こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
ある人から，
名刺について
質問をいただきました。
そこで話した内容を元に，
今日は名刺について
お伝えしていきます。
名刺自体は，
いろんな人が
いろんな考え方を持っています。
今日の内容も，
数ある中の一つです。
ただ，
名刺自体を
最適化できているかどうか，
確信がもてない方も
いるかもしれません。
今日の内容を元に，
検討してみてください。
聞き返した内容
名刺について，
何をどう載せたらいいのかについて
質問をいただきました。
なので，
私はシンプルに，
「誰にどんな場面でなぜ渡すのか？」
という質問をしました。
すると，
その方は…
沈黙。
しばらく考え込みました。
つまりこの
誰に
どんな場面で
なぜ
という内容を考えずに，
とりあえず
「名刺は作らないと」
…としか考えていない，
ということですね。
この点を抑えておかないと
内容が変わることも
十分にありえます。
名刺の3つの役割
では，
名刺の役割とは
何なのでしょうか。
いくつかある中から
ここでは3つ紹介します。
１つ目は，
身元証明。
単純に，
その人は何者なのか。
ということですね。
あるいは，
単純に個人情報の提供も
ここに含めてもいいでしょう。
例えば，
税理士の人がいます。
その人の，
この場合の名刺としては，
何者か→税理士
ということがわかれば
それでいいということになります。
あとは，
連絡先も書いておく。
個人情報の提供ですね。
これだけです。
これがひとつ目の目的です。
ふたつ目は，
コミュニケーションツールです。
そもそも，
名刺とはどんな時に使うのでしょうか。
当たり前ですが，
「名刺交換」
する時に使いますよね。
つまり，
目の前に，
渡す相手がいる。
そして…名刺を渡す。
すると，その場で相手は
名刺を見るわけですね。
あなたも，
名刺交換する時に…
名刺交換をした「瞬間」…
この一瞬の「間」を感じたことが
あるのではないでしょうか。
名刺交換した後に，
コミュニケーションをするわけですが…
ここで…間ができて…
その間が長くなればなるほど，
微妙に気まずくなりますよね。
つまり，
名刺交換した後に，
お互いに何をどう話しかけたらいいのか
よくわからないので，
間ができてしまうのです。
ならば，
名刺に一工夫するのも
一つの手です。
例えば…
これは聞いたことがある例ですが。
ある税理士が，
自分の顧客をいろいろと
チェックして見たところ，
二代目経営者の方が多いことが
わかりました。
この場合，
もし名刺に，
「二代目経営者専門税理士」
なんて書いてあったら…？
「これ，なんですか？」
って聞きやすいですよね。
これがコミュニケーションツール，
としての名刺の使い方です。
３つ目。
これはセールスレター型名刺ですね。
文字通り，名刺に売り込み用の
セールスコピーが書かれているものです。
これは，
名刺を渡した人に
「名刺で」
売り込みするためのものです。
ざっくりと名刺の役割
3つを紹介しました。
名刺の使い方
では，この３つ。
どれがいいのでしょうか。
私は，
セールスコピーライターでもあるから，
もちろん，
セールスレター型がいい。
…と言いたいところですが。
そういうわけではありません。
つまり，
上述に書いたとおり，
「誰にどんな場面でなぜ渡すのか？」
によって変わるからです。
例えば…
銀行に融資の申込みをする時に
銀行の担当者に会って挨拶をする。
そんな時に，ゴリゴリのセールスレター型の
名刺では，ふさわしくはないわけですね。
もしくは…
同窓会に参加するとします。
20年ぶりにあう，
当時のクラスメートに
「今何をやっているのか」
を知ってもらうだけなら…
一番目の
単純に「何者か」を伝えるだけの
名刺で十分です。
コミュニケーションツールとしての
役割すら必要ありません。
なぜなら，
20年前はクラスメートだったのですから，
初対面の人相手のアイスブレイク機能としての
コミュニケーションツールは不要なわけです。
セールスレター型名刺の使いみち
では，
セールスレター型の名刺は
どのような時に
使うのでしょうか。
不特定多数の相手に
短時間に大量に名刺をばらまく場合，
事実上の
「チラシ」
みたいな使い方になりますので，
そのような場合には
セールスレター型が望ましいでしょう。
では…
この不特定多数の相手に
短時間に大量に名刺をばらまく場合って
どんな時なのでしょうか。
異業種交流会などで，
短い時間に大量に名刺交換する
場面がある時などでしょうか。
逆に言えば，
異業種交流会などでも，
短時間に大量にばらまく…
という場面ではない場合，
セールスレター型ではなく，
コミュニケーションツール型のほうが
効果的です。
つまり，
短い時間にたくさんの人に
会って話すのではなく，
限られた時間であっても…
だからこそ，少ない人数と
しっかりコミュニケーションを取る。
その方が，
あとから商談などに
繋がりやすくなるはずです。
名刺を使う場面
さて，
上述の税理士の例です。
二代目経営者のクライアントが
多い税理士が…
サラリーマンばかりしか
いないような場に言って
名刺交換すると，
どんな効果があるでしょうか。
おそらく無いでしょう。
まず，
見込み客ですらない。
そして…その人と名刺交換をしても
紹介につながることもない。
別の例です。
女性向けダイエットコーチを
している人がいるとします。
この場合，
男性相手に名刺交換をする意味って
あるのでしょうか。
無いですね。
男性はターゲットでは
ありません。
紹介を期待したくなりますが。
例えば…
その男性が自分の奥さんに，
「ダイエットコーチに会ったよ。
良さそうな人だから，
その人のところに行ってきたら？」
なんて言うでしょうか。
それを言ったら，
夫から妻に，
「太ってるから痩せろ」
という意図が伝わることに
なりかねません。
その後の夫婦関係は…
微妙なものに
なるのではないでしょうか。
紹介などできるはずがない。
ということを考えると…
ターゲット外の人に
名刺交換をするのは，
時間と労力と名刺の無駄に
なります。
あるいは，
契約書作成をメインに扱っている
行政書士が…
主婦相手に，
名刺交換する意味はあるのでしょうか。
行政書士業務の一つに，
離婚に伴う養育費請求や慰謝料関係の
請求について内容証明郵便を
作成する業務があります。
主婦だったら，
離婚する可能性もあるので，
渡す，ということも
考えられますが。
だったら，
「離婚する際には，
慰謝料請求の書類作りますので
声をかけてください」
と言うのでしょうか。
…感じ悪いですよね。
ならば，
はじめから
「起業家向けの契約書作成専門」
と明記した名刺を，
起業家がいる場に行って配るほうが
よほど現実的です。
つまり，
用途とターゲットに合わせて
作り，その場合にのみ配る。
とてもシンプルですね。
多くの場合，
このほうが効果的です。
税理士や行政書士など，
できることはいっぱいありますが。
できることを何から何まで
全部記載した名刺など，
まずゴミになるだけです。
つい先日も…
取扱業務を増やした士業の人が…
業務内容をびっちり書いた名刺に
していました。
10個の業務ができる人が，
10個全部書けば…どれかにヒットする…
なんているのかもしれませんが。
私はそんな人には
絶対に仕事を頼みたいとは思いませんね。
自分が頼みたいひとつに精通した人
もしくは人間関係ができている人に頼むでしょう。
以上，
今日は名刺の作り方と使い方について
お伝えしました。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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