信憑性を高めて成約率を改善するための世界観とリアリティの話

信憑性を高めて成約率を改善するための世界観とリアリティの話

信憑性を高めて成約率を改善するための世界観とリアリティの話
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

今日は世界観とリアリティについて
お伝えします。

 

特にリアリティの話ですね。
リアリティは重要です。
なぜ重要なのか。

 

リアリティがないと,
広告などのメッセージで
「読み続けてもらう」
ことはできません。

 

 

自分のリアリティとは
かけ離れたメッセージだと,
「私には関係ない」
と,無意識下に思いますからね。

 

ですので,
広告などを見てほしい
想定ターゲットにあわせて
リアリティを展開しなければ
ならないのですが…

 

 

リアリティが噛み合ってないと
全体的に信用性が下がるのです。

 

嘘くさい感じ。
胡散臭い感じ。
チープな感じに伝わってしまうのです。

 

 

どういうことでしょうか。
具体的な話で解説します。
最後までお付き合いください。

 

 

 

ある漫画での表現

 

 

もう20年だか30年だったか。
それぐらい昔の話です。

 

あるコメディ系漫画を読んでいたのですが。

 

確か親が子供に対して
無雑作に土地の権利を投げ渡してしまう…
そんな話の流れだったのですが。

 

その時に子供に投げ渡した書類の表紙に

 

「土地権利証明書」

 

という描写がなされていました。

 

 

「土地権利証明書」なる書類を
ぽいっと投げ渡したら
それで権利が譲れるのかどうか。

 

そもそも
「土地権利証明書」
などという書類はあるのでしょうか。

 

法務局発行の登記事項証明書が
該当するのでしょうか。

 

 

 

そんなものを渡したところで
権利の承継などできるわけでもないのですが。

 

では,
なぜそのような描写になっているのか。

 

 

単純に作者が無知だから…
かどうかはさておき。

 

 

ここではこのような表現が
必要だったのです。

 

コメディー漫画を読むような
読者層に対して正式名称の書類名を
書いてしまうと
よくわからないということが
起きてしまうからですね。

 

 

正しいものではないのですが
読者のリアリティ合わせると
このような表現をせざるを
得なかったのでしょう。

 

 

ただし漫画自体がどちらかといえば
コメディで浮世離れしたところもあるので
まぁ多少浮いていたものの
それはそういうものなんだろうなと
思いながら読んだのを覚えています。

 

 

一方。
別の漫画です。

 

 

こちらはかなり硬派な漫画です。

 

 

戦後を時代背景とした
昭和の漫画で,
お題は賭け事。

 

ですので賭け事の中で
不動産を賭けの対象として
差し出すという
シーンがあったわけですね。

 

 

その時の描写として
賭けの相手に書類を渡すのですが
その書類の表紙には

「所有権登記済証」

と書いてありました。

 

それを見てさすがだなあと思った次第です。

 

 

どういうことか

 

 

法務局に名義変更の登記申請をする時に
登記申請書を2部提出します。
一部が法務局提出用です。
一部が控えになります。

 

その控えの書類に
法務局が「登記済」と書かれた
印鑑を押して返却してくれます

 

 

このように名義変更のタイミングで
申請した書類の控えに
「登記済」という印鑑を
押印して返却するのですから…

 

その書類はたった一通しか
発行されません。

 

再発行は不可能です。
そして,別の人に
名義変更するときに,
その書類が必要になるのです。

 

ですから,
その不動産の権利の象徴として
貴重な書類となります。

 

 

 

一般には権利書,権利証
などと言いますが
正式名称は「登記済証」です。

 

 

多くの場合,
名義変更の手続きを
司法書士がやるのですが。

 

 

分かりやすいように
司法書士事務所が登記済証に
表紙をつけて返します。

 

 

なぜなら
法務局は控えの申請書に
印鑑を押印して返却するだけです。

 

 

それ以外のものはなく
本当にただの紙切れ一枚です。

 

 

