こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は売上と利益
どちらが大事なのか。
…というお題を通して
一つの考え方をお伝えします。
その詳細は後ほど。
会計の話をしても
あまり意味がないので
ここではその話はしません。
単純に価値観の話ですね。
価値観というものは
会社経営において極めて大事なものです。
そこで
今日は売上と利益どちらが大事なのか
という一つのお題を通して解説いたします。
是非これをご覧になった上で
あなただったらどう思うのかについて
考えてみてください。
大会社の定義
もう二十年近く前でしょうか。
私が法律を勉強していた頃の話です。
当時は会社法という法律はなく
「商法」と呼ばれる法律がありました。
そこで大会社の定義を目にして
驚いたのはよく覚えています。
細かく正確な表現は省略して
ざっくり言ってしまうと…
貸借対照表に載っている金額が
資本金が5億円以上
負債額として計上した額の合計が200億円以上
これらが大会社として扱われます
これを見て驚いたものです。
なぜなら会社の規模としては
極めて小さいものの
負債が非常に大きいことで
大会社として扱われるということが
あるからですね。
あまり考えたくはないのですが
例えば小さな会社で社長一人とか
従業員と二人だけの会社が…
何が取り返しのつかない大事故を
起こしてしまいその損害賠償額として
200億を超えてしまった場合
大会社となるのかという話ですね。
まあ定義上によれば大会社として
扱われることになります。
もちろんまあそんな加害者が
長く続くわけではないでしょうけれど。
こんなことを書いた理由は,
大会社であることそのものに
何か価値があるかのような
捉え方をする人もいるかもしれません。
「ウチは大会社だ!」
…ひけらかしたいならば,
負債200億円以上を作って,
それを誇りにればいい,
ことになります。
そこにどんな意味があるのでしょうか。
売上を追求する末路
私はコンサルタントであり
クライアントに対して
集客や売上アップの実現を
お手伝いする立場です。
なのであまりこういうことを言うのは
ふさわしくないかもしれません。
ですが大事なことです。
売り上げよりも大事なものがあります。
目に見えてわかりやすい所として
利益と言わざるを得ません。
年商100億円の会社が
「うちは年商100億円企業だ」
と言ったところで,
実態が売上100億に対して
経費諸々の金額が1000億を超えていたとしたら
どうでしょうか。
10億の赤字ということに
なってくるということです。
それでも
本当に誇って
「100億円企業だ」
と言ったとしたらそれは
非常に残念なことではないでしょうか。
小規模の会社で
売上が5000万円ほどだったとしても,
手元に残る粗利が3000万ぐらいだとしたら
よほどそちらの方がゆとりのある会社経営に
なることでしょう。
もちろんそこの会社に携わる社長や
経営者諸々含めても
こちらの方がはるかに
裕福だということになるのでは
ないでしょうか。
ですので
実質的に考えると
売上よりも利益の方が大事だ
ということは言うまでもないとです。
ないのですが
それでもそれは私がこのような考え方に基づいて
売上よりも利益は大事だと伝えているから。
それでもなおやはり売り上げが大事
だという人もいます。
ここまで来るともはや
イデオロギーの話になってくるので
どちらが大事
どちらが大事じゃない
どちらが正しい
どちらが間違っている
…という話では
なってくるのです。
ですので今日お伝えしたいことは。
一つの価値感として
考え方をお伝えしましたが
それでもなお
自分が本当に大事だと思う価値観は何なのだろうか
ということです。
そしてそれ以上に
人様の価値観を以て,
自分で考えることなく
鵜呑みにして
「自分の価値観はこうだ」
と言ってしまうようなそんな薄っぺらい考え方を
価値観の持ち方をしてはならないということを
お伝えしたかったのです。
どちらが価値がある?
例えば
100億円企業を一社経営する社長と
10億円企業を10社経営する社長。
どちらが価値があると思うでしょうか
年商規模で言うなら
合算すればどちらも同じです。
にも関わらず世の中の風潮として
100億円企業の方が
価値があるかのように捉える人
が多いのではないでしょうか。
不思議なことですね。
ポイントは
どちらが価値があり
どちらが価値がない
正しい間違っていると
判断しないということです。
自分の適性考え方在り方によって
変わってくるということです。
いろんな経営者と会って話をしてきて
わかったことですが。
ゼロからスタートして
1億円企業に育てるのが好きな
経営者もいれば
0から育てるのは好きじゃないが
1億の経営者を10億までにするのが
好きな経営者もいれば
10億の経営を100億まで
育て上げるのが好きな経営者も
いるのです。
好きということは,ほぼイコール
適性だと捉えてもらえば解りやすいでしょう。
つまり0から1億企業を作るのが好きで
得意な人に対して
100億円企業が素晴らしくて
正しいのだという価値観を
押し付けることは
あまりにも不毛だということです。
その逆も然りですね。
ですので
世の中正しい間違っているという
ありきたりな価値観に
振り回されることなく
自分にとって何が大事で
自分にふさわしい価値観は
どのようなものなんだろうか。
…ということを考える一つの題材として
今日は売上と利益どちらが正しい
というお題から展開しました。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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