多事業展開時において事業の一貫性はなぜ必要なのか

多事業展開時において事業の一貫性はなぜ必要なのか

多事業展開時において事業の一貫性はなぜ必要なのか
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

今日は,
多業種展開にあたって
一貫性を保持するための考え方について
お伝えします。

 

そもそも,
多業種展開するにあたった
一貫性は必要なのか。

 

 

必要だとしたら
それはなぜなのか。

 

 

この点も合わせて
解説します。

 

 

いずれ
多業種展開…
または
全くの新ジャンル進出を
検討している方は
最後までお付き合いください。

 

 

一貫性がないとどう見られるのか

 

 

 

そもそも,
新ジャンル参入
多事業展開において
一貫性が必要かどうか。

 

 

色んな考え方が
ありますが。

 

 

ここは具体的な前例で考えてみましょう。

 

 

 

有名な例では,
ユニクロの野菜販売です。

 

 

もう20年近く前なので
覚えていない方も
多いかもしれませんが。

 

2002年に,
ユニクロは子会社エフアール・フーズを設立。
野菜などの食料品発表をはじめましたが…

 

 

1年半後には撤退。
損失は26億円でした。

 

 

そこから紆余曲折を経て
GUという別ブランドを展開して…
急成長…2013年には
利益76億円を出して,
損失を十分に取り返していますが。

 

 

まあ…世間としては,
「その後どうなったか」
なんて気にしないわけです。

 

 

当時を知っている人は…

 

「ユニクロが野菜?血迷ったか…!」

…と思い,

 

「なんか昔,ユニクロって野菜売って
盛大に失敗してたよね」

 

…と思い,
その学びをGUに活かして
十分に利益を得ている…
なんて思い至らないわけです。

 

 

そもそも,
野菜が売れず失敗したのは,
野菜自体が
サブスクリプション型の販売で,
高品質(高価格帯)の野菜を
売るという時点で…

 

昔のユニクロの
安かろう,悪かろう…の印象と
結びついてしまった…
とも言われています。

 

 

つまり,
ユニクロのイメージから
大きく逸脱する野菜販売をしたのが
敗因の一つということですね。

 

 

一貫性から逸脱するということは
このような直接的な敗因につながるのです。

 

 

陰口を叩く人

 

 

 

これは聞いた話ですが…
別事業を始めたところ…

 

 

周りから,
「本業が売れてないから
別事業で食いつなごうとしている」
と陰口を叩かれたとか。

 

 

別事業で食いつなごうとしていることの
何が悪いのかはわかりませんが。

 

ただ,
こういった
「陰口を叩く人たち」
は…

 

ねちっこく
「本業が売れていない」
という悪評をばらまくことに
労力を惜しみなくつぎ込んでくるでしょう。

 

 

そういう意味でも,
「不用意な,
一貫性を感じない
多事業展開」
は慎重な判断が必要です。

 

 

ではどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

本当に一貫性はないのか

 

 

ただ,
私自身は,
上述の新規事業を始めた方は,

 

 

一見すると関連性はないように見えます・・・・・・・・・
見ようによっては関連性があるように見える・・・・・・・・ので
一貫性は維持できる…と思っていました。

 

 

 

ですが,
実際には陰口を叩かれ,
苦労されたようですね。

 

 

 

「なぜそんな陰口を叩くのか」

その理由を話すと長くなるので
割愛するとして。

 

 

相応な手立てが必要です。

 

 

 

具体的にやるべきこと

 

 

 

単純に,
「上位概念としての経営方針」
を言語化して
明確に打ち出していくことです。

 

 

例えば…
画家が…音楽教室を始めたら…
どう思うでしょうか。

 

 

単純に画家で食べていくのは大変ですから,
副業で音楽教室…というのは
悪くないのかもしれませんが。

 

今日のお題として考えるなら…

 

画家と音楽教室との間に
共通する上位概念を考えます。

 

シンプルに言うならば
「芸術」ですね。

 

なので…

 

顧客に対して
「芸術的な価値」
を提供するのが
経営理念ということにして…

 

その中の一事業が画家。
別事業が音楽教室…

 

というだけのことです。

 

すると,
周りから見たら
音楽家でもなければ画家でもなく,

「あの人は芸術家だ」

と見ることでしょう。

 

画家・・が歌っていたら
違和感はあるかもしれませんが,

芸術家・・・が歌ってピアノを引いていても
そこまで違和感はないのではないでしょうか。

 

 

力技の共通概念

 

一年にひとつ…くらいのペースで
多事業展開を
次々と初めて…

 

「あの人って何をやっているのかわからない」

 

…と言われる社長がいました。

 

 

それぞれの事業に
関連性があるわけではなく,
上述のような共通する上位概念で
括るのも難しい。

 

 

無理なら無理で仕方がありません。

 

敢えてその人を表現するなら
「起業家」
であって…

 

 

その人の経営理念を
「金儲け」
と捉えるのであれば…
それはそれでいいのかもしれませんね。

 

 

上述の
陰口を叩かれた人は,
この上位概念を言語化して伝える…
ということをしていなかったので
陰口を叩かれることになりました。

 

 

さて。
陰口を叩かれるというのは
相応に注目・注意を引ける存在だということです。
そして…
更に言うならば,
「陰口を言う人がいるように
擁護し,応援してくれるファンも居る」
ということです。

 

ただ,
得てして,ファンの声よりも
陰口のほうが大きく聞こえますけどね。

 

 

だからこそ,
ファンの声が陰口を上塗りしやすくする
手立てが必要なのです。

 

 

例えば,
上述のように
画家として絵を描いて売っていた人が
音楽教室をはじめた。

 

 

このときに,

 

「絵じゃ食ってけないから
音楽教室に手を出したな」

 

みたいな陰口を叩く人に対して…

 

 

「あの人は芸術家だよ。
単に新規事業をはじめただけでしょ」

 

と,周りのファンがしっかり言えるように
しておいたほうがいいということです。

 

 

ポイントは
「言えるようにしておく」
だけで,言って貰う必要は
それほど多くはないということです。

 

陰口を叩くような
陰湿で卑劣,臆病な人ですから…

「言い返されるリスク」

を覚悟の上で,陰口を叩く根性などないですから。
自らの保身だけは,鼻が利きますからね。

 

 

 

他事業に重点を置く場合

 

 

今までやっていた事業を…
メインからサブにして…
他の事業をメインにしていくなら…

 

それは相応の理由があればこそでしょう。

 

理由もなく,
今までのメイン事業をサブにすることは
ないでしょうから。

 

ならば,
単純にその理由をしっかり説明する。

 

あるいは…
ストーリーで描写するのも
いいですね。

 

具体例としては
私がこのパターンです。

 

かつては国家資格で
事業をしていましたが,
今はマーケッターです。

 

そうする理由を
しっかり説明すれば
それで事足ります。

 

まあ…
国家資格のほうが「上」と決めつけて
それをやめた私を愚か者扱いする
面倒な人もいますけどね。

 

 

価値観が違うのですから,
わかり合うこともないし
わかり合う必要もないと
割り切るのもひとつです。

 

陰口を叩くようなら
相応に後悔してもらうことに
なるのでしょうけど,
理由をしっかり説明しているので
「その人の価値観に合わない」
としても,
わざわざ陰口を叩く人は
(把握する限り)
いないようです。

 

<参照>

 

以上,
他事業展開と一貫性について
お伝えしました。

 

 

最後に。
蛇足。
言うまでもない
当たり前のことですから
蛇足です。

 

好きでもないやりたいとも思わない
ただ,儲かりそうだからやる。
…という他事業展開は,
確実に失敗します。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

 

 

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