こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。

 

今日は…
マーケティングにおける，
非常に当たり前のことを言います。

 

そういった内容って
一行とか二行で端的に
言い表すことはできるし…
簡潔になりすぎて，
逆に伝わらないことも
多々あります。

 

なので…

 

 

今日は当たり前の話しか
しませんが，
その過程は少しマニアックに
紹介します。

 

最後までお付き合いください。

 

 

 

ハムスタートラップの話

 

 

 

私が大学生の頃でしょうか。
私は実家ぐらしでしたが，
姉が結婚して，家を出ていきました。

 

実に寂しかったです。
なぜなら…
当たり前ですが，
姉が飼っていたハムスターも
当然ですが連れて行ってしまったからです。

 

 

そんな姉が…
たまたま，実家に来ていたときのことです。

 

 

ハムスターも
連れてきていました。

 

 

 

玄関の少し広いスペースに，
ハムスターのケージが
置いてありました。

 

姉が来ているのは
それを見てすぐわかったのですが。

 

 

夜の22時前くらいでしょうか。
バイトから帰宅した私は
玄関にいるハムスターを見て…
そのまま，
ハムスターを見ていたら…

 

…日付が変わっていました。

 

玄関にハムスターを設置して，
そこから動けなくさせるなんて，
ウチの姉は，なんてあくどいことを…

 

なんて思ったものです。

 

 

さて。
ここで質問です。

 

ハムスターを2時間，
じっと見ていられるでしょうか。

 

 

私は，
じっと見ていたら
2時間以上経ってました。

 

これは，今も変わりません。

 

最近は，
武漢コロナも関係で，
いろいろと外出の制限などもあり…
動物園では，
ライブ配信をしてくれるように
なりました。

 

そこで，
カピバラの入浴姿を
オンライン中継してくれる
動物園もあるのですが。

 

寒い日に，
カピバラがお湯に入っている姿は
どんな様子か，
わかるでしょうか。

 

一言でいうと，静止画です。

 

微動だにせずに，
お湯の中でじっとしています。

 

そのカピバラを
眺めだすと…
ライブ配信が終わるまで，
つい見入ってしまいます。

 

 

静止画…と揶揄されるくらいに
微動だにしないカピバラを
じっと眺めていられるのです。

 

 

さて。

 

なんでこんな話をしているのか。

 

 

私は都合や時間の制限がなければ…
ハムスターを2時間以上…
いくらでも眺めていられます。

 

微動だにしない
入浴中のカピバラを
ずっと眺めていることが大好きです。

 

…だから，
あなたもそうですよね？

 

 

と言われたら，
あなたはなんて答えるでしょうか。

 

あなたが，
本当にカピバラが好きで，
静止画状態のカピバラを見て
ほっこりした気分になり，
ずっと眺めていられる。

 

…と思うならともかく。
そうでないなら…

 

 

逆に微動だにしないカピバラを
じっと眺めているだけなんて，
なんたる苦行…？

 

…と思うかもしれませんね。

 

 

 

そう，
人によって違うのです。

 

 

 

ここではハムスターやカピバラの
話でしたが。

 

例えば，ゲーム。

 

 

レベルアップを目指して，
同じ作業を何百回，
何千回と，ひたすら淡々と続けられる人って
いますよね。

 

 

本当にひたすら
同じ単純作業を
ずっと続けられる人。

 

凄いですよね。

 

私には絶対無理！
…なんて思う人も多いでしょう。

 

その反面，
本人にしてみたら，

 

「何もかわらないような，
同じ単純作業に見えるけど…
少しずつ，キャラクターが
強くなっていくのがわかる」

 

なんて思っているのかもしれません。
いずれ

 

さて，
その人にとっては，
楽しい，強くなるための
レベル上げの作業。

 

その人にでも
できるから，
あなたにもできますよね？

 

…と言われたら，
どう思うでしょうか。

 

当然，
無理！って思う人，
多いですよね。

 

 

当たり前です。
人それぞれですから。

 

 

では
なぜマーケティングにおいて，
そういった人たちを一緒に
まとめてプロモーションを
しようとするのでしょうか。

 

 

私は，
カピバラやハムスターを
じっと見ていられますが。

 

カピバラやハムスターは無理！
でも，猫なら，3日眺めても飽きない…
という人はいるかも知れません。

 

あるいは，
犬なら一日中見ていても飽きない，
という方もいて…

 

または，
そもそも動物は嫌い，
という人もいます。

 

そういった人たちを
ひとくくりにして…
同じメッセージで呼びかけたら
どうなるのか。

 

誰も反応しません。
当たり前ですね。

「カピバラ好きな方へ」

 

…と言われたら，
確実に私は反応します。

 

 

きっと

「ハムスター好きの方へ」

でも反応するでしょう。

 

 

では，
「猫好きの方へ」
で私は反応するのか。

 

 

猫という動物…
に限らず，
私はたいていの動物は
割りと好きではありますが，

 

「猫好き」

と言わたら，

「私のこと」
だとは思わないでしょう。

 

同じように，
「動物好きの方へ」
でも反応はできないでしょう。

 

 

実際，動物好きですが…
でも，動物と言ってもいろいろいますから
反応できないのです。

 

ですが，
繰り返します。

「カピバラ好きの方へ」

という呼びかけだったら，
「あ，私のことだ」
と間違いなく思います。

 

 

ということは…
絞り込めば絞り込むほど，
顧客は反応しやすくなります。

 

 

人それぞれ違うのです。
違う人達をひとまとめに
プロモーションを仕掛けても
反応はできないのです。

 

 

本当に当たり前ですが。
でも実際には
一度の広告宣伝で，
多くの人に反応してもらえるように
「広い」
メッセージ…

 

 

上述の例では
「動物好きな方へ」
という呼びかけになり…
反応できる人が減ってしまうのです。

 

 

絞れば絞るほど
反応しやすくなる。
なぜなら人それぞれだから。

 

以上，最初から最後まで
当たり前の話だけでした。

 

広告費をケチって一度に済ませようとすると，
まるで反応が取れない広告になり，
まったく無意味の支出になります。

 

手間暇コストが掛かっても，
しっかり絞ったほうが反応が取りやすく，
成果に繋げやすくなる。

 

これも当たり前の話でした。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社　経営軍師　飯山陽平