こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
昨日は,将棋を題材に,
経済的価値と,それ以外の価値について
解説しました。
すなわち…
その活動自体,例えば
芸術分野などは,
独自の相応の価値はあります。
…が,
多くの人から注目を浴びる,
注意を向けられるもののほうが
経済的価値がある…
と判断される。
将棋は,
対局に日をまたぐような勝負なので,
普遍的に注意を向けられるものでは
ないけれど…
将棋自体は独自の価値がある。
…という話でした。
プロ野球のように,
多くの人が注目し,
スタジアムに集客できて
そこで物販もできるようなものならば,
大きな経済的価値を生み出すでしょう。
では…
そのようなものではなく,
多くの人から注目を浴びるものでは
ないけれど…それが好き。
けれど,
好きなことでは
お金にならないので
生活をしていくことは
できない。
この問題。
どう解決したらいいのでしょうか。
以下,いくつか考察していきます。
すでに,自分のビジネスを持っている
社長や経営者も…
ぜひ考えていただきたい内容です。
最後までお付き合いください。
前提としての「正攻法」
この記事の前提として,
そもそも正攻法が難しい,
という考え方に立ちます。
例えば,
昨日の記事でも紹介した将棋。
非常に厳しい道程を経て,
プロの棋士として
タイトル戦に勝てるようになれば,
儲かるでしょう。
まあ,プロ野球のような
億プレイヤーがゴロゴロいるわけでは
ないけれど,生活に困るようなことには
ならないのではないでしょうか。
あるいは…
音楽ならば…
楽団に属してその楽団で確固たる地位を
築ければ…
固定収入につながるでしょう。
ただ,実際には
そういった音楽の道で
生計が成り立つのが100人中5人なんて
言われています。
幼少期から,
毎日十数時間練習している人たちとの
争いです。
私は,かつて合格率2.6%の
「難関国家資格」
と言われている国家試験に
合格したことがありますが,
100人中2.6人しか受からない…
ということになりますが。
100人中90人はザコです。
すなわち記念受験生などを含め
そもそも足切りすら突破できない人たちが
たくさんいるから,2.6%なのです。
音楽家はそんなことはないでしょう。
芸大を出て,たくさんの練習をしている人が
いかに音楽の道で食べていくか。
「なんとなく」
という人も
いるでしょうが…
「100人中90人」
なんてことはないでしょう。
だからなおさら厳しい。
ということで,
そもそも,前提として
「正攻法は難しい」
という前提に立ちます。
準正攻法的なやり方
例えば,
ピアニストが,プロのピアニストとして
雇われることがなく
生計を立てていけない場合。
ピアニストとしての
スキル経験を活用するならば…
準正攻法的なやり方として,
「ピアノ教室」
を開業することでしょう。
プロ棋士になれなかったけど
将棋が好きで,将棋で生計を立てていきたい。
この準正攻法的なやり方は,
「将棋教室」
を開業することでしょう。
もちろん,
集客して教室運営できなければ
生計は立てられません。
けれど…
例えば,学校のテストで
毎回96点取れる科目を100点にする。
これは膨大な努力が必要です。
音楽や将棋で,
96点以上を目指すのは
本当に大変なことです。
けれど点
ピアニストが,
集客を学ぶのは
そこまで大変ではありません。
集客自体は簡単とは言いませんが
でも,競合相手は,集客の勉強なんて
全くしていないでしょうから。
将棋も同じですね。
勝負したい領域で
実力,才能が及ばず,
プロの道を歩めなかった場合。
それを集客,マーケティングで
補って生計を立てていくのは…
簡単とは言いませんが,
「正攻法」よりは
十分に成功可能な範囲に
入ってくるでしょう。
準正攻法その2
準正攻法…というか,
ある意味こちらが
本当の正攻法かもしれませんが。
副業で収益を上げて,
好きなことを本業にする。
本業では儲からないけど,
副業で生活を支える。
おすすめしたいのは,
副業では
「嫌いなことはしない」
です。
会社づとめならともかく,
副業…サイドビジネス的なものを
行うならば…
これはこれでひとつのビジネスです。
片手間に簡単に
できることではないです。
嫌いなことを
いやいややってもうまく行かないでしょう。
あるいは…
お金にならない本業…
好きなことと,
お金になる嫌いな副業。
このギャップが大きくなると,
モチベーション的な問題をはじめ
いろんな問題が発生しうるからです。
「好き」のベクトルを変える
好きなこととは何か。
そのベクトル…捉え方を
変えることで,
好きなことを
仕事にすることができます。
例えば,
人とコミュニケーションを取って,
親身になって話をするのが好きだから,
カウンセラーの道を歩んだとします。
けれど…
カウンセラーとして
生活を立てるだけの
収入を得られなかった。
集客やマーケティングを
学ぶのも一つですが。
でも,
「人とコミュニケーションを取って
親身になって話をする」
のが好きならば…
セールスマンの道を歩むのも
いいのではないでしょうか。
相手に寄り添って
信頼関係を構築し,
本心の欲求を引き出し,それを提供する。
そして…喜んでもらう。
カウンセラーは手段であって,
目的は
「人とコミュニケーションを取って
親身になって話をする」
ならば…
セールスの仕事でも
いいわけですね。
経営者・社長におすすめしたい道
好きで楽しくて
やりたい事業と,
収益事業を分けることです。
収益事業が
「嫌いでないなら」
という前提ですね。
嫌いでないなら,
収益事業を行って…
けれど基本的にそれは
人に任せて,社長は管理する。
そして…
空いた時間で,
儲かるとは言えないけれど
好きでやりたい,やりがいを感じる
事業を展開する。
こちらは,
収支トントンなら,
上出来ですね。
これも選択肢の一つです。
楽しくはないけど好きなことを探す
好き=楽しい
…という等式。
当然に脳内に出来上がっている人が
多いのではないでしょうか。
けれど…
必ずしも
等式とは限らない。
例えば…
セールスコピーライター
という仕事があります。
仕事の受け方にもよるのでしょうけど…
様々な分野のライティングを
受けるとなると…
これはものすごく大変です。
その業界のことを
ゼロからリサーチしないと
コピーは書けませんからね。
そして,
すぐに成果が出るわけでもない。
これ…
楽しいとは言えないですよね。
けれど…
「新しいことにチャレンジするのが好き」
という人なら…
楽しくないけれど,好き
というのが
成り立つのです。
多くの場合,
高収入の仕事は
責任ある仕事であり…
責任がある仕事は辛く厳しく
楽しいとは言えないことが多い。
でも
その中に「好き」を見いだせるなら
その道を選ぶのも十分に選択肢に
なりうるでしょう。
別の例では…
既製品を一切売らずに,
オーダーメイドだけを製品化する。
ゼロから商品をつくるのは
大変ですよね。
責任も重い。
けれど…
「誰も作ったことがないものを作る」
というのが好きな人には
良いビジネスに成るでしょう。
実際,
製造業で,
この道を徹底的に追求し,
経常利益が50%を超えている
という話を聞いたことがあります。
以上,今日は,
広く浅く…
好きなことで生計を立てる
「正攻法」が通じない場合の
考え方について紹介しました。
好きにもなれない
楽しくもない仕事で
糊口をしのぐだけ…
でも安定はしている。
そんな生活でいい…
と思う人は
こんな記事を読んでいないでしょう。
それでもなんとかしたいと
思うから,この記事を
ご覧いただいているはずです。
ぜひ,
現状に満足していないなら
新しい道を模索してください。
ただ…
そもそも自分の「好き」が何なのか。
それを見つけられない。
言語化できない。
…という方は,それを探すところからですね。
私の師匠がその道のスペシャリストです。
近々,ワークショップをやるみたいです。
こちらから日程と内容を確認してみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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