こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は少々マニアックな話をします。
何かを嫌う時に合理的な理由を根拠に
嫌いましょう,という話です。
なぜなら
人間には理性があるからですね。
理性があって判断能力,思考力があり…
感情に振り回されて
感情の赴くままに
好き嫌いだけで判断して
生きていく。
本当に幼児のまま成長していない,
ということになってしまいます。
何かを好きになる理由,
嫌いになる理由,
相応の根拠があるのです。
そういった観点から
少しビジネスの話と絡めて
お伝えしていきます。
お題としては
転売ヤーはなぜ嫌われるのかという実質的な根拠
です。
転売ヤーのことを
嫌いになるのも
好きになるのも人それぞれ。
ただ,
嫌いになるのであれば
それはなぜ嫌いなのかという
合理的根拠のもとに
嫌悪してほしい,ということですね。
最後までお付き合いください。
なお,途中に若干
センシティブな内容が含まれていますので,
閲覧注意という断り書きが付きます。
ある女性から言われた言葉
15年くらい前でしょうか
そうですね…
敢えて表現するなら
知り合い以上友人以下…
くらいの関係性の女性から
あることを言われました。
彼女は私に対して
非常に苦手意識を持っていた,
とのことです。
ただ私には身に覚えがありません。
まあ,イケメンな顔でもなければ
人付き合いのいいキャラでもなく
典型的なコミュ症ですからね。
嫌われたり苦手意識を持たれるほうが
自然…くらいに思っていたので,
気にもしてませんでしたが。
さて,その理由です。
彼女は幼い頃に
親族から性的虐待を受けたことがあるのだとか。
そして
どうやら私は
その親族と似てるのだそうです。
なので
つい私に対して
苦手意識を持ってしまうとのことでした。
私はそれを聞いたところで,
とりたてて何か思うことはないのですが。
あえて言うならば,
素晴らしい。
なぜでしょうか。
別に私は被虐趣味ではないし
誰かから罵倒されたり
嫌悪されたりすることに
快感を持つキャラクターではありません。
単に
私に対して
ネガティブな感情を抱く理由を
自分が理解してるということです。
本当に強い女性ですね。
かつてあった出来事にしっかりと直面し
その上でただ感情がどうしても先だってしまう。
仕方がないことです。
それが心の傷というものでしょうから。
その上で
その実際にそれを行った親族と
私が似てる…と判断した上で…
私は私はその人ととは別人である。
…いうことを理性で理解している。
それでも
私からそういった影響を受けてしまうから
どうしても苦手意識を持ってしまう。
ということです。
きちんと,
苦手意識を抱く理由や根拠を
理解しているのです。
本当に素晴らしいものですね。
これが,理性的に人を嫌うということです
何かを嫌うにあたっては
嫌いな理由があるのです。
好きになるには
好きな理由があるのです。
嫌いな理由もわからずに
なんとなく嫌って,憎んで
嫌悪感のままに行動したてしまう。
判断力の損割っていない幼児と
同じようなものですね。
一人の席になる大人として
自分を律して生きる態度とは言えません。
その上で今日のお題です。
ぶっちゃけ転売ヤーってどうよ
さて。
転売ヤーって言う言葉を
聞いた時に
どんなイメージを抱くでしょうか。
嫌悪感を抱くとしたら
それはなぜでしょうか。
一つの可能性としてあり得るのが
テレビ新聞その他のマスコミなどが
転売ヤーを
徹底的に叩いている報道を見たから。
その嫌悪感をかきたてる内容を見て
自分も嫌悪感を抱いてしまった
のではないでしょうか。
あるいは誰かが転売ヤーについて口汚く罵っていたり
嫌悪の感情をむき出しにしていたり…
その影響を受けて
自分も嫌いになっていったとしたら
それが望ましくないということなのです。
嫌いなら嫌いで
全然問題ないのですが
嫌いな理由というが
煽られたからではなく…
しっかり考えてほしいということですね。
人間は生きていて
様々なものに影響を受けます。
その結果,
感情の振れ幅ができてしまいます。
それは仕方がないことかもしれません。
ですが
何か物事を決定するにあたって
その人から煽られた感情に基づいて
意思決定するというのは
とても自由な人生とは言えません。
誰かに煽られて操られて生きる。
その在り方は,
鎖で拘束されていないだけの
奴隷です。
そんな生き方をする人は
一人でも少なくなってほしいものです。
転売ヤーが嫌われる実質的な理由
バイヤーが嫌われる理由について
もう少し踏み込んでいきましょう。