重要な書類を
重要だと分からないものですから
大抵の司法書士事務所は
物々しい大仰な表紙をつけるのです。

 

 

そして…
昔はよく,
「所有権登記済証」
と書かれた表紙が一般的でした。

 

 

という事実に基づいて
「所有権登記済証」
と書かれた表紙の書類を
賭博で負けた相手に差し出すという
描写があり…

 

 

そのリアリティたるやなかなかのものでした。

 

 

 

実際には,
登記済証だけあっても,
名義変更はできず…
3ヶ月の印鑑証明書や,委任状などが
必要なのですが,
それはさておき。

 

 

ここで考えて欲しいことがあります。

 

 

表現が微妙ですが。
思考力ゼロで笑い飛ばしながら
読むようなギャグ漫画と
後者のような硬派の賭博の漫画。

 

 

これ読者層は一緒でしょうか。
違いますよね。

 

 

 

もちろん同じ人が
両方の漫画を読むことは
あるかもしれませんが。

 

 

 

基本的に読者層は別となります。

 

 

 

そして
「所有権登記済証」と言う表現で
前者の漫画で描いてしまったとしたら
果たして土地の権利を
譲り渡したということが伝わるのでしょうか。

 

 

 

それが本当に正しい現実的な
表現だったとしてそれをそのまま描写しても
伝わるかどうかわからないということですね。

 

 

一方
後者の硬派な賭け漫画において
そこで「土地権利証明書」みたいな
チープな表現をしたとしたら
どうなるのでしょうか。

 

 

 

世界観が第なしです。
重々しい雰囲気の中で,
賭けの対象として,
不動産を差し出す…
という緊張感が
全部台無しになってしまうのです。

 

 

これが世界観とリアリティの話です。

 

 

これをマーケティングに取り入れると
どうなるのでしょうか。

 

 

マーケティングの実例

 

 

マーケティングやセールスコピーなどにおいて
読者のリアリティに合わせて
描写する必要がありますが。

 

 

それを間違えると
世界観が壊れてしまうこともあるのです

 

 

例えば腰痛治療の治療院が
コピーを考えてみた時に

 

「腰が痛い」

 

…という表現だけで済ませてしてしまったら
確かにそうなのですが
リアリティも世界観も何も伝わらないのです。

 

 

ですが
例えば腰が痛いという状態において

 

 

朝起きたら腰に激痛が走り
ベッドから降りることができない。

今日は社運を賭けた
プレゼンテーションの日。

このプレゼンを成功させないと
会社の将来が危ぶまれるぐらいの
ものであり,2ヶ月以上準備してきて
いざ今日が本番。

にも関わらずベッドが出ようとした瞬間に
腰がに激痛が走り
身動きができない。

 

 

というような描写であれば
その腰痛の深刻さ雰囲気リアリティというものは
伝わります。

 

 

 

…が。
学生のスポーツ治療をメインとした
治療院において
このような描写をしても
何も伝わらないでしょう。
ターゲットが違うからですね。

 

 

当たり前のことしか
言っていないのですが
この当たり前のことをできておらずに

 

 

安易に誰が読んでもなんとなくわかるだろう…
というような適当な表現で
お茶を濁してしまう広告コピーが多い。

 

それでは
リアリティや世界観というものは
伝わらないのです。

 

 

リアリティや世界観をしっかり伝えて
成約率を改善するには何が必要なのか。

 

 

手間をかけるしかないのです。

 

顧客としっかり話をして
顧客のリアリティをしっかりと把握して

 

相手に世界観を伝えるには
どのような表現をしたらいいんだろうか
ということを考えて
描写そなければならないのです。

 

 

この手間を省くと
全然とんちんかんな描写しかできず
相手に伝わらず
全体的に信憑性を毀損して
成約率が下がっていくのです。

 

 

結局はマーケティングはどれだけ
手数をかけられるかどうかです。

 

 

楽をしたい気持ちは分かりますが
こらえて手間をかければかけるほど
成果には繋がりやすくなっていくのです。

 

健闘を祈ります。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

 

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