顧客の表に出しづらい欲求に応えるための考え方とやり方

顧客の表に出しづらい欲求に応えるための考え方とやり方

顧客の表に出しづらい欲求に応えるための考え方とやり方
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

今日は,顧客の微妙な心理に配慮した
アプローチの必要性について
考えていきます。

 

 

顧客が内心求めている…
としても,それを求めているということを
知られたくないし
勘ぐられたくもない…ということは
ありうるわけですね。

 

その配慮をしましょう。という話です。

以下,お付き合いください。

 

「太ってるから医者にお酒止められたの?」

 

 

あれは私がまだ20代の頃でしょうか。

 

学生時代の友人の結婚披露宴での
ことです。

 

乾杯の時に
私が持っているグラスには
お酒ではなく,
お茶だった様子を見た…

 

当時の同級生だった女性が

 

「お酒じゃないの?」

 

と話しかけてきました。

 

 

中学高校と
毎年同じクラスで…
同じ部活。

 

 

大学に進学後も,
同じ部活の仲間と
たまに集まる機会はあるので…

 

その時に,
浴びるようにお酒を飲んでいたのを
覚えていたので,尋ねてきたのでしょう。

 

ですが,
その時には
お酒を引退して数年経っていました。

 

…が。
お酒を飲まなくなった理由を説明するのは
いろいろ面倒です。

 

単純に,

「強かったから,ガバガバ飲んでいたけど,
よく考えたら別に好きだから飲んでいる,
というわけでもない」

ことに気づいたのがきっかけであり…

 

 

その後,
お酒を飲むと,
運転やら仕事やら…
行動がいろいろ制限されるのが
煩わしいので
飲まないと決めたわけですが。

 

「この」同級生に,
そんなことを説明したところで
理解できる知能があるわけでもありません。

 

適当にいなしていたら,

 

 

「やっぱり,
太っているから,
医者から飲むのを控えるように
言われたんだね」

 

 

 

たまたまそばで聞いていた
別の友人が,
その発言を窘めました。

 

…とはいえ,

 

大概に失礼ですが,
思ったことをそのまま口にしてしまう
言葉を選ぶこともできない。

 

 

その知能も言葉の使い方も低い様は
今も昔も変わらないんだな…
くらいに思っていたので
お互い様でしょう。

 

…私は口に出しませんが。

 

 

さて。
この場合。
太っている私が,
お酒を飲むのをやめた場合,
当時の同級生のように
レッテルを貼ってくる…

 

断定したような発言をしてくることは
まあ…さすがに滅多にはないでしょう。

 

けれど…
「そう思われる」
可能性については
脳裏をよぎるのではないでしょうか。

そして…
さほどいい気はしないのは
確かではないでしょうか。

 

 

私は,
健康面のことは何も考えずに
お酒を引退しましたが。

 

禁酒,断酒している人が
その理由について
勘ぐられるのは避けたい,
というところですね。

 

 

それを踏まえて,
こちらの写真をご覧ください。

 

 

論外である理由

 

先日,
ラーメン店に入った時に,
メニューの上にあった内容です。


コレを見て,
どう思うでしょうか。

もちろん,
論外です。

 

 

この麺を注文する時に,

「糖質50%オフ麺ください」

…とでも言えばいいのでしょうか。

 

 

長いし,
何よりも…
糖質をいちいち気にしている…
…と思われるのが,
なんとも微妙な感じが
「する人にはする」
のではないでしょうか。

 

気にしない人は,
全くに気にしないでしょうけど。

 

 

そもそも,
糖質を気にしながら
ラーメン店に来る…
というのもおかしな話です。

 

まるで…
マクドナルドに行って,
健康のために
ベジタブルバーガーを…

 

みたいなおかしさですね。

 

 

なので,
糖質オフという点を
大上段から掲げるのは
どうにも論外というほかありません。

 

 

この…
糖質を,ちょっとは気にしているけど
気にしている素振りは見せたくない。

 

 

…みたいな,微妙な心理に
応える切り口があったらいいですね。

 

 

ではどうしたらいいのでしょうか。

 

 

一つは…
大上段に対して
正面強行突破…
という感じでしょうか。

 

私好みの考えですね。

例えばこんな感じでしょうか。

 

 

「正直にぶっちゃけます。
うちのラーメンを,
10年後も20年後も,
ずっと食べてほしいです。

だから…
ずっと食べ続けられるための
糖質50%オフ麺です。

来店時に3回に1回は,
ぜひこの糖質オフ麺に
切り替えてみてはいかがでしょうか」

 

 

みたいな感じですね。
お店側の下心を,
表にぶちまけるのも一つですが。

 

これで…
この麺を注文する理由ができました。

 

つまり,
糖質を気にするから
この麺を注文するのではなく…

 

これから先も
ずっとラーメンを食べ続けるために
この麺を選ぶ。

 

つまり,今現時点において
糖質は気にしていないけど,
将来のために…という口実です。

 

口実があれば…
それがリアリティがあり,
納得の行くものであれば…

 

このような
お店側の下心…

 

下心を全部ぶっちゃけちゃっても
下心という表現でいいのかはともかく。

 

…この下心に
付き合ってあげた…という
大義名分が立ちます。

 

これが一つの例です。

 

 

こんにゃく麺の実例

 

 

別のラーメン店の話です。

そこは,トマトベースの
どちらかと言えば女性向け,
家族連れのコンセプトで
作られたラーメン店です。

 

なので…
このような,
糖質面でのアプローチは
上述のような

 

「糖質を気にするなら
ラーメンなんて…」

 

とはなりません。

 

なので,
なんとか糖質を気にする人に
安心して食べてもらいたい
理由が必要です。

 

 

そこで…
その店は
「こんにゃく麺」
を提供しています。

 

もちろん,
こんにゃく故に,
糖質もカット出来るでしょう。

 

けれど…

 

お店側が言っているのは,

 

「独特の触感を楽しめる」
「麺が伸びにくいので,
気にせずゆっくり食べられる」

 

という点です。

 

これなら…

 

「麺が伸びるのは嫌だから
こんにゃく麺にする」

 

という大義名分の元に,
糖質カットを実現できるでしょう。

 

 

このように,
目に見えない,
表に出してはいけない
顧客のニーズやウォンツがあり…

 

それを満たせるベネフィットを
提示しつつ…
そのベネフィットは,
「結果的に」
顧客の表にしたくない
欲求などを満たすことが出来るけど,
別のものがメインである。

 

…という
一捻りが必要なものもある。
…という話でした。

 

なお。
私は何も考えずに
普通の麺を注文して…
それからこの案内に気づきました。

 

個人的には
「本当に味は落ちないものなのか」
を確かめてみたい気がしますね。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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