ある人が
転売ヤーの仕事は
悪くないと言っていました。
ビジネスにおいて流通は欠かせないもの。
最終消費者と生産者と間で
直接取引できる場面は限られています。
実際に流通経路から考えて
問屋や取次店がいくつも
入ってるわけですから
転売ヤーはその一つではないか。
だから特段,悪く言われる必要はない
という意見があったのです。
さて,
これはあなたはどう思うでしょうか。
例えとした大げさかもしれませんが。
あなたが砂漠を歩いていて
喉がカラカラで熱中症で倒れそうになっている。
そんな状況を想像してみてください。
この状況下において,
ある人からペットボトルの水を
1000円で売ってきたきたとします。
ペットボトルの水としては
1000円という金額は
決して安い金額ではないですが。
状況からしてやむを得ない金額の範囲と
言えるかもしれません。
ですので
千円札を取り出して
実際にその水を手に入れようとした…
その瞬間に別の人が脇からそのペットボトルを
かっさらっていったらどう思うでしょうか。
その上で,
ペットボトルを5万円で売り込んできたら
どう思うでしょうか。
しかも
その売り込んできた人自体は
別に困ってるわけでもありません。
自分でたくさんペットボトルを持っていて,
砂漠でペットボトルを売る人から
買い占めて…安く手に入れられないようにした上で…
5万円で売り込んできている…としたら?
どう思うでしょうか。
これが転売ヤーのやってることです
本来の流通網の流れに沿って…
容易に手に入れやすくしてくれている
努力に反して…
手に入りやすいものを
横取りして手に入れにくして,
供給供給バランスを崩壊させ,
需要をかき立てて
高くふっかける。
これが転売ヤーという存在です。
にもかかわらず,
他の問屋,取次店,代理店と同じ扱いにするのは
さすがに失礼ではないでしょうか。
別にそれでも構わないと思う方もいるでしょう。
そのことについてどうのこうの言うつもりはありません。
ビジネスとは
お客様に貢献して価値を提供することで
対価を得るというのです。
…ということは常々お伝えしています。
さて,
お客様が本来手に入れられるものを
横からかっさらって
さらにふっかけて売りつける行為。
これはお客様に価値を提供しているのでしょうか。
上述の例で言うならば
砂漠の中で本当に困っている人の目の前に
水を運んで行き,そこで1000円で提供する。
これは本当に価値がある仕事です。
素晴らしい仕事です。
実際に
ここでは砂漠という
極端な例を出しています。
けれど…
例えばコンビニで
おにぎり一つを手に入れるにしても
間にどれだけの人が介しているのでしょうか。
そういった間に介した人たちが
一人でもいなければ
コンビニでおにぎりを手に入れることは
できないのです。
その人一人に敬意をもって
感謝した上で
で商品を買う。
これが価値を享受し対価を払う
ということです。
その上で。
本来手に入れられる価値を
無理やり間に入って
横から奪い去り
価格を釣り上げて
売りつけてくる
転売ヤーという存在。
果たしてどれだけの価値を
提供しているのでしょうか。
…という観点から思った時に
そういった人を
好きになるか
嫌いになるかということですね。
個人的には,
好き嫌いとかそういった次元ではなく
哀れみを向けられる対象かもしれません。
いろんな人間がいますが。
自分がしていることが厚顔無恥
自分が何をしてるのかわからない
恥ずかしいという感情すら持てない。
そんな生き方は,
哀れまれてもやむを得ないでしょう。
世の人たちに背を向けて生きる
犯罪者は…
自分が犯罪者であり
犯罪行為を行っている
自覚しています。
…ということを考えた時に
法で規制されていないだけで…
犯罪者と比べたら
犯罪者に失礼だと思ってしまう
存在ではないでしょうか。
というところでしょうか。
これが
私が転売ヤーを嫌う理由です。
このように
私には価値観があって
その価値観にどのように反して
だから嫌いである。
そこにきちんと感情があり,
誰かに感情を煽られただけではなく
自分の判断に基づいて嫌う。
この点が大事なのです。
誰かや何かを嫌うというのは
本当に健全で大切なことです。
何もかも好きになれなければ
いけないという考え方は非常に不健康不健全なことです。
嫌いなものの裏には
自分の確固たる考え方や価値観があるのです
…というところから
なぜ嫌いなのか。
自分のどのような価値観基づいて
嫌いなのかということを考えてみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平