限り，
忙しさから解放されることは
ないでしょう。
なぜなら
忙しいほうが
都合がいいですからね。
<参照>
忙しい社長・経営者なのに時間管理スキルが上達しないある要因
今日は，
その続きです。
忙しさを便利な道具にするのと
同じように…
これもまた，
忙しさの解消…
時間管理スキルの向上を
考えると深刻な問題です。
いくつかお伝えします。
忙しさに息切れした時に，
今日の話を思い出してみてください。
二種類の人間
まずは，
軽めの話から。
さて，
ちょっとあなたの手帳を取り出して
見てみてください。
あるいは…
さっと思いだして見るだけでも
十分です。
端的に，
手帳の余白具合は
いかがでしょうか。
手帳に書いてあるスケジュールが
びっしり埋まっている人も多いでしょう。
では，びっしり埋まっている場合と
空白が多い場合。
どちらがいいでしょうか。
良い悪いではなく
単に好みの話です。
手帳にびっしり
スケジュールが埋まっているほうが
好きな人と，
空白が多いほうが好きな人がいる。
ただそれだけの話ですね。
けれど，
前者の場合。
自分が，
スケジュールをびっしり入れるのが
好きだから入れている…
ということを自覚せずに，
「なんか忙しいんだよね…」
ってやっていたら目も当てられません。
その場合，
忙しくすることを目的に
忙しくしてしまうことになります。
やらなくてもいいことを
やったり…
一回で済むことを二回三回とやったり…
なんてことを
やり始めません。
忙しいだけで
生産性は壊滅的ですね。
それは避けたいところです。
時間管理スキルを高めて…
より効果的により生産的になれば…
もっとたくさん，
生産的なスケジュールで
びっちりにできるでしょう。
私は…
手帳の空白が少ないほうが
好きですけどね。
軽めの話題はこれまで。
深刻…というか，
なかなか手のつけようがない
話に進みます。
「やっぱり社長がいないとだめですね」
…と従業員から言われること。
端的に言えば，
他者承認が欲しくて，
忙しくして回るということ。
これをやる社長・経営者がいるのです。
これは手に負えないですね。
面倒で厄介な仕事を
従業員の代わりに片付けて，
「やっぱり社長がいないと…」
とやってしまう。
本来，社長がやらなければいけないとしたら
それは反対なのです。
社長がいなくても，
従業員だけで処理できるように
するにはどうしたら良いかを
考えて，組織化を進めていかなければ
なりません。
ですが…
それをやってしまうと…
「やっぱり～」
と言ってもらえる機会が
減ってしまいます。
だから…
いつまでも
忙しいままなのです。
社長が勝手に忙しく
せせこましく走りまるだけならともかく。
この症状は
根本から会社の組織化が
進まないわけです。
従業員も巻き込まれる立場です。
溜まったものではないですね。
これに関しては…
手の施しようがないと言えます。
他者承認を求めるのは
やめましょう…
なんて言っても
やめられないですから。
他者承認を求めるあまり，
夜のお店にいって，
女の子にちやほやされる
社長もいるらしいですが。
まあ，
プライベートの時間に，
会社抜きにしてやる分にはともかく。
会社全体，従業員を巻き込んで，
社長が
「生産性を下げている」
状態になってしまって
いるわけですね。
あらためて社長の仕事を考える
では，あらためて
なぜ社長が忙しいのは
だめなのでしょうか。
それは，
本来の社長の仕事が
できないからです。
社長の仕事は
マーケティングです。
別の言い方をするなら…
明日の売上，
今月末の売上を作るのではなく，
来月，再来月…
半年後，来年の売上が
入ってくる仕組みを作ることです。
とても大事な
きわめて重労働な仕事です。
思考労働ですからね。
思考労働をするには，
まとまった時間と覚悟…
一人きりの空間，
些事に煩わされない状態が
必要になってきます。
つまり…
「忙しい」
と…社長の仕事ができないのです。
でないと…
つい，別のなにかに
逃避してしまいますからね。
みんな仲良く，
肩を並べて一緒に働く。
…というのが
好きな人はいますが。
それは社長の仕事では
ありません。
それに…
社長は従業員と一緒に
仲良く働いているつもりでも
従業員からしたら
給料を払う側と貰う側です。
一線を画する存在として…
メンタル的には
「仲良く肩を並べて」
とはならないでしょう。
これも
一種の他者承認かもしれませんね。
仲良く一緒に。
そのことは否定しませんが，
それしかやらずに，
社長が一人の時間を確保して
やるべきことをやっていないなら…
サボっている…というほかないでしょう。
なお…
何事もなければ
ついサボってしまうから…
サボらないように私を
活用する社長もいます。
すなわち…
考えるべきことを考える時に，
解決すべき内容を書き出して
整理して…
解決策を考えていく。
日頃は，
他の従業員と
「みんな仲良く」
和気あいあいとやっていますが，
一人で考えるのは大変なので…
私との時間を確保して，
そこで考えていく。
そういう仕事の仕方をする人もいますね。
考える…といえば
漠然としていて捉えづらいかも
しれませんが。
私と会話していると，
私が
「質問」
しますから。
その質問に応えていくだけで
整理できて，
解決策が見えてくる。
これも一つの方法ですが。
方法論であって…
そもそも，
「忙しいのが好き」
を通り越して，
「忙しさに逃避している」
「忙しさに依存している」
状態になってしまっていたら…
時間管理スキルは向上しないし，
会社の生産性も上がらず…
売上も延びず…
いろいろとじり貧に
なっていくでしょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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