こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
今日は素晴らしいコピーを
見つけることができました。
良いコピーに出会えると
とても良い気分になりますね。
まあ，私はマーケッター，
セールスコピーライターだからと
いうこともありますが…
さて。
その内容紹介しながら
あるひとつの大事な考え方を
伝えします。
単純に目先の
コピーライティング…
どのような表現をするのか
ということではなく
その先に何があるのか。
というところも含めて
お伝えしていきます。
ひとつのケーススタディとして
最後までお付き合いください。
花の魅力を「ずらして」別の価値にした話
この時期はなかなか草の伸びが早く
手入れの頻度が増えて大変です。
ということで，
先日ホームセンターに買い物に
行った時の事です。
必要なもの諸々買いに行ったついでに
たまたま目に留まったものはあります。
外のガーデニング関係の売り場の
一角で鉢植えの花がズラリ。
綺麗な花が咲いていました。
花は綺麗でいいですね。
人間関係諸々の嫌な気分になったとき
花を見てると癒される気分になります。
まあそれはさておき。
花を見ていると
たまたまこんな鉢がありました。
「まもなく満開鉢」ということで
満開までの時間を楽しむとあります。
どういうことでしょうか。
裏面に説明のコピーがありました。
素晴らしいですね。
このコピーの何が素晴らしいのか。
商品コンセプトと
その魅力を余すことなく伝える
コピーということです。
具体的には，
「今咲いている花」
を楽しむということではなく
花が咲くまでの待ち時間を楽しむという
ちょっとずらした訴求ポイントを
提唱してるということです。
花に水をやりながら
花を咲くのを待つという
その時間を楽しむということですね。
もちろん
日頃から鉢植えで
花を愛でている人にとってみたら
その待ち時間がどのような
素敵な体験なのかということは
よくご存知でしょう。
ですので，
おそらくこのコピーは
ターゲットとしては
日頃から花を楽しんでいる層ではなく
これから花を楽しめるようになりたい層…
新規客獲得のための
コピーだということでしょう。
花について興味を持ったとしても
実際にそれをやるために何が必要なのかは
わからないし…
どれだけ待って手間暇労力がかかるのかも
わからない。
だからお花を
始めたくても始められないという人に向けて
「水やりだけでいい」
という商品を開発した上で…
その商品の価値を，
花が咲くまでの時間をいかに楽しむか。
「楽しいものだと演出する」
コピーですね。
実際に花が咲いてから
花が枯れて行くまでの間もよりも
花が咲くまで2週間待つという時間も入れると
全体的に楽しめる時間は長くなります。
言い方を変えると，
商品寿命が長くなります。
このように
商品の寿命を伸ばすという意味でも
本当に優れた商品開発だと言えます。
何よりもコレが素晴らしい
このように優れた商品設計と
それに合わせたコピーで
魅力を余すことなく伝えている
というのは本当に素晴らしいものです。
こういった
きちんと考えて行動しているものを
見かけるのはマーケッターとして
とても勉強になるし
良いものを見たな，
という気分になります。
それこそ綺麗な花を眺めているとのと
同じように
とても良い気分になります。
ではここで一つあなたに質問。
ここまでの中で
今までに触れられてないことで
最も大事なものは
何なんだと思うことでしょうか。
正解不正解ではなく
考えていただくことが
いかに大事なのかということです。
私の考えとしてお伝えすると
これは植木鉢に
このコピーを展開したということが
非常に優れていると言えます。
お花を売る時に鉢に
セールスコピーが書いてあるものを
あなたはどれだけ見たことがあるでしょうか。
私はこれが初めてです。
鉢植えの花といえば
プラスチックの真っ白なも…
あるいは別の色の…
一色の鉢に植えられた植物を
イメージする人が多いのでは
ないでしょうか。
ですがここで本当に優れているのは
そういった顧客の目に留まるであろうスペースに
その商品の価値をしっかりと書いている。
その価値を顧客に伝えようとしている
姿勢がいかに素晴らしいかということです。
そもそも花というものは
いかに素晴らしいものであっても，
「素晴らしい」
で終わってしまうものとも言えます。
花の魅力をしっかりと伝える努力を
していないということですね。
もちろん花という自然界の存在が
森羅万象の中において
その重要性をアピールする必要など
ないのでしょう。
ですがここでは店頭販売です。
商売…ビジネスにおいて
花を買ってもらうという努力をする上で
花そのものの魅力を伝える努力を
「実物の花の綺麗さ」
以外で一切していないというのは
いかがなものなのでしょうか。
今回は花そのものの魅力を伝えるのではなく
花を咲くまでの時間を楽しむ
というコンセプトのもとに…
その時間がいかに楽しく嬉しいものなのか
という魅力を伝えるコピーで…
しっかりと価値を伝えよういう姿勢。
この姿勢が何よりも素晴らしいのです。
未だに見かけます。
良い商品であれば
何も努力しなくても
勝手に売れていくという発想を持つ人。
商品開発
商品の改良その他もろもろ
商品そのものの価値を高めることにしか
労力を使わずその
商品の魅力を伝えようとしない。
価値がわからない人が悪い。
分かってくれる人だけに
買ってほってもらえればいい。
その前に伝える努力をしていない人が
いかに多いことか。
今回はこの花というものを
花を咲くまでの時間に展開した上で，
その魅力を伝えるという姿勢。
本当に素晴らしいという話でした。
改めて自分の商品やサービス
その魅力を顧客にどれだけ
伝えているのだろうか。
もう1回見直して
できる努力を
しっかりしていきたいものですね 。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
アップスタッツ合同会社のブログを
メールで受け取りませんか？
ブログ記事の内容を，メルマガで配信いたします。
ブログ記事内容とは別に，
メルマガ読者限定コンテンツの
配信もあります。
毎朝午前５時に，ブログ記事をメルマガ配信。
午後５時過ぎに，
メルマガ読者限定記事を配信いたします。
特に，ブログでは公開しづらいノウハウなどは，
メルマガ限定でご案内いたします。
今すぐ下記フォームよりご登録ください。