こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は,キャンペーンの企画について
お伝えします。
というのも,
ある方から質問をいただきました。
概要をざっくり言うと…
従業員に,
キャンペーンの企画立案を
立てるように指示したが,
どうにも内容がイマイチ。
魅力的なキャンペーンを
立案できるようになるには
どうしたらいいか。
…という内容です。
質問を頂いた方には,
いくつか提案しました。
今日は,
そのうち一つについて,
少し掘り下げて
お伝えしていきます。
具体例も紹介しますので
最後までお付き合いください。
このキャンペーン,どう思う?
北海道から愛知県に引っ越して,
すっかり行くことが増えた,コメダ珈琲。
先日,
コメダ珈琲を訪れた時,
こんなチラシが置いてありました。
Noritake(ノリタケ)は
愛知県にある高級陶磁器メーカー。
一方。
コメダ珈琲は,
名古屋市の喫茶店…から
全国展開するフランチャイズ企業。
この2社のコラボです。
コラボの目的は…
あくまでも推測ですが。
庶民派の喫茶店である
コメダ珈琲。
その客層に,Noritakeが
高級陶磁器を宣伝したいのか。
あるいは…
庶民派のコメダ珈琲が
Noritakeとコラボすることで,
高級感を演出,客単価を
上げたいのか。
どちらがコラボのホストで,
どちらが受益者なのか。
これは,このチラシだけでは
わからないので,あくまでも推測です。
さて。
キャンペーンの内容は,
福袋で手に入るアイテムに
Noritakeの商品が入っていること。
そして…
コメダの「宝くじ」の賞品で
Noritakeのアイテムが手に入ること。
宝くじは,
この福袋を買うと手に入れられます。
さて,
この企画。
どう思うでしょうか。
「私だったらどうする?」
さて,
私がこのキャンペーン企画。
率直に言うなら
「もったいない」
せっかくのコラボですから,
お互いが,そのコラボから
メリットを得るためにどうしたらいいか。
それは,
キャンペーンの対象を広げることです。
今回は,
この5000円または7000円の
福袋を買うと,
宝くじを手に入れることができます。
でも,
コラボするのであれば,
もっと拡散したほうがいいのでは
ないでしょうか。
私だったら…
例えば,
12月1日~12月31日までの一ヶ月間。
コメダでドリンクを注文した方に,
宝くじ1枚プレゼント。
福袋を買った方には,
同封されているチケットが…
例えば5000円コースなら10枚。
7000円コースなら20枚同封されている。
…というやり方のほうが,
多くの人を巻き込んだ
キャンペーンになるのでは
ないでしょうか。
なによりも,
それで増えるのは
「紙代(印刷代)」
だけです。
極論を言えば,
当選した賞品の数は同じなら,
コストは本当に紙代だけ。
でも,
宝くじ欲しさに,
リピート率はアップするかも
しれません。
そして,
福袋を買った人ではなく,
コーヒーなどのドリンクを
頼んだ人全てに,
Noritakeの陶磁器が印刷された
宝くじを手渡して,
目に触れることができるのです。
だから…
福袋を買った人だけに
限定するのはもったいない話です。
目的は考えること
もちろん,
キャンペーンの前提条件,
当事者間の取り決め,
様々な要因があって,
こんなキャンペーンになったのでしょう。
もしかしたら…
Noritake側が,
あまりにも多くの不特定多数に
宣伝することで,
高級陶磁器ブランドのイメージを
損ねないように,
手に入れられる人を絞った…
のかもしれません。
ポイントは…
正解などどうでもいい。
考えることです。
今回の例なら,
このコラボは
どんな目的でどちらにどんなメリットが
あるのか。
…ということを考えて仮説を立てる。
その仮説に基づいて,
どんなキャンペーンならいいのか。
このキャンペーンが
イケているのか,イケていないのか。
イケているなら
それはなぜなのか。
イケていないなら,
それはなぜなのか。
…ということを考える。
そう,考えるだけです。
これを
町中で…
日常生活の中でやり続ける。
それが
思考習慣になって,
マーケティング的な発想が
できるようになっていく。
その先に,
効果的なキャンペーン,
そうでないキャンペーンの
輪郭がつかめてくるのです。
もちろん,
簡単なことでもないし,
直ぐにできることでもない。
ただ,
言い換えると…
会社内のキャンペーン企画を
任せるくらいの社員なのだから,
育成にそこまで時間を掛けても
いいのではないでしょうか。
イケてる企画,イケてない企画
あとは…
会社によって,考え方が違うので,
明確に言語化すべき内容が
あるということです。
私はマーケッターなので,
顧客の反応が取れるような
オファーとしての魅力がある企画を
ここでは
「イケてる」
と表現しました。
ただ,
イケてる…の考え方は,
会社によって変わってきます。
例えば…
住宅メーカーが
モデルルームの内覧会に集客する
企画について…
「A5ランク国産和牛
サーロインステーキ
先着 名プレゼント」
みたいな企画。
これはどうでしょうか。
単純に,
家に興味を持つ人ではなく
タダ肉が欲しい人が来ることでしょう。
これは
「イケてる企画」
とは言えないですよね。
だから…
会社にとって,
イケてるとはどういうことかを
しっかり言語化できなければ
いけないのです。
そのためにも,
社長自身が,
マーケティング的な発想が
身についている前提となります。
もちろん,
深めていくためにも,
企画担当者と一緒に,
今回のこのワークをしたら
いいかもしれませんね。
なお。
私は…
365日そんなことばかり
考えています。
私がマーケッターだから…
というのと,
単純にブログのネタ探しですね。
アウトプットをする機会があると,
今回紹介したワークも
捗ることでしょう。
今日の内容は,
実際に有料の勉強会で
紹介したワークでもあり…
そして,
コンサルティング報酬を
払ってくださっているクライアントに
教えた内容(の一部)です。
ぜひ,
価値あるワークだと思って
取り組んでみてください。
まあ…
実際には価値あるものを
タダで学んでも,
やる人はほとんどいないのですが。
そして…
世の中,本当に成果を出せる人は,
こういった
「タダで学べる内容」
を徹底的に実践して,
成果を出せるようになっていくのですが。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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