こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日はテレワークについてお伝えします。
武漢コロナ禍において
テレワークというものが
だいぶ社会に認知されてきました。
ではテレワークが社会に認知されたと同時に
テレワークの仕方や生産性の確保については
認知されたのでしょうか。
実際にテレワークというものを以て
生産性は上がってるでしょうか。
下がっているのでしょうか。
この点に関する,
ニュースとデータを
見かけたので今日はそれについて
お伝えしていきます。
テーマはテレワークで生産性が上がる人と下がる人。
この違いは何なのかということですね。
数字に意味はない
こんな記事を見かけました
テレワーク時の仕事の生産性は
出勤時に比べ84・1%に低下-。パーソル総合研究所がテレワークを経験した
約2600人に生産性がどう変わったか尋ねたところ、(中略)
調査は昨年11月、従業員10人以上の
企業の正社員を対象にインターネットで実施。
64・7%が
「出勤時より生産性が下がった」
と答え、「上がった」は16・6%だった。
<出典>テレワークの生産性平均8割 出勤時と比較、経験者調査
2021.3.8 16:48
https://www.sankei.com/economy/news/210308/ecn2103080020-n1.html
まさかこれを見て,
「ああ,テレワークって生産性が低いんだ」
などと断じる残念な人は
それほど多くはないとは思いますが
念のため解説していきます。
前提として考えなければならないのは
そもそも何を以て生産性が上がったのか
それとも下がったのか。
この点を明確にしていないということですね
出勤時の生産性を100%として、
テレワーク時はどのくらいになるか
選択式で尋ねると
「80%」を選んだ人が最も多く、
回答者の20・1%を占めた。<出典>同上
つまり80%だった場合,
何を以て80%なのか。
その基準はどこにも
この記事から出ていないということです。
では本当に生産性は下がったのでしょうか。
もし下がった時にそれは
テレマークだから下がったのでしょうか。
それとも別の要因で
下がったのでしょうか。
そこが判明されていないのです。
ですので,
この数字にさほど意味がないと
お伝えしました。
データよりも,
そのデータが出てきた背景,
因果関係が大事なのですが,
この手の統計データって,
そこまで踏み込まないから,
「都合のいい数字」
として利用されるだけに終わるのが関の山。
話を戻します。
実際に生産性が下がった場合と
上がった場合があるので,
その原因は何なのか。
あくまでも推測になりますが
お伝えしていきます。
根拠のない推測
上述の「80%に下がった」
というものに対して
さしたる根拠や基準もないのと同じように
私の推測も根拠はあるわけではありません。
あくまでも推測です。
なぜ生産性が下がるのでしょうか。
環境が違うからでしょう。
極端な例えですが
仕事をする場所を
会社の社内で…
ただし社内にいるのは自分一人だけ。
その状態で同じ仕事をした時に
生産性が上がるか下がるか
という仮説です。
これで生産性が下がるという人は
なぜ生産性が下がるのか。
この環境とは何が要因になってるのか。
端的に言うと他の人の存在です。
例えば,
Excel をいじっていて,
やり方が分からなくて困ったとします。
その時に
周りに人がいて特に
パソコンが詳しい人がいたとしたら
その人に
「これやり方が分からないんだけど」
と尋ねることはできるでしょう。
尋ねることによって
すぐにその問題解決し
その人はサクサクと仕事が進みます。
ですがそのエクセルに詳しい人が
周りにいないのであれば…
実際にそのExcelを扱っていて
仕事が進まないことになります。
これが生産性が下がったという人の
感覚ではないでしょうか。
そして生産性が上がった人もいます。
これはどういう人か。
端的に言うならば今の話で言うと
尋ねられる側の人です。
つまり他の人から仕事を妨害され邪魔され
自分の仕事が進まない状況で…
その妨害されてる間も,
他の人も仕事は進んでいきます。
でも妨害される側は仕事進まないのです。
ですがテレワークになると
自分のペースで仕事を進めることができる
上に他の人の妨害に遭わなくなります。
どんどん仕事が,はかどっていくということですね。
そういった
一部の生産性が上がった人達を
日頃から妨害し,邪魔し続けて
自分の仕事の踏み台にしてきたから…
他の人たちは100%は仕事ができていたのに
その人達を犠牲にすることができなくなったので,
仕事の生産性が80%に下がったということでしょう。
しつこいようですがあくまでもこれは私の推測です。
ちなみに,推測の根拠は,
単に私の経験談です。
昔,勤めていた事務所で
結果的にパソコンに詳しく,最年少だったので,
本当に雑用で邪魔され続けていました。
自分の仕事は…始発で出勤して,
朝6時半~8時半までの間に大半を終わらせ…
残りは,妨害を受け続けながら,
終電ギリギリまで作業し…
終わらない分は,こっそりと
休日出勤して,済ませていました。
その結果,体を壊して,退職。
詳細は以前に書いたのでそちらをご覧ください。
<参照>
つまり
テレワークによって
生産性が下がったという人は
自分がすべきことを
自分一人で完了できない人だ
ということでしょう。
生産性が上がったという人は
本来自分のなすべき仕事,
自分一人で完了できるにも関わらず,
妨害に受け付けて
誰かためになかなか
仕事がはかどらなかった
ということになるのでしょう。
この仮説に基づくならば
やはりテレワークという文化は
とても素晴らしいものだと言えます。
成果が出せる人が,
妨害をされ続けて
平凡な成果に終わってしまうのは,
忍びないものです。
逆に,
能力のない者は
どんどん淘汰されていくということに
他ならないですからね。
おそらく,
大半の人がテレワークで生産性が80%に
なったとしても…
「生産性が上がった」
という人と差し引きすると,
(自己申告ではなく)
会社全体の生産性は
上がっているのではないでしょうか。
ここまでが社員従業員としての立場から見た
テレワークの生産性に関する話でした。
テレワークの難しさ
上述の妨害問題とは別に,
違う要因を紹介します。
テレワークは人によっては
物凄く性に合ってるかもしれません。
一切邪魔が入らない状況下で本来やるべき仕事…
今まで8時間かかったものを3時間ぐらいで
仕上げてしまい
あとは残りのんびりと過ごす
ということが出来るとしたら
素晴らしいことです。
ですが,
そういった人はどうしても少なくなります。
仮に5時間ぐらい掛かってしまう
仕事に取り掛かった時に…
テレワークだと別の問題が生じます。
単純に脳機能の問題でもあります。
つまり飽きが来るということです。
室内にずっとこもっていて
ひたすら一つの作業をしていたとしたら
脳は飽きるです。
飽きると眠くなるし
退屈になるし
集中力は下がります。
脳は,それを苦痛として判断して
それを避けるために,
「眠くさせる」
のです。
そんな時に,
会社内であれば
違うことをしたり…
人によっては喫煙所などに行って
他の人と話をすることによって
気が紛れて
席に戻れば,
脳の飽きが解消され,
生産性を回復することができるのですが。
テレワークだとそういった機会がありません。
これは脳の機能による生産性の低下と言えるでしょう。
ですので
単純に一定時間ごとに
適宜休憩を入れた後に元に戻る
という仕組みが必要です。
ですがテレワークという
他の人の目が行き届かない環境だと
休憩に戻った後,
元に戻ってこれなくなる人もいるということです。
…夢の世界から,とか。
この辺りがテレワークの
難しさなのでしょう。
この手について社長がどう解決策を打つのか。
そこが考えなければいけないことかもしれません。
過激な解決策
おすすめしていいかどうか分かりませんが
対策はあります。
zoomで監視すればいいのです.
zoomに接続して
カメラでその人を映します。
他の人たちが作業してる様子
全体が見れるような状態にします。
そうすると他の人たちが実際に
作業してる様子が見えるので
自分が励みにもなるし
いつまでも戻ってこないと,
バレてしまいます。
もちろんマイクはオフです。
一切誰も音声を出しません。
ただ全員がモニターに繋いで10人なら10人
20人なら20人が一斉にパソコンに向けて作業してるだけ。
誰かしらが,ふと顔を上げたときに,
モニタが目に入りますから,
相互監視体制という考え方です。
しかし。
以前,あるクライアントが
「なかなか思考労働がうまく行かない」
と言うので
「私が見張ってましょうか?」
と提案したら断られてしまいました。
これはなかなかプレッシャーがあるのかもしれませんが。
一応こういう解決策を提案しておきます
自分で考えてくださいという
投げっぱなしもどうかと思いますからね。
テレワークを導入している方,
あるいは今後導入しようと思ってる方は
参考にしてみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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