こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は学びを実践するにあたっての
考え方についてお伝えします。
いかに学ぶことと
それを実践することとの間に
大きな乖離があり…
その乖離を克服するのが難しいかという話です。
知っているし
わかってるし
できる気がする。
…けれど実行するかどうかと言うと
実際にはそうではないということです。
最近たまたま
こういったことを実感する出来事がありましたので
その実例をもとに解説していきます。
最後までお付き合いください。
多くの人が知っているあの話
世界的名著の一つ
7つの習慣というものは
ご存知でしょう。
7つの習慣を読んでいれば
「刃を研ぐ」
という習慣があるのをご存知でしょう。
詳しい引用はしません。
ざっくり解説すると
木こりが切れないノコギリで
一生懸命木を切っていて
「忙しい忙しい」
と言っているというお話です。
切れないノコギリで切るぐらいだったら
時間を取ってのこぎりの刃を研ぐ方が
良いのではないかという忠告に対して
「忙しいから刃を研いでいる暇がない」
という答え。
実際に切れるノコギリできれば
そんなに忙しい思いをしなくてもいいのに
研がないから切れず,
いつまでたっても忙しいままの
じり貧状態だった。
そんなお話ですね。
だからこそいかにして「刃を研ぐ」のか。
これを一つの比喩として
自分の能力をスキルをアップ,
研鑽すべし,というお話でした。
この話自体は
7つの習慣を
読んだ方ならご存知でしょうし,
読んでいない方であっても
この「刃を研ぐ」という話自体
は聞いたことがある方も
多いのではないでしょうか 。
さてこの話を知っていたとして
どれだけの人が
この通りに実践できてるでしょうか。
私は実践できてないことを
まざまざと体験する事があったのです。
まさに文字通りです。
今住んでいる敷地内の
草刈りをするのが私の役割のひとつです。
ですので折を見て
草刈りを行っています。
最近草刈りをしながら
少し違和感があったのですが
その違和感の正体を突き止めることなく
目の前の草を刈ることに
終始してそのまま作業を続けていました。
次の草刈りのタイミングで
違和感の正体に気付いたような気がしました。
バッテリーの持続時間が
非常に短くなっている
ということです。
バッテリーも消耗したのかもしれないなと
思いながらそのまま作業を続けました。
そしてさらに別の日。
草を刈っていて違和感があったのですが
その違和感を突き止めることなく
草刈りを続けていたところ…
草を刈っていないことに気がつきました
刈払機で草を刈ろうとすると
草が刈払機に巻きつくだけ。
刈ることができないのです
私もこの草刈りをやるようになってから
1年経っているわけじゃないですから
この時期のこの季節のこの種の草は
そういうものなのだろう。
…と思ってそのままやり過ごそうとして
そこでようやく気づきました
「ちょっと待て」
…と自分に問いかけ,
刈払機の刃を見てみたところ
このようになっていました。
そう。
文字通り刃の部分が無くなっているのです。
完全に摩耗して
すり減ってなくなってしまったようです。
敷地自体の1/3程度のを残すだけですから
このままもこれでなんとか
やってしまおうかなと
思わなくもないのですが。
そこでようやく先ほどの話
刃を研ぐという話に
思い至りました。
慌ててインターネットで検索。
近くのホームセンター扱ってるかどうか
電話したところ扱っていないが
他社メーカーどのものだったら
売っているということで…
「検討します」
と言って電話を切り…
さらに調べたところ
刈払機のメーカーの支店が
割と近くにあるということが判明。
そこまで行って
実際に替刃を買ってきました
こちらをご覧ください
こちらが買ってきた替刃です。
刃の部分が見えるのがわかるでしょう。
そして私のそれまで使っていた刈払機の刃
との比較です。
刃の部分が欠けて減って
なくなってしまっているのです。
この状態で刈ろうとして
刈れないのは当たり前ですね。
早速,交換して草刈りを再開。
何が起きたのか。
大変なことになりました。
替え刃によって
おそらく回転数が上がったのでしょう。
手にかかる振動が大きくなり
手が痺れて大変です。
握力もなくなってきてその日の作業時間は
わずかなものとなりました。
そしてそのわずかな時間の間に
残っていた1/3の草刈りは終わったのです。
切れるようになったとか
そういった話に留まるはなく
バッテリーの持ちもよくなり
作業時間も短くなったのです。
モーターは強中弱の三段階あるのですが
私は基本的に中を使って草刈りをしています。
ですが手にかかる負担と
実際にモーターの音そして
草刈りの捗り具合を考えると
ずっと強で回しているようなもの。
実際にずっと強で回してしまうと
バッテリーの消耗が激しいので
なかなかできないのですが
中の出力で強以上のの精度で
仕事がはかどったので
あっという間に
仕事が終わってしまったのです。
刃を研ぐという
7つの習慣の教えを
文字通り実感することになったのです。
学びを実践に移すコツ
ですので
学びを
学ぶことと
それが実際にできること。
実際に「やる」ということは
全く別の次元なのです。
やろうと思えばできるけれど
それをやるべきタイミングで
本当に実行に移せるかと言うと
今回の例のように
実際にやるべきタイミングだということを
自分で認識しなければ
それを実行することができないのです。
例えばマーケティングについて
数々の戦略を知っていたとしても
その戦略を実行すべきタイミングの時に
「あ,これはあの戦略を実行すべきタイミングだな」
ということ自覚できなければ
実行することはないのです。
それを根本的に防ぐ方法というのは
基本的にありません。残念ながら…
学びの時点で
「これはどのような場面で
どのように適用するのだろうか」
ということを意識しながら
学ぶことを心がけるしかないのでしょう。
それを意識せずに
学ぼうと思っても
なかなかそれを適用することは
できないということですね。
もちろん
学びには色々な種類があります。
実践すること想定するのではなく
教養として自分を高めるために
学ぶということも大事です。
ですが実際に何かを学んで
それを実践しようと思う時にあたっては
それを具体的にどのような場面で
どのように実践するのかということを
視野に入れないと
今回のように適用できないのです。
私も7つの習慣というものは
とりあえず読んでおいた方がいいものだ
という認識でしかなかったですから
実際に実践できなかったということですね。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平