その仕事を引退する潮時を見極めるひとつの基準

その仕事を引退する潮時を見極めるひとつの基準

読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

割と最近の話です。
とあるブログの記事を見て
思ったことがあります。

 

そのブログでは,
とある裁判について
紹介する記事でした。

 

 

 

とある業界で
話題になった裁判の話で
私も目にしたことがある民事紛争なので,
読み進めました。

 

内容自体は,
今日の記事とは関係ないので
省略します。

 

 

気になったのは…
そのブログ記事の執筆者が
記事中に,

 

「あくまでも,
ひとつの裁判が終わった
というだけの話です」

 

「この裁判が確定したわけではない」

 

と断言していることです。

 

 

これ…ものすごく問題のある断言ですね。
以下,この事例を元に,
自分の仕事の専門分野や…
その仕事の取り組み方について
書いていきます。

 

 

以下,お付き合いください

 

 

曖昧にしようとして裏目に出た話

 

 

その記事には,
裁判所HPで公開している
その判決文のURLが貼ってあったので,
クリックして見ました。

 

判決言渡し期日が,
今年1月です。

 

この記事が3月の内容です。

 

 

そこで,
思わず…

 

 

その記事のコメントにて,

 

 

「確定したわけではない,
と断言したということは,
どちらかが控訴したことは
間違いない,ということでしょうか?」

 

 

と尋ねました。

 

 

どういうことか。

 

細かい例外を除いて
ざっくり解説すると…

 

判決言渡し後,
判決が,送達されます。

 

送達日から2週間で
判決は確定します。

 

 

判決言渡しが1月。
記事が3月です。

 

 

どう考えても,
2週間は経過しています。

 

2週間経過して,
控訴期限がとっくに過ぎているのに,

 

「判決は確定していない」

 

と断言する,
ということは,
どちらかが控訴したと断言したことになります。

 

 

専門外を語る怖さ

 

 

 

ここからは,
あくまでも私個人の
想像と推測です。

 

この記事執筆者は,
判決が確定したかしていないかは
把握していないと思われます。

 

 

下手に,
ブログの記事を読んで,
「この裁判が確定した!」
と判断した読者が
それを拡散してしまったら…?

 

 

その情報源が,
その記事だったということが判明したら
厄介ですよね。

 

厄介なことにならないように

 

「まだ確定はしていない」

 

と言ったのでしょう。
そして…断言してしまったのでしょう。

 

 

記事執筆者は
当事者ではありません。

 

それをネタに記事を書いただけです。
当事者も,
その結果に対して
直接言及したわけでもないのでしょう。

 

また,裁判所HPに判決が掲載し
確認できる状態になるまで,
タイムラグがあるのでしょう。

 

まして…
記事執筆者が,その判決内容を
確認して記事として紹介するまで
タイムラグがあるのでしょう。

 

結果として…

 

 

控訴期限である2週間を
はるかに経過しているのに…

 

「確定してない」
と断言してしまったことで,

 

「控訴審が始まっている」

 

…と断言してしまっていることを
意味します。

 

そして…そのことに,
本人も気づいていないのでしょう。

 

 

トラブルを避けるために,
「確定していない」
と言及をしたことが,
間違ったことを断言してしまった。

 

専門外の内容を語るって,
怖いですよね。

 

 

 

昔の知識経験スキルでは通用しない

 

 

先日,ある人と
雑談していた時の話。

 

昔の同級生…という話になって,

 

昔の同級生から急に
連絡が来るときって,
基本的にろくなこと無いよね。

 

なんて笑いながら
話をすることがありました。

 

だいたいが…

 

マルチレベルマーケティング…
いわゆるネットワークビジネスへの
お誘いか,なにかの売り込みか…

 

あるいは,

創○学会関係か…

ではないでしょうか。

 

私の場合は…
以前に法律職だったこともあるので,
昔の友人知人から連絡が来るときは,
たいてい,法律相談の話というパターンが
ありました。

 

 

冗談半分で,

 

「ん?
法律の話?
離婚以外なら相談にのるよ」

 

なにせ,
その友人の結婚式には
参加していますから。

 

でも…本当に離婚の話だったので
場が凍りついた,なんてこともありました。

 

今は,
一切,法律の相談は
受けていません。

 

 

法律の仕事を辞める時に,
弁護士に確認しました。

 

無資格者が法律相談をしたら,
どうなるのか。

 

 

結論としては,
有償なら弁護士法違反。
無償なら特にお咎めなし,
ということでした。

 

個人的には,
無償でも法律相談をしたら
弁護士法違反…のほうが
「断りやすい」
ので…ちょっと残念ですね。

 

なので,
無償なら法律相談を受けることは
できるのですが,
今は一切おこなっていません。

 

なぜでしょうか。

 

 

面倒だし,億劫だし,
そもそもそういった仕事が
飽きて嫌になったからやめた…
というのもありますが。

 

 

それ以前に,
「怖い」
からです。

 

当たり前ですよね。

 

もう,
現役から離れて,
何年経っているのでしょうか。

 

 

その間,
時代が代わり…
もちろん,法律も変わります。

 

私の専門分野の民事法関連でも,
さまざまな制度が
新設されたり,廃止・変更になっています。

 

そして…
それらに関して,
一切,アップデートしていません。

 

そんな状況で,
相談など受けられるはずがない。

 

職業上の責任はないにしても,
間違った,不適切なことを言って,
不利益を与えてしまう可能性がある。

 

なので,
現役を離れて久しいから,
そもそも相談に乗るのは不可能,
という他ありません。

 

たまに,
法学部卒業しているから
法律に詳しいんだ…なんて
言う人もいますが…
ある意味,すごい度胸ですよね。

 

私にはとても真似できることではありません。

 

 

 

努力できることをしよう

 

 

べつに,
法律に限ったことではなく,
何らかの専門家として
仕事をする…ということであれば,
常に,努力・研鑽は必要です。

 

専門職なら,
知識経験スキルのアップデートは
欠かせないでしょう。

 

そのアップデートにしても,
相応のコストと労力,
時間がかかります。

 

普通自動車運転免許ですら,
一定期間ごとに,
講習を受けて更新します。

 

まして…それを生業にするなら,
なおさらの努力や研鑽は必要です。

 

だから…
もっと努力しましょう…
ということではなく。

 

それをすることについて
苦になるようなら,
その仕事から離れることを
考えた方がいい…ということです。

 

実際,
私はそうしました。

 

 

法律について,
常にアップデートする…だけでなく。

 

もちろん,
その仕事について
集客や売上アップを実現するため,
事務所のマーケティングを
しなければなりません。

 

そのためには
強みや競合優位性を考え,
そのテーマについて磨きをかけて,
アプローチしていかなければなりません。

 

特に,
これからの時代,
AIなどでいくらでも
代替できるような仕事になっていくでしょう。
それでもなお求められるような付加価値を
創造していかなければならない。

 

…と思った時に,

 

それをし続けられるとは思えなかった。
それをしたいと思えなