こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は,
本当に身も蓋もない
ベネフィットの話をします。
このベネフィットの価値提供…
あまりにも基本かつ当たり前なのに…
枝葉末節部分に固執しすぎて
ないがしろにしている場合も
多々あります。
こうはならないように
しないと…
という確認を兼ねて,
以下最後までお付き合いください。
今日も今日とて歯科医難民
数日前のこと。
朝食時に…
なんか固いものをガリッと
かじった感触がありました。
いやーな予感を抱きつつ,
確認してみたところ…
いわゆる
「銀歯」
です。
昔の虫歯治療時に
嵌めた,銀歯が
取れてしまっていました。
いよいよ,潮時ですね。
昨年,
引っ越しする前に,
虫歯の治療はしてましたが…
引っ越しの兼ね合いで,
他にも治療したほうが良いであろう
歯もありましたが,
治療を切り上げたのです。
心なしか…
最近,その歯が,
熱いものや冷たいもので
疼くような気がしてきていたのです。
気の所為…
気の所為…
歯医者行きたくない…
と思いつつ,
見て見ぬふりしていたのですが。
この銀歯が取れてしまったのは,
もうどうしようもないですね。
億劫ですが…
歯医者に行くしかありません。
歯医者に行くこと自体も
億劫ですが…
何よりも億劫な要素があります。
「どこの歯科医に行くかを探すこと」
です。
以前は
歯医者ガチャで,
スーパーレア級の素晴らしい歯科医に
当たりましたが…
その次が
「大凶」
という言葉を使うと…その大凶という言葉に
対して無礼だと思うくらい
どう考えても職業選択間違ってるだろう…と
思えるような歯科医にあたり…
以降,
どうも歯科医に行くのが億劫でたまらないのです。
この状況で,
新しい歯科医を探す。
腰が重くて仕方がありません。
まあ,
この生涯において出会う可能性のある中で
最悪の歯科医に当たりましたから
更新されることはない…と願いたいところです。
さて。
ここであなたに質問。
歯科医に行くベネフィットって
何なのでしょうか。
メインベネフィットを外してはいけない
前回,引っ越し後に
歯科医を探していた時…
ネットで検索していたところ…
グーグルマップの
レビューに…
やたら★1が集まる歯科医が
ありました。
実際にコメントを書いていた人は
確か10人ちょっとくらいでしたが。
全員,口を揃えて,
「受付の人が感じ悪い」
とのこと。
★5をつけた人のコメントも,
「受付の人の対応はあまりにも
感じが悪いけど,
歯科医の腕は素晴らしい」
とのこと。
そこまで感じが悪い人を
受付にするのもどうかと思うのですが。
…まあ,この辺は下衆な推測ですが,
おそらく,院長の奥さんでしょう。
その傲岸不遜な振る舞いに,
院長含め誰も意見できない。
あるいは,
院長は把握しておらず,
他の職員は諫言できないだけ。
…なのかな,思われますが。
口コミでここまで
口をそろえて書かれる
その受付の人の対応。
ある意味すごいですね。
極めて効果的にかつ
的確に,不快感をえぐってくるのでしょう。
という書き込みを見ると,
やはり接客は大事。
だから,笑顔であいさつをする。
丁寧な接客を心がける。
大事ですね。
…それでいいのでしょうか。
以前の,歯科医。
院長は,気さくな人柄でした。
受付の人も笑顔で朗らかでした。
歯科衛生士の方は,
丁寧な対応でした。
…絶対に,二度と行きたくないです。
歯科医に通いはじめて,
歯科医という場所が,
「こんなにも肉体的苦痛を
継続的に味わい続ける場所だ」
ということを知らなかったからです。
明らかに,
虫歯を我慢し続ける痛みのほうが
ずっといい。
歯科医のメインベネフィットは,
虫歯が治ることです。
まあ,
医学的な観点から
「虫歯が治る」
という表現は適切ではないかもしれません。
虫歯を削ってしまったら
「根本治療」
とは言えないでしょうから。
そう考えると…
歯科医のメインベネフィットとは,
「痛みがなくなること」
です。
人間の行動原理はふたつ。
「痛みを避けること」
「快楽を求めること」
と言われています。
そして,前者のほうがより強いのは
言うまでもありません。
そして…
歯科医とは基本的に
「痛みを取り除くこと」
です。
的確な処置をすることで,
より少ない苦痛で,
その後の痛みを避けるのが
できること。
これが,
歯科医のメインベネフィットです。
その「上」で…
接客技術を向上させるのが
的確な順番でしょう。
まあ,
上述の歯科医の受付は
「精神的苦痛」
を与えてくるような存在かもしれません。
虫歯による痛みを上回る
精神的苦痛を与えてくる受付職員。
ある意味すごいですね。
話を戻します。
接客だけではありません。
子どもでも来やすいように,
キッズスペースを完備。
…というこれは,
差別化要因になるかもしれません。
あるいは…
虫歯にならないような
予防治療に長けている。
これも大事ですね。
虫歯にならないのが一番です。
一番なのは
わかっていますが。
では,
今,現に歯が痛い人に,
「予防治療」
云々というメッセージ。
響くでしょうか。
それよりも,
今,現に痛いこの痛みを
より早くより的確に
より治療中の苦痛を少なく
改善できる。
…というメインベネフィットを
しっかりアピールしている歯科医が,
本当になくて困ります。
グーグルマップで,
実際に行ってみようと思えるエリアを
一通り検索し,
リンクされているWEBサイトを見ても…
こんなのばっかりです。
歯科医に行ったら,
痛みが取れる。
当たり前だから,
いちいち言わない…
というのは論外です。
さすがに,
私のように,
行く前の何倍もの苦痛を感じる
歯科医…というのはそうそう
ないでしょうけど。
上述の根本原理を考えると
「痛みに対する恐怖」
を解消するのが,何よりも大事なのです。
願わくば…
「当たり前」
だから言わない…
というパターンでありますように。
治療があまりにも下手で
痛みを倍増させるしかできないから,
「接客」
「キッズスペース」
「予防治療」
といった,耳あたりの良い言葉で
お茶を濁しているパターンでないことを
切に願いたいところです。
…そろそろ,
本当に行く場所探さないと
まずいでしょうから。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平