こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
ゴールデンウィーク真っ只中ですが,
いかがお過ごしでしょうか。
私は…
ネットで注文したいものがあるのですが,
この時期は発送してくれないので
いろいろと不便ですね。
さて。
今日は,
ゴールデンウィーク中に,
このようなブログを読んでくださる方向けに,
お伝えする内容です。
日頃は忙しくて
考えたり
実行する時間がない。
けれど,
ゴールデンウィーク中だからこそ,
見直すきっかけにしていただきたい
内容です。
自社の優先順位について。
あらためて考えていきましょう。
以下,
最後までお付き合い下さい。
どっちが優先?
昔,
新宿の大型士業事務所に
勤めていた時のことです。
西新宿の高層ビル街のひとつです。
当時勤務していたのは38階。
エレベーターに乗るたびに,
耳がキーンとします。
隅田川の花火大会も
事務所の窓から
よく見えました。
…もっとも,
38階なので,
打ち上げ花火は
「見下ろす」
ことになります。
なかなか稀有な体験ですね。
さて。
どちらかと言えば,
事務所にさほど客が
来るようなところではなく,
提携先から仕事をまとめて受ける
事務所でしたが。
では…
例えばですが,ショールームみたいな
業種で,高層ビルの上層階にあった場合を
考えてみて下さい。
もし,
高層ビルの上層階で
顧客がたくさんいる。
そんな最中に,
地震や火事が起きたら
どうすればいいのでしょうか。
具体的には,
「ショールーム内の顧客を
避難させることを優先する」
のか。
「従業員の避難を優先させる」
のか。
どちらを選ぶのかは自由です。
ただ,
経営者が決めなければいけません。
どちらを優先するのかを
決めたら…
実際に
「その優先順位に従って
行動できる仕組み」
を考える。
それを周知徹底し,
行動につながるように
しなければならないのです。
別の例を紹介します。
周知徹底させるための肝
経営者は決めなければ
ならないのですが。
決めた後に,
本当に大事なことがあります。
例えば,
ある作業所で,
安全性と
生産性を
天秤に掛けるとします。
この2つ。
どちらを優先するか。
これもやはり経営者が決めることです。
といっても,
安全性と生産性とでは,
「安全第一」
という経営者が多いのでは
ないでしょうか。
では…
この安全第一を徹底するために
何が必要なのでしょうか。
実際に,
多くの事故は,
この徹底が甘いから…
もっというと,
口では安全第一と
言っておきながら,
実際には生産性第一…の
行動をしているから,
問題が起きるのです。
具体的に…
例えば,作業所内の器具に
不具合があるとします。
その不具合を放置しておきながら,
作業を続けると…
何か事故が起きるかもしれません。
そんな時に,
現場の人が…
「器具に不具合があるので,
報告します」
といって
報告を上げてきたとします。
すると,
その上司が,
「そんなことよりも,
ちゃんと午前中のノルマは
終わっているのか!」
と叱りつけたら
どうなるでしょうか。
もう,
報告は上がってこないでしょう。
危険を察知して取り除くタイミングが
なくなるのです。
その結果として,
大問題が発生します。
有名な例では,
福知山線の大事故。
定時運行にこだわるあまり,
安全性が蔑ろになり,
多くの人が犠牲になりました。
このように,
上辺だけで言っていることと,
実際にやっていることが食い違うと
うまくいかないのです。
安全性を優先するなら,
そのための具体的な行動を決め…
その行動が遵守されるための仕組みまで
考えて導入しなければ…
現場の一部の恣意的は判断で
運用され,
「徹底される」
日がくることはないでしょう。
社風はどこから生まれるのか
社長が
「うちの社風は安全第一の顧客主義です」
などと言っても…
現場で,
事故を予防するような動きに対して
説教や折檻があったら…
それが社風となります
特に…
社長の目の届かないところで
社風は生まれ…醸成されていくのです。
いつだったか…
誰に聞いたのかはおぼえていないのですが。
ある作業場に,
新人が入ってきたときのことです。
シフトリーダーが,
現場でトレーニングを
していたときのこと。
新人が
「こんなに作業がいろいろあったら,
焦ってしまいそうです」
…と言ったそうです。
その時,
シフトリーダーは
なんと返せばいいのでしょうか。
もし…ここで
「そうだな,だから頑張れ!」
と言ったらどうなるでしょうか。
がんばります。
つまり,
いろいろある作業を
「がんばって気合と根性で処理しろ」
というのが上からの指示です。
これで…
安全第一を掲げていたら,
矛盾しますよね。
実際に,
このシフトリーダーが言ったのは,
「焦ると事故の元だから,
安全第一でお願いします
処理しきれない分は,
周りがフォローするから大丈夫です」
といったことを
伝えたそうです。
この瞬間に
社風が新人に浸透するのです。
だからこそ
きちんとチェックして
把握しておきたいですね。
そう,わかっちゃいるのですが,
社長も忙しいですよね。
だから,
ゴールデンウィークの今のうちに,
できることをやっておきましょう,
という話でした。
社内や
作業所などの工程をチェックしたり…
実際に上がってきている報告を見たり…
逆に言うと,
上がってきていない報告は何なのかを
推し量り,ゴールデンウィーク明けに
チェックするのもいいでしょう。
ただ,
これって…
日常的に,ガンガン連絡や対応に
迫られているときにはなかなかできません。
やるべきだ,
とわかっていても,
できないものはできないし,
それを言っても仕方がないことです。
だから,今のうちに,
見直せるものをリストアップして
おきましょう…という話でした。
さて,
うちのクライアントにも
ゴールデンウィーク中にやっておいたほうがいい
ものすごく脂っこい課題があったのですが…
ちゃんとやっているかどうか。
私も確認しておくことにします。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平
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