こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。

 

今日は，
かけらほども心に響かない
広告コピーを題材に，
なぜ「そう」なのかを
考えていきます。

 

前提として，
広告コピーというものは，
しっかりと注目してもらって…
最終的に何らかの行動，
問い合わせなり，注文なり…
をしてもらうことが目的となります。

 

 

なので，
ここでは「セールスコピー」と
表現しますが。

 

 

では，
なぜセールスコピーが
心に響かないのか。

 

 

そこから，
コピーライティングの
原理原則について
解説していきます。

 

 

今日は比較的短くまとめましたので，
最後までお付き合いください。

 

 

 

記憶に残る一言

 

 

 

ある人と，
移動中のことです。

 

たまたま，
目に入った広告コピー。

 

 

自由に　楽しく　美しく

 

 

これを見て…その人は，

 

 

「かけらほども心に響かないよね」

 

 

…と私に言いました。
私はセールスコピーライター
ということもあって，
言ってきたのでしょう。

 

 

まあ，
実際にその人の

 

「かけらほども心に響かないよね」

 

 

…という
ぼそっと言った一言のほうが
広告コピーそのものよりも，
よほどインパクトがあることが
確かですが。

 

では，
なぜこのコピーが
心に響かないのでしょうか。

 

 

仕組み自体は
いたって単純なのですが。
そこには根深い問題があるのです。

 

 

 

 

控えめに言って気持ち悪い

 

 

 

さて。
そもそも
広告コピーとは何なのでしょうか。

 

この点について言及した…
アメリカのジョン・E・ケネディという
セールスコピーライターの解説によれば…
（そこに至るまでのストーリーはバッサリ省略！）

 

 

広告の正体は，

 

Salesmanship in Print

 

だそうです。

 

 

 

日本語訳では
印刷された広告手腕
なんて言われますが。

 

要するに，
セールスマンが話す言葉
紙に印刷したもの。

 

…くらいの意味合いで
捉えるとわかりやすいでしょう。

 

さて。

 

 

自由に　楽しく　美しく

 

…という
「セールストーク」
ってありそうでしょうか。

 

実際に，
そんなセールストークを
展開するセールスマンがいたら…
まさに，歯が浮くとはこのことを
言うのでしょうか。

 

 

定義【歯が浮く】
軽薄な言動に接して、不快な気持ちになる。

 

 

 

実際に，
このコピーを
セールストーク使う…
というのは，少々無理がありそうですね。

 

 

 

上っ面な表現になる理由

 

 

さて。

 

自由
楽しい
美しい

 

どれひとつとっても，
「人それぞれによって
捉え方が変わってくる」
言葉です。

 

ですので…
具体性を木っ端微塵に
打ち砕いた結果，
こんな曖昧模糊な
コピーになるのでしょう。

 

 

では，
なぜそんな
曖昧でふわっとしていて
掴みどころも中身も
何もない…

 

あえて言うならば，

 

「それっぽいコピー」

 

にしたのでしょうか。

 

 

逆に言えば，
誰の神経も逆なでしないからです。

 

 

 

一部，
マーケッターや
セールスコピーライターが
残念な眼差しを向けるくらいで…

 

 

 

多くの…

敢えてこの表現にしましょうか。

 

 

「みんな」

「普通は」

 

この表現をしている限りでは，
神経を逆なですることはないからです。

 

つまり。
誰の心にも刺さらない代わりに
誰もいらっとさせない。

 

それを突き詰めたら
こんなコピーになるのでしょう。

 

 

 

そして…
それは何故なのか。

 

 

このコピーで
誰が満足するのでしょうか。

 

 

 

 

おそらく，
社長や社内の人間，
あるいは株主，
その会社の関係者でしょうか。

 

 

結論は…
まさにこの点です。

 

つまり…
「身内」
にしか目がいっておらず，
顧客は置き去りである。

 

 

だから，
道を歩いている人にしてみたら，
心にかすりもしないのです。

 

 

ちょっと想像すれば
わかりやすいでしょう。

 

 

対面セールスで，
目の前のセールスマンが，
自分にセールストークをしながら，
その意識は…

 

 

そのセールスマンに
付添で来ている，
会社の上司にしか意識が向いておらず，

 

「ほら，頑張って売っているでしょ，
私，だから…今度の査定は頼みますよ」

 

みたいな感じだったとしたら，
売られる側としては
どんな気持ちになるか…という話でした。

 

 

結局，
セールスコピーの
原理原則は…

 

一対一のコミュニケーションだ
ということです。

 

直接，
相対するセールスとは
違うもののように
捉えてしまうのですが。

 

結局は対面セールスと
同じように…
目の前の顧客に対して
真摯に言葉を積み重ねていくように…

 

 

想定ターゲットたる顧客…

 

他の誰でもない
「その人」
に響く言葉を
展開する，という発想が必要なのです。

 

「その人達」

 

ではなく

 

「その人」

 

…特定の一人を意識するくらいで
ちょうどいい。

 

 

これが…
セールスコピーの
最低限の原理です。

 

不特定多数向けに
発信しようとしてしまわないように
しっかりと絞っていきたいですね。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社　経営軍師　飯山陽平

 

 

 

　

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