ラーメン店の掛け声で気づいた難関マーケティング・リサーチの実例

ラーメン店の掛け声で気づいた難関マーケティング・リサーチの実例

ラーメン店の掛け声で気づいた難関マーケティング・リサーチの実例
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

今日は,
難しくて大変で…でも本当に大切な
マーケティング・リサーチ。

 

その中でも,
特に難しい要素について,
お伝えしていきます。

 

が…
いつも通り,エピソードだけで
8割くらいに仕上がる予定です。

 

 

残り2割で,
本当に大事な話をしていきます。
最後までしっかりお付き合いください。

 

 

食欲減衰効果抜群の店員の話

 

 

先日,
久しぶりに長距離を
移動していたときのことです。

いろいろとタイミングが悪く,
徹夜状態の上,
食事もしていません。

手頃に食べられるものもなく…
コンビニは避けたいところ。

それでも,
目的地はまだ先。

そんな状況の昼下がり。

たまたま,
あるラーメン店がありました。

 

見た感じ,
家系っぽい感じの
ラーメン店です。

 

諸々の事情で,
やたらと億劫で大変な内容を
片付けて,安堵していたこともあり…

ここは,
コッテリ脂っこいラーメンを
ガッツリ行きたいものです。

同系列の店で
食べたことがあるので…
脂っこい感じのメニューは
期待できることはわかっています。

早速,
店に入ると…

店員の

「いらっしゃいませ~」

という声が飛んできました。

 

店に入る前は
こってり系をガッツリ…
と期待していたのですが。

この声を聞いて,
そして店員の様子を見て…

高まった食欲への期待が…
どんどん薄れていくように
感じました。

理由はシンプル。

店員が女性で,
甲高い声での
「いらっしゃいませ~」
だったからです。

額には手ぬぐいを巻き,
店の名前が書かれた,
黒地に白文字のTシャツを着てますが,
店員そのものは,見た目に若い女性です。

 

食欲が減衰していくのを
感じながら,
注文を済ませ…

しばし,
考えました。

なんというか,

「違う,そうじゃない!」

という…違和感です。

 

家系で,
脂っこいラーメンを
がっつりと…
そんな店で,
見た目に爽やかで華やかな女性店員が
軽やかで甲高い声で
「いらっしゃいませ~」

…それはないだろ。

と思うわけですね。

だから,

「違う,そうじゃない!」

と思い,そこでまた
しばらく考えるわけです。

 

出てきた…
味そのものは,
コッテリ系のラーメンを突きながら…
しばらく考えました,

「違う」
というなら…

なにが

「そう」

「正しい」
のでしょうか。

 

ある男の物語

実際には,
数人から断片でしか聞いたことのない情報なので,
事実であるかどうかはわかりません。

昔,
私が北海道で
法務系の仕事を
していたときのことです。

座っている時間が長い上に,
神経を使う仕事です。

体の調子が悪いので,
週に1回,整体に行っていました。

そこで紹介されたのが
あるラーメン店。

辛いものが好きな私としては…

激辛系ではないものの,
ガツンと来るような
濃厚な辛味と甘味が
見事に噛み合ったラーメンであり,
気に入りました。

激辛で,
自分がどこまでの辛さに耐えられるか,
というチャレンジも面白いのですが。

このラーメンは,
辛い中でも,
この旨味を堪能できるギリギリを攻めた感じが,
なんともパワフルな一杯です。

気に入って,
週1回,整体に行き…
帰りにそのラーメンで食べて帰る,
というルーチンができました。

店主は…
私のことを知っており…
(当時私が出していた広告の
顔写真で認識した模様)

 

行くと,
爽やかな笑顔で
軽く会釈をしてくれます…が。

とにかく,迫力が凄い。

店に入った瞬間の,

「っしゃいませ~」

という声。

私は昔,合唱をやっており…
バス(最も低い声域)を
担当していましたが。

そんな私でも
及ばない,圧倒的な
重低音から繰り出される,
迫力ある声。

 

そして…
顔を見ると,
まだ若くて,
イケメンですが…

額の両サイドに,
剃り込みが入っていました,

 

後日…

お気に入りのラーメン店の
話として,
この店の話をある人にしたら…

「あの人,
昔は札付きのワルだったんだよね」

とのこと。

剃り込みだったり,
やたらと迫力のある声だったり
いろいろ納得ですね。

話を聞くと,

学生時代は
それこそ札付きの悪で
名が通っていた
地元では(そっち方向で)
有名人だったそうです。

が。

いろいろと転機,
出会いがあり…
ラーメン店の修行を始め
自分で店舗を持つようになったのだとか。

 

当時,その地域では
郊外の田舎だった
ある地域に…
イオンが出来て,
そちらが新興住宅地として
活気が出てきて…
大きな幹線道路も通り…

そのイオンから幹線道路を挟んだ正面に,
店舗がありました。

駐車場も大きく,
店舗もそれなりのサイズ感があります。

 

つまり…
昔は札付きの悪だったところから
更生して,
店舗を持つまでに至った
サクセスストーリーなわけです。

個人的にはこういう話,好きです。

ワルが更生して成功したこと…
ではなく。

そもそも,
ワルがヤンチャするというのは,
その人が,自分でも持て余して
扱いきれないだけの
パワーとエネルギーを持っていることに
他なりません。

それを適切な方向に
向けられないからワルだの非行だのという
話になるのです。

それだけの
パワーとエネルギー,ポテンシャルを
一つに収束して…
何かを成し遂げた。

それが,このラーメンだ…
というのは,なかなかに
味わい深いものです。

だから…

私にとっては
ラーメンは「男の料理」であって,
そこには

ガツンと下っ腹に響いてくるような
「っしゃいませ~」
なわけです。

キャピキャピした女性だと,
むしろ食欲が失せるわけですね。

 

マーケティング・リサーチ最大の難所

 

そもそも,
マーケティング・リサーチは
いろいろと対象があります。

商品だったり
自社だったり
顧客だったり
競合だったり…

また,
顧客リサーチでも,
いくつかの対象があります。

その中でも,
もっとも難しいとされるのが,

「観念のリサーチ」

です。

つまり,
顧客がその商品やサービスに関して
どんな観念や信念を持っているか。

それにかすりもしないような
メッセージだと,まるで響かないわけですね。

でも…
観念というのは,
基本的に見えません。
自分でも意識していませんから。

今回…
たまたま入ったラーメン店で,
甲高い女性の
「いらっしゃいませ~」
を聞いて,

「違うだろ!」

と思って…
何が
「違わないのか」
を感がた時。

上述のエピソードを思い出したわけですね。

 

このエピソードを
もし,仮にマーケティングに活かすなら…

女人禁制!
漢の漢による漢のためのラーメン店

ただし,濃厚さが劇的なため,
来店頻度は月2回を上限!

 

みたいなコンセプトだったら…

「私みたいな観念の持ち主」
なら,何が何でも行ってみたい
ラーメン店になるのではないでしょうか。

 

狙いすましたように
小規模のヒットを飛ばしたいなら…
この観念のリサーチは
徹底して行って行きたいですね。

その分,
どうしても難しいのですが。

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください