こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
今日は，珍しく
大してオチのない話をします。
なぜなら，
それに意味があるからです。
お題としては，
「成果が出るようになった原因に関する真実」
です。
何か成功事例などを目にしたり
耳にするとき…
「～が原因で」
成果が出た…
という話を聞くことがあります。
…が。
それは本当なのでしょうか。
以下，解説していきます。
大雨の中，大行列が出来た原因
あるセールスコピーライターから
聞いた話です。
ある工務店が
そのセールスコピーライターに
チラシの制作を依頼したところ…
そのセールスコピーライターは，
コンサルティングだけして
制作を断ったそうです。
その工務店の社長は，
自社の工法に一家言を持っており…
それについて，
非常に熱く語ったところ…
それをコピーにして売るよりも，
この話自体を直接見込み客に
聞いてもらったほうが効果的…
という判断だったからです。
ですので，
少人数を集めて
お茶会を開き，そのときに
その工法について
熱く語ればいい…というアドバイスでした。
その社長は，
実際にその通りに実行。
少人数を集めては，お茶会を開き，
熱く語って…
…ということを
ずっと繰り返しました。
そして
その自社自慢の工法で
モデルルームを建築。
そのモデルルームの見学会について，
集客することになりました。
社長は…
これまでお茶会に来てくれた人に
案内を出せばいい…
と言うのですが。
営業部は，
「それじゃ人は来ません。
しっかりチラシを撒いて宣伝しないと…」
と主張。
そこで社長は
「勝手にやれ」
…となり。
いざ，モデルルームオープン当日。
あいにくのものすごい大雨だったのですが。
その雨の中，
非常に長蛇の行列が出来たそうです。
来てくれた人たちはもちろん，
過去のお茶会に参加してくれた方々のみ。
…さて。
この話のオチはどこにあるのか。
競合他社が，
「あの工務店はあの雨の中
大行列を作った！」
と大騒ぎになりました。
そして…
営業部が強く主張して作った
何の変哲もない，
ありきたりのチラシを見て…
「このチラシで，あれだけ
モデルルームに集客出来たのか，
すごい！」
ということになり…
競合他社がこぞって
そのチラシを真似て広告宣伝し…
盛大に空振ったそうです。
競合他社からみたら，
お茶会開催の動きは見えなかったので，
見える要素でった，チラシだけをみて
「これで成果を出したのか！」
と判断してしまった…ということでした。
成果が出る原因はわからない
これは…
おそらくは，
お茶会を開き，
そこで社長の思いを熱く
直接語ったことが，
成果につながったのでしょう。
でも…あくまでも推測です。
他に成果が出る原因が
あったかもしれません。
ですので，
あくまでも推測なのです。
別の例では…
ある自己啓発セミナーで，
「２０年掛けて成功者になった○○が
そのエッセンスをまとめてお伝えします」
…というコンセプトで
セミナーを開催した場合。
はたして，
そのエッセンスを学んで，
成功できるでしょうか。
結論は，まず難しい。
なぜなら，
成功に至るエッセンスをまとめる…
ということは，
何かを選んで
何かを捨てるということです。
そして…
その捨てた中にこそ，
本当に成功に至る真の原因が
あるかもしれません。
それを欠いてしまったエッセンスを
学んだところで成果は出ず…
ということになるのです。
正解を探すな！
ですので，
今日お伝えしたい唯一のこと。
それは，
正解探しはやめたほうがいい…
ということです。
正解…
すなわち，それが正しくて
それ以外が正しくない
正しくないものはやめて
正しいものだけをやる。
…という発想を抱くと，
成果を出すことが遠のくでしょう。
何が本当に正しいのかなんて
わかりませんからね。
わからない中で
本当の正解を探そうとすると，
スピートと行動量が下がります。
つまり…
それだけ成果が遠のくということです。
世の中の成功事例，
成果報告などを見たときに，
その事例や報告をまとめた人の視点で
「コレが原因」
…と思って発表していても
違う原因はいくらでもあり得るのです。
明かせない真実
例えば…
弊社のクライアントで，
○○万円ほどの
高額の製品を販売するにあたって…
DMを送って…80通ほどで…
3件成約した
なんて話があります。
もちろん，
私がDMに手を加えたから…
というのはありますが。
だとしたら，
そのDMが成果の原因なのか。
正しいといえば正しいですが
そうではないと言えばそうではないのです。
その会社特有の事情があって…
その事情から判断すると，
「DMが効果的だろう」
と仮設を立てて，
実行したら3件成約できた…
ということです。
そして…
その会社特有の事情については
明かすことはできません。
そしてそれ以上にそれが本当の原因かどうかも
わかりません。
ただ…
事例の一つとして，
DMというものが今の時代でも通用する…
ということをお伝えしたいために，
この事例を「成果事例」として扱うことがあります。
実際にDMを出して成果を出しているのですが…
成果を出している原因は他にもあるということであり…
それは世に出てくることはないのです。
表層だけを見て，
「これさえやればうまくいくんだ」
という正解探求思考をすればするほど…
成果は出しづらくなっていくことでしょう。
最短の成果，
時短，効率…
憧れますね。
ですが…そうは行かないのが現実です。
本当に成果を出したいなら…
手数を増やす覚悟が必要なのでしょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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