こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は,
口下手な人こそ活用したい会話術について
お伝えします。
先日,
クライアントと,プレゼンスキル…
話ベタ,話がうまい…というお題で
少し話をしたのですが。
私はもちろん,話下手です。
言いたいことを的確に
言うことができません。
一方…
別の,私の身近にいる人からは,
私に対しては
「こういう人を,ああ言えばこういう,
みたいな感じなんだよね」
とのこと。
その方曰く,
いつも,
「あの時,こう言えばよかった…って
何度も何度も悔しい思いをする」
のだそうです。
私に対しては,
「何を言われても,的確に
切り返しができるからすごい」
とのこと。
私としては…
それこそ私自身が,
「あの時,ああ言えばよかった…」
なんて思うことは日常茶飯事です。
ですが,
その人にしてみたら,
私は言いたいことを言いたいタイミングで
的確に言えているということなのでしょう。
このコメントを
「フィードバック」
として捉えるなら…
その人と私との違いは何なのか。
そのひとつの違いを今日,解説します。
たったひとつ。
このひとつを徹底的に磨いて,
使うべき時に自由に使えると,
会話術…特に,交渉などの場面で,
今までとは少しだけ違いが出るでしょう。
本格的な交渉術でもなんでもなく,
ただのテクニック,
お茶を濁すものですが…
言い換えると,
誰でもすぐに取り掛かりやすい
ということでもあります。
そのひとつを
解説します。
「あの時…」と後悔する原因
上述の通り,
「あの時,ああ言えばよかった…」
と非常に悔しい思いをする。
…という出来事は,
なぜ発生するのでしょうか。
もちろん,
色んな原因があるでしょう。
ただ,
割とありそうな,大きな原因は,
「まったく想定外の応答があって,
頭が真っ白になった」
真っ白になる…
つまり対応できず,
思考力がぶっ飛びます。
ぶっ飛んだ状態のまま,
会話が押し切られて…
流れていってしまうのです。
というのも,
「3日前の昼時,
あなたに言われたことについて
あのとき言えなかったから今言うけど…」
って,
言えればいいのですが,
言ったところでさほど効果もないし,
「今更何言ってるの?」
と逆にやり込められることも
あるかもしれません。
ですので,
言うべき時に,
言うべきタイミングで,
言うべきことを
言い返さないと,
「あの時~」
と後悔して
腹が立ち…しかも,
受け身のままで終わってしまう,
きわめて釈然としない結果となります。
この状況を打開するには
どうしたらいいのでしょうか。
【実例】電力会社との交渉
スマートメーターというものを
ご存知でしょうか。
専門外なので,
ザクッと概要をお伝えします。
スマートメーターを使えば,
電力仕様の検針が不要になるので,
電力会社のコスト削減になります。
が。
海外などでは非常に問題になっています。
強烈な電磁波を周りにばらまくそうです。
体調不良になったり,
眠れなくなったり…
いろいろな問題が起きます。
そのスマートメーター。
電力会社から通知が届き,
近日中にスマートメーターに交換する,
という連絡がありました。
これ,
調べたところによると,
「拒否する」
と伝えれば,拒否できるようです。
が。
電力会社かは平然と嘘をつくらしく…
「在庫がない」
から始まり,
「法律上の義務である」
などという狡猾なものまであります。
メーターには使用期限があり,
一定の周期で交換しなければいけないのは
確かに,法律上の義務です。
が。
そこで
「スマートメーターにしなければいけない」
という規定はないようですね。
これを,
「法律上の義務です」
と言い張るわけです。
なんてことがあったら,
的確に反論,言い返して
スマートメーターを拒否できるでしょうか。
実際に,電話してみたところ,
はじめは低姿勢に,
「協力をお願いしたい」
からはじまったのですが。
義務はない,
という前提で
「拒否します」
と一点張りで主張したら…
「スマートメーターを拒否できる
法律上の根拠はありません」
と言い放ってきました。
平然と嘘をついてくる,
ということを想定していても,
実際に言われたら…
なかなか,頭が真っ白になって,
メンタルを立て直すのは大変です。
まさに,このタイミング,
この瞬間で,的確に言い返さないと
後悔することになるのでしょう。
攻防一体の必殺技
ちなみに。
私には得意技がひとつあって,
それを使って,
この場は勝利しました。
前職で,
法律職をやっていた関係で,
「反対解釈」
というものが
定着しているのです。
反対解釈とは,
例えば,
「20歳で成年とする」
という規定がある場合。
これを反対に解釈するとどうなるか。
「20歳未満は成年ではない」
ということですね。
日頃から,
「裏返すと…」
という思考が定着しているので,
この場は…
「スマートメーターを拒否できる
法律上の根拠はありません」
に対して,
「スマートメーターを強制できる
法律上の根拠はないですよね」
と切り替えしたところ,
電力会社側は沈黙。
無事に,昨日
「スマートメーターではないメーター」
に交換されました。
が。
今日のお題から考えると,
「とっさの切り返し」
で反対解釈を繰り出すのは,
少々,慣れが必要です。
なので…
今日のお題である
「たったひとつ」
をお伝えします。
攻防一体の技です。
自分がとっさに返せない,
想定外の,
よくわからないような
言われ方をして…
頭が真っ白になったら…
背景も文脈も,
前後の繋がりも何も考えずに,
とっさにこの一言を言えばOKです。
「なぜ?」
と。
これが,攻防一体となります。
多くの場合,
「なぜ?」
と言われて,
かんたんにサクッとすぐに
切り替えせるものではありません。
例えば,
「パソコンは便利です」
という話に対して,
突然
「なぜ?」
と言われたら,
少し考えないと,
返せないでしょう。
この
「少し考える」
という時間を生み出す。
これが,
攻防一体のうち,
「防御部分」
となります。
とっさに返せない時に,
なぜ?
と切り替えして…
相手を一瞬黙らせる。
その時間が,
頭が真っ白になって,
思考力がぶっ飛んだ状態を
クールダウンさせるのです。
そのクールダウンした
状態に戻れれば,
本来,言いたいことを言える
状態であり…
後から,
「あの時,ああ言えば良かった…」
という後悔を防ぐことができるのです。
攻防一体の「攻」
これは…
作用するかどうかは
わかりません。
言い換えると…
「相手の要求が,
筋の通らない
理不尽なものであればあるほど
返し技として威力が発揮される」
ものです。
理路整然と,
主張できないから,
勢いで押し切ろうとするわけですからね。
そこを,
「なぜ」
と筋が通った説明を求めると,
相手は答えられないでしょう。
もちろん,
相手の要求が正当であれば,
そんな効果は生じませんが…
それは,
「なぜ」
と言ったから,言わなかったからといって
変わるものでも無いでしょう。
ということで。
今日のお題,
「あの時,こう言えば…」
…と後から歯ぎしりしないための
ちょっとした会話術でした。
もし…
「スマートメーターを拒否できる
法律上の根拠はありません」
に対して,
「なぜ?」
と切り替えしたら,
電力会社側はなんて答えたでしょうね…
とっさにい言い換える人は,
そうそうにいないでしょう。
少なくとも,
相手がうろたえている間に
時間稼ぎはできるでしょう。
ちなみに。
この「なぜ」という返し技に対して,
さらに返し技があるのですが。
それを実際に知って実行できる人は
ほとんどいないでしょう。
弊社クライアントにも,
特別な非公開ワークショップを開いて,
伝授しましたが…
理屈はわかっていても,
見についてはいないようですから。
この
「なぜ?」
くらいにシンプルなんですが,
これがなかなかできないようですね…
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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