ある勇気あるラーメン屋の決断から学ぶ商売の基本形

ある勇気あるラーメン屋の決断から学ぶ商売の基本形

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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

今日は…
少し商売の基本を
見つめ直しておきます。

 

 

基本とはどういうことか。

 

 

高度に複雑化して,
情報伝達も早くなったからこそ,

 

 

その複雑さと早さにばかり
気を取られて…
基本…原理原則。

 

 

そういったものが
つい抜け落ちてしまいます。

 

 

あらためて整理しておきましょう。

 

まずは,
基本とはどういうことか。

 

 

以下,最後までお付き合いください。

 

 

原則ってなに?

 

 

 

ちょっとした例を紹介します。

 

昔,
法律について勉強している人の
面倒を見たことがあるのですが。

 

法律について,
かなり混乱して理解していたようです。

 

話を聞いた上で
きちんと解説したところ,

 

「私,逆に理解していました」

 

とのこと。

 

最近の法律はまた
ちょっと違うのですが。

 

 

民法などの
古い法律を勉強すると
この「逆転現象」が起きやすい。

 

 

例えば,
契約などについて,
一定の場合,制限されます。

 

 

未成年者は一定の場合
親権者の同意がいります。

 

あるいは,
認知症や精神疾患,
知的障害者など,
正常な判断能力を
有していない人は,
後見人などが必要です。

 

 

これは原則でしょうか。
違います。
これは「例外」です。

 

 

契約自由の原則というものがあり,
人は自由に契約することができます。

 

これを徹底すると,
認知症の高齢者が
大量の反物を買わされる,
なんて現象が起きてしまいます。

 

 

ですので,
一定の場合には
「原則」に対する
例外というものを設けているわけです。

 

問題は…
この契約自由の原則って,
民法には直接的には書いていません。

 

原理原則。
当たり前の話は
当たり前のことを
わざわざ法律に書く必要はない。

 

…ということなのでしょうか。
法律に書いていないことが
多々あります。

 

けれど…
法律をゼロから勉強する人にしてみたら,
書いていないことは
わからないわけです。

 

そこで…
前提たる原理原則を理解しないまま,
例外規定ばかりを勉強すると…

 

 

いかに,未成年者から
権利を奪うのか。

 

 

いかに,認知症や知的障害者などから
権利を奪うのか。

 

 

…みたな誤解をしてしまうわけですね。

 

 

例外ばかりを見ていると,
原理原則を忘れてしまうのです。

 

 

では,
今日のお題である
商売の原理原則とは
何でしょうか。

 

 

あるラーメン屋の決断

 

 

最近,
ネットで話題になっているのが,
「二郎系」
と呼ばれる,
量が凄まじいことで知られる
あるラーメン屋の話。

 

 

量が凄いとわかっていて,
店側も警告したのに,
大盛りを注文。

 

食べきれずに,
逃走したとのことで…

 

今後,
完食した人や
馴染みの人以外が
大盛りを注文する場合に,
1万円預かり…
完食したら返金する。

 

…ということを宣言して
話題になっています。

 

 

個人的には,
このような
「とんがった」
話は好きですね。

 

 

最低限の話から
整理していきましょう。

 

 

1万円を預かり,
完食できなければ返金しない。
これは違法ではないか,
という人はいますが。
そんなことはありません。

 

別に,
この二郎系ラーメン屋に
限らず…

 

 

大盛りチャレンジ系で,
「完食できれば無料
感触できなければいくら…」
みたいな条件付きの話,
ありますよね。

 

あれと何も変わりません。

 

 

1万円預けて,
感触できなければ
返ってこないのが嫌なら,
はじめから注文しないか…
大盛りにしなければ
いいだけの話です。

 

 

大盛りの場合だけですから。

 

 

店主は,
大食いの人に,
必ず満腹になってほしい,
というコンセプトのもと,
「大盛り料金無料」
という設定でやっているのですから…

 

 

面白半分で
大盛りを注文されるのを
防ぐために,
1万円のデポジットは
何ら問題ないでしょう。

 

 

特に,
最近はインスタ映え目的で
注文する人もいます。

 

日本ではないですが,
海外では大量の料理を注文して,
撮影してインスタに投稿して…

 

「食べてないから,キャンセルする」

 

と言って,
お金を払わずに帰った,
なんて話もあるようです。

 

 

ここまで非常識な人は
さておき…

 

このラーメン店の店主の場合,
きちんと事前に注意して…
それでも「走って逃げた」ですから…
やむを得ない措置でしょう。

 

 

むしろ,
そのようなたった一人の
残念な人に遭遇したことで…

 

「今後大盛り無料はやめます」

 

みたいなことになって,
他の大食いの人たちを失望させるよりも
はるかにいいでしょう。

 

 

ラーメン屋から学ぶ原理原則

 

 

あらためて,
この事例から,
商売の原理原則というものが
よく見えますね。

 

 

商売から…
いろんな要素を徹底的に省いて,
極限まで単純化すると…
何が残るのか。

 

売ります
買います

 

この合意だけです。

 

本当にシンプルですね。

 

つまり,

 

売り手側が
「あなたには売りません」
と言ったら,当然に
買うことは出来ません。

 

同じように,

 

買う側からしたら
「売ります」
という人に
「買いません」
と言う限りは,
そこで商売は成立しないのです。

 

 

お互いに,
売ります,買います
の合意が成立したときだけ,
商売になるのです。

 

 

ですが…
最近は,集客とかセールスとか
ネットビジネスとか…
オファーとか,
いろんなものがくっついて
ごちゃごちゃして,
基本が見えなくなっています。

 

 

このラーメン屋が

 

「1万円のデポジットを請求したら
顧客が来なくなるんじゃないか…」

 

などと思って,
妥協したら,
商売の原則から外れるのです。

 

 

特に…
もともとのコンセプトが

 

 

大食いな人に
満腹になって欲しい…
という思いから
始まった話です。

 

はじめから食べれもしない人に
大盛り無料を許したら,
本末転倒です。

 

原則どおりに
商売をしようという姿勢は
素晴らしいですね。

 

 

そして…
おかしなのはここから。

 

「なんかもやもやする」
「腹が立つ」

 

みたいなところからはじまって,
ラーメン屋を批判する人がいますが。

 

言論の自由の範囲内で
思うことを言うのは自由ですが。

 

私にしてみたら,
おかしな話です。

 

その1万円デポジットが
嫌なら,
食べに行かなければいいだけの話です。

 

売ります
買います

 

が原則です。

 

 

買いもしないし,
行く気もないラーメン店を
批判する意味がわかりません。

 

こういう一部の
心無い輩に気を取られることなく,
しっかりと原理原則を理解して…

 

自分が提供できる価値を
自分が提供したい相手に提供する。

 

買ってもらって喜んでもらう。

 

忘れないように心がけていきたいですね。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

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