「勉強になります」にならない現実的な助言の仕方

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「勉強になります」にならない現実的な助言の仕方
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

今日は,昨日と反対の話をします。

 

 

昨日は,
誰からから教えを受けた際,
「勉強になります」
「参考になります」
という人がいる。

 

これは,
セールスを受けた人が
「検討します」
と言って,その先は
二度となにもないのと同じように,

 

「行動するつもりはない」宣言
と同等である。

 

学んだだけで行動しなければ
何もかわらない。

 

そんな話をしました。

 

 

では…
その反対とは
何でしょうか。

 

 

 

この点について
師匠にいろいろ聞いた話があるので
その点も含めてお伝えします。

 

 

人に
指導・アドバイスする立場のある人は
「勉強になります」
としか言えないような
そんな指導をしていないかどうか,
ということですね。

 

 

特に,人に指導・アドバイス
する立場にある人は…

 

まあ,基本的に
私達社長業は,だいたいにおいて
そうですね。

 

そういった方は
最後までお付き合いください。

 

 

指導員と揉めた話

 

 

 

 

10年近く前でしょうか。
当時,私が道内に住んでいた頃の話です。

 

道内から,
東京まで通い,
あるスキルを身に着けようと
修練していました。

 

…スキルの中身については
非常に分かりづらく,
説明すると今日の記事の
半分くらいを占めてしまうので
省略します。

 

 

スキルの習得法は…
いくつものステップに分けて
少しずつ習得していきます。

 

 

まずは座学。
学んだ後は,
実際に繰り返し練習して
体得します。

 

そのステップについて
十分に習熟したのを
確認した後,
指導員がOKを出したら,
次のステップに進んでいきます。

 

ルールは,
改善点は一度に一つです。
一度にたくさんのことは
改善できません。

 

 

だから…
一つのステップごとに
ひとつずつ,
増えていきます。

 

 

ですので,
ひとつのステップで,
しっかりこなることを
確信に至るまで
練習した段階で,
指導員はOKを出して,
次に進ませる。

 

…というルールだったはずです。

 

 

というのも,
私は座学後,
少しずつ練習して…
「苦手な内容」
だから,わざわざ時間とコストを
投じて習熟したい内容だったのですが。

 

指導員は何をしたか。

 

「はい,次に行きましょう」

 

練習して間もないころで
確信に至るまでには
なっていません。

 

えっ?

 

と思いつつ,
指導員に言われたので,
仕方なく,次のステップに行きます。

 

…が。
次のステップでも
同じことが起こりました。

 

 

まだ,身についた実感が
まるで無いまま,

 

「はい,次に行きましょう」

 

と言われるのです。

 

 

ステップひとつひとつ,
「身についた確信に至るまで」
練習してから先に進む。
…というルールだったのに,
結局,全体の半分過ぎくらいまで…

 

ステップを
「スキップ」
しているような感覚で
進めざるを得ず…

 

その頃には,大混乱です。
自分の中では
何一つ身についていないし,
何もできていない。

 

…にもかかわらず,
どんどん先に進めさせられるのです。

 

 

そこで,
私は怒り出して,
指導員の上層部に
クレームを出し…

 

指導員は指導員で
私に怒り心頭で,
かなり陰湿な手段で
報復もされましたが。

 

 

結局,
第三者が仲裁する事態に
なったのですが。

 

まあ,それはさておき。

 

 

そこで判明したのは,
なぜ指導員は,
こんなこと…

 

すなわち,
確信に至る前から,
次から次へと
先にゴリ押しするような
やり方をしてきたのか,
ということです。

 

理由はシンプル。

 

私の中では
まるでできていないし,
確信などかけらもないですが。

 

指導員曰く,
外見上は,
完璧にこなしていたからです。

 

 

完璧にこなして,
出来ているステップを
繰り返しても意味がないから,
先に進ませた。

 

 

「何一つ問題なくこなしているのに
何が不満なんですか」

…と逆ギレされました。

 

 

でも,
私は自分が完璧にこなせている
自覚などないし,
「出来ている確信」
がないから,もっと練習したかった。

 

このズレが,
諍いを生んだのです。

 

北海道から来て,
滞在日程が決まっている中で,
なんとか期間内に
習得して帰りたい。

その集中力で
必死にこなしたはずが…
結果的に,
東京行きが2回増える羽目になりました。

 

 

 

さて,
この話。

 

 

 

私も,
コンサルティングなどの
アドバイスをする立場になってから,
たまに思い出すことがあります。

 

 

「出来ていないことを
出来ている前提で先に進ませる」

 

のは,体験したとおり
非常に精神的負荷が掛かることだからです。

 

 

 

効果的に習得してもらうためのアドバイス法

 

 

 

かつて,
師匠から教えを賜った
指導法としては…

 

「相手が,理解してこなせる分だけ
アドバイス,フィードバックする」

 

というものです。

 

 

具体的には…
この人は,一度にひとつずつこなす
…と判断したなら

 

改善点をフィードバックするのは
一度に一つです。

 

この人は2つこなせるなら…
2つまで。

 

だいたい,
多い人でも
3つまでに留める。

 

 

とのことでした。

 

 

確かに,
一度にいっぺんに言われても,
困りますからね。

 

特に,
一つ目がしっかりとこなせていない状態で
先に進むと,そこで大きな壁に
ぶち当たったり,大混乱を
引き起こしますから。

 

 

あるいは,
別のコンサルタントから
聞いた話でし。

 

そのコンサルタントは,
クライアントが

「次回までにやってくること」

を,必ず一つに絞るそうです。

 

 

一度にたくさんの課題を出しても,
こなせないから…
とのことです。

 

 

これらの教えを踏まえて…
私は,折衷案的なやり方を
心がけるようにしました。

 

 

すなわち,
ひとつに絞るか…

 

あるいは,
いくつか
提示した上で…

 

「優先順位をつける」

 

 

ことです。
すなわち…

 

次回までの課題は,

次回までに「やる」課題を1つ。
それが終わった後,できる範囲で
「進めてたほうがいい」課題をいくつか。

 

 

例えば,
月1回のコンサルティングで,
課題を1つ出して…
それが早々に完了出来た場合。

 

次のコンサルティングまでに
時間が空きますから,
「終わった後,できる範囲で
やったほうがいいもの」
を決めます。

 

 

実際には…
その最初の「やる」課題しか
終わらないことが多いですが。

 

 

それでいいのです。

 

 

もちろん,
課題の内容は,
私が一方的に指示するのではなく,
こなしたほうがいい理由を
しっかり説明した上で,
本人がやるかどうかを決める,
という前提に立ちますが。

 

 

つまり,
このように,
何をやるべきか,
なぜやるべきか。

 

それをひとつずつこなす順番まで
明確にする。

 

 

ここまでやれば,
そう簡単には

「勉強になります」
「参考になります」

という言葉は
出てこない。

 

やるしか無いですからね。

 

 

 

「勉強になります」が出る原因

 

 

 

つまり,
ここまでやらなければ,
「勉強になります」
という言葉が出てくるのは
仕方がないとも言えます。

 

 

具体的には,

 

上述の場合,
コンサルティング契約で,
継続的に指導を受ける。

 

少しずつこなせる量を
指導を受けていく。

 

…という前提があるから
成り立つのです。

 

 

この前提の上でなければ,
難しい面があります。

 

 

すなわち,
単発の指導など。

 

 

「次がない」

 

のですから,
一度に指導するしかなくなります。

 

 

結果を踏まえて,
次の改善案を提案する,
という機会がないのですから…

 

Aをやった結果Bなら,次はCをする。
Aをやった結果Dなら,次はEをする。

 

…みたいな指導になったら,
「よかれと思って」
一度に指導したとしても,
大混乱ですね。

 

けれど
指導を受けた側は
「よかれと思って」
言ってくれていることはわかるから,

 

「勉強になります」

 

という他ないのでしょう。
ただ,アドバイスする側は
「この人,何もやらんだろうな…」
と思ってしまう。

 

上述の
私と指導員のような,
つまらない行き違いが発生
してしまうものです。

 

 

最終的には,
身も蓋もない結論になります。

 

 

1.アドバイス,フィードバックは
一度にひとつが理想
2.複数する場合は,しっかり優先順位。
特に「何から取り掛かったら良いか」を明確にする。

 

そして…これが成り立つのは,
基本的に,コンサルティングなど,
「継続して指導・アドバイス・フィードバックする」
前提がないと成り立たない。
だから…

 

3.継続的にフォロー・サポートできる状況
にない場合,不用意に人にアドバイスしない。

 

 

…ということになります。

 

これらを遵守した上で,
それでも
「勉強になります」
と言って,何も行動につながらないなら,
それはまた別の問題です。

 

私は…特に3が危険ですね。
あらためて,気をつけたいものです。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

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