こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
今日は，ちょっとした出来事があったので
緊急時に人に助けを求める方法について
お伝えしていきます。
内容自体は，
「文字通り」
です。
正直言えば，
この知識が役に立つことが
ないほうがいいでしょう。
緊急で
人に助けを求めなければ
ならないときなど，
来ないに越したことは
ありません。
だから…
役に立たないことを願いつつ，
でも，知っておいてほしいので
最後までお付き合いください。
倒れている人を前にどうするか
ショッピングモールに
買い物に行ったときのことです。
上りエスカレーターがあり，
そのすぐとなりには
階段があります。
その日。
その階段の一番下に
人が倒れていました。
男性らしき服装です。
顔には，
白い紙タオルらしきものが
載せられていて，
顔や表情などはわかりません。
額の辺りであろう箇所が
赤く濡れていました。
そして…
床にも，その赤い色が。
おそらく，
階段からしたか何かで，
頭部から出血したのでしょう。
そばには，
モール内を巡回している
警備員らしき服装の男性が
2人いて，
その倒れている人と
やり取りをしていたので，
意識はあるようです。
頭部強打で，
出血しているなら…
頭蓋骨陥没や脳内出血の可能性は
高くないかもしれません。
意識もあるようでしたので，
何事もなく通り過ぎ…
買い物を済ませて
外に出たら，
救急車が停まっていました。
これから
救急搬送されていくのでしょう。
さて。
この何の変哲もない…
かどうかはともかく，
このエピソードを元に…
ちょっと想像してみてください。
あなただったらどうしますか？
階段下で，
倒れている人がいて…
そして，
床と，その人の額には
赤い血が…。
…という状況下において。
今回は，
警備員らしき人が
2人対応していましたが。
もし，
そこに警備員がいなかったら
あなただったらどうするでしょうか。
繰り返します。
場所は，
ショッピングモールです。
時間は遅かったので，
そこまで混雑しては
いませんでしたが。
営業時間内ですので，
それなりに人が通ります。
人が倒れていて，
その周りには誰もいません。
あなたは，
その倒れている人を前に，
どうするでしょうか。
同調圧力の効果
実は，
似たような状況について，
国内屈指のシンガーソングライターが
歌っています。
私、 本当は
目撃したんです
昨日電車の駅、階段で
ころがり落ちた子供と
つきとばした女のうす笑い
私、驚いてしまって
助けもせず叫びもしなかった
ただ恐くて逃げました
私の敵は 私です作詞 中島みゆき
ファイト！ 歌詞より
とっさの時に，
最適な行動を取ることは，
本当に難しい。
頭が真っ白になって，
身動き取れなくて…
この歌詞のように
逃げ出してしまうことも
あるかもしれません。
問題はその後。
つまり，
倒れている人…
歌詞では子どもですが。
…を前に。
初動で
誰も動かなかったら
どうなるのか。
「動かない」
ことに対して
同調圧力が掛かるようになります。
人が倒れています。
異常事態です。
助けなければいけません。
…ですが，
実際には誰も助けていません。
…ってことは
助けなくていい…?!
というところから，
助けなくてもいい，ということで
同調圧力が掛かって，
踏み出せなくなるのです。
これは，
私も経験があります。
出張時，夜遅くに…
東京都内の繁華街を，
ビジネスホテルに向かって
歩いているときのこと。
地面に座り込んで
動かない人がいます。
周りを見ると，
誰も何も
しようとしていません。
私も…
状況から判断して，
酔いつぶれているだろう…
と思って，
そのまま通りすぎたことがあります。
実際，
本当に酔いつぶれているだけ
かもしれません。
あるいは…
その人を助けようとして
トラブルになることも
ありうるでしょう。
ですが…
もしかしたら，
急性アルコール中毒で
身動きが取れず…
誰かが助けに入っていたら
助かったかもしれません。
ですが，
誰も助けようとせず，
通り過ぎていきました。
このような光景を見て，
「東京はなんて冷たいところだ」
…と，地方から出てきた人が
言っていたのを聞いたことがありますが。
冷たいとか，人情がない…
とかではなく，
同調圧力が掛かって
動くに動けない状況というのが
現実的でしょう。
同調圧力を打ち破る方法
さて。
今日のお題。
「緊急時に人に助けを求める方法」
についてです。
つまり…
自分自身が
「倒れている側」
になった場合です。
具合が悪くなって
身動きが取れなくなった場合。
誰かに介抱してもらえたら
いいのでしょうけど…
実際には，
上述の通り，
初動で誰もが動かなかった場合，
そのまま事態は硬直します。
私はこちら側も，
私は経験済みです。
空港で貧血を起こして倒れ込み…
気がついたら，
その場にいた，
ということを2回経験していますから。
まあ，
実際にはただの貧血だという
実感があったので，
さほど気にしていませんでしたが。
さて，
介抱が必要だと感じるときに
介抱してもらえない。
この同調圧力。
どうやって打ち破ったら
いいのでしょうか。
「通りすがりの人」
…というカテゴリになると，
実際に通りすがりの人側からは
同調圧力が働いてしまいます。
「自分がなんとかしないと…」
という気にならないのです。
「自分以外の誰かが
なんとかするだろう…」
…と，誰もが思ってしまう。
これが同調圧力なのです。
ではどうしたらいいのか。
シンプルに，
個人を特定した上で
助けを求めるのです。
単に，
「助けてください」
などと言っても，
「自分に言っているとは思わない」
人も多いですからね。
「その白いシャツを着た
男性の方，助けてください」「今通り過ぎた，女性の方，
助けてください」
…と，
言われた側が，
「自分に言われている」
とわかるように言えば，
同調圧力は作用しません。
あとは…
その人の善意に期待ですね。
実際，
自分自身がそうだったり…
あるいは，自分が同調圧力を
打ち破って助けに入ったものの，
自分だけでは手が足りない場合。
このように助けを求めることで，
加勢してもらいやすくなります。
そんな状況がないことを
願いつつ…
でも，覚えておくと，
本当の緊急事態のときに，
役に立つでしょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
追伸
ここでは
「同調圧力」
と表現していますが。
人によっては，
「社会的証明の効果」
と表現したほうが，
わかりやすいかもしれませんね。
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