こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
昨日から,
「既存の成功法則で成果が出ない人がどうするか」
というコンセプトで,連載を続けています。
昨日は…
ぶっちゃけ,
世の自己啓発,成功哲学が
万人に効果があるものなら,
世の中もっと成功者がいるはず。
結局は,
成功「法則」なんて言っても
当てはまる人と当てはまらない人がいる。
そんな話でした。
未読の方は…本文最後に
リンクを張っておきますので
あとでご覧ください。
(この記事を読んだ後で大丈夫です)
今日は…少し話を進めて…
そもそも,原因が同じなら結果も同じ。
既存の成功法則で成果が出ないなら,
同じことをやってもなかなか成果は出ない。
ならどうするか。
最初のステップとして,
既存の成功法則を
「手放すこと」
です。
当たり前ですが…
自分の中で,
「既存の成功法則が正しい」
と思っているなら…
いつまでも引きづられます。
もちろん,
既存の成功法則が
間違っている…
と,否定するつもりはありません。
「自分に合っているか合っていないか」
だけの話です。
既存の成功法則,
自己啓発の
何がどう自分に合わないのか。
この点を明確にすることで
手放していくができるでしょう。
今日は…
「ポジティブシンキング」
「燃えるような熱意」
「積極的な心構え」
「モチベーションを上げる」
なんて言葉に対して…
塩を撒きたくなるような方向けに
お伝えしていきます。
まもなく訪れる「ゆく年くる年」
先日,
ある方と話をしていたときのことです。
私は何年も前にテレビを処分しました。
その方も,テレビを処分したそうです。
年末を前に…
NHKの「ゆく年くる年」だけは
なんとなく見たい…なんて話になりました。
ある意味,
季節の風物詩的な要素もあり,
また,除夜の鐘の音は
なかなか耳にすることはできませんから。
ですが…
その後,二人で
「やっぱりそれはない」
…となりました。
なぜか。
今年の出来事について
災厄,不幸,災害,疫病,事件…
あらゆるろくでもない出来事を
延々と振り返るからです。
こんなろくでもないことがあった
あんなろくでもないこともあった。
そんなノリで今年を振り返る。
そんな印象が強い番組です。
もちろん。
だからこそ
「来年はより良い一年に」
という希望を見せる演出なのかも
しれませんが。
でも…
大晦日に,どんどん気分が暗くなっていきます。
それだけではありません。
それらの気分が暗くなった後…
じゃあ,来年こそ!
と明るく気分を変えて,
とはなりません。
例えば。
どんどん物価が上がっていますが。
では,
物価が上がるには理由…
原因があり,その原因が解消しない限り
どんどん物価が上がっている状況も
解消しません。
そして…
その物価が上がっていく原因を
引き起こしている「何か」というものは
そうそう解消できそうには思えない。
つまり…
今年は,どんどん物価が上がった。
苦しい一年だった。
でも,来年は明るく行こう!
…みたいな気分には
なりようもないわけです。
そこに…
「大丈夫大丈夫!
きっと来年はいい年になるさ」
なんて,能天気に言ってくる人がいたら,
鬱陶しいと思うのは
きっと私だけではないでしょう。
限られた資源を枯渇させてはいけない
気分を盛り上げるには…
相応のエネルギーが必要です。
モチベーション,
テンション,感情…
様々な何かで
盛り上げることはできますが。
限度はあります。
例えば,
普通の状態から気分を盛り上げるのと…
10万円入った財布を落としたときに
気分を盛り上げるのとでは…
全然,必要な労力が
変わってきますよね。
あるいは,
10年以上,共に過ごしてきた
家族同然のペットを喪った後に,
気分を盛り上げるのとでは,
また全然違うはずです。
そして…
あまりこんなことを
言いたくはないですが。
「時代背景」
ってありますよね。
私は知りませんが,
例えば高度経済成長時代と,
バブル時代と…
バブル崩壊後と,
そして今。
どうでしょうか。
明らかに,
時代が複雑化して混乱し…
繰り返します。
こんな表現,したくないですが。
「社会全体や人間そのものの
状態が悪化している」
のではないでしょうか。
単純に武漢コロナの問題もありますが,
それだけではなく…です。
そんな時代に…
「ポジティブシンキング」
「燃えるような熱意」
「積極的な心構え」
「モチベーションを上げる」
なんて考え方は…
まるで,第二次世界大戦中に…
B29爆撃機を,竹槍で撃墜しようと
するようなものと
似たような発想ではないでしょうか。
自分の感情的なエネルギーは,
有限の貴重な資源です。
意味のないことに費やして
枯渇させてはいけません。
個人差はある
さらに。
ここから,少しだけ
「見えない世界」
の話をします。
単純に,
その人の持ちうる
精神的なエネルギーの保持量。
暗く陰鬱でしんどいときに,
気合と根性で踏ん張ってなんとかなる
「程度」
というのは,個人差があるのです。
もともとその人が持ち合わせて
使うことのできる
「気合と根性」
の量というのもは,個人差があります。
だから…
別のある人が気合と根性でなんとかなる!
…と言っていても,
小学生が
「重たくて持てない」
と言っている荷物を
大人が
「俺には軽いから,それくらい持てる!」
と言っているようなものです。
そして…
その大人でも,
何百キロ,トンの重さは
持ち運べないし…
仮に50キロで,
気合と根性で持っていられる重さでも…
それを24時間365日持っていられますか,
という話です。
ポジティブシンキング,
モチベーション,テンション…
その手のもので
どうにかなる時代ではないのです。
でも,
自己啓発ってそういうの好きですよね。
なぜならそこに責任回避の仕組みがあるからです。
ここまで読んで
よくわかるのではないでしょうか。
その人の持ち合わせている
気合と根性の量など
数値化できないし,
まして,手にとって見ることもできません。
つまり,
「気合が足りないから成功できないんだ!」
という考えは…
見えないものを見えないもので
言っているも同然。
「間違っている」と
証明することもできません。
もちろん,
今日のこの記事もです。
証明できるかどうか…ではなく,
納得できるかどうか,しかできません。
モチベーションって何?
Motive(動機)+Active(行動)
をあわせた造語だそうです。
「行動を起こす契機となる刺激や意欲」
といった意味合いで使われることが
多いですが。
だとしたら…
モチベーションというものは
あったとしても,
それ以上に意欲をかき消し,
打ちのめそうとするもののほうが
圧倒的に多い,今の時代。
モチベーションでどうにかしようという時点で,
気まえて不合理で非現実的です。
モチベーションなんてものに
頼っていたら,何も行動できなくなる。
あるいは,行動しないことを
正当化すらできてしまう。
…ということは
ご理解いただけたのではないでしょうか。
つまり…
モチベーションみたいな,
あってないような,
あったとしても,まず機能することは
期待できないようなものに頼らずに
どうにかしなければいけない。
ということでした。
以上,既存の成功法則,自己啓発でも
幅を利かせている骨董品的思考,
「ポジティブシンキング」
「燃えるような熱意」
「積極的な心構え」
「モチベーションを上げる」
…というものが,いかに無意味で
むしろ有害にすらなりうる
という話でした。
自分にはポジティブシンキングなんて無理!
と思う方,安心いただけましたでしょうか。
明日は…
このポジティブシンキング等と同様
自己啓発業界の害悪的思考について,
以下に間違っていくのかを紹介します。
モチベーションに頼らず
成果を上げられるようになりたい方,
明日も引き続きお付き合いください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
追伸
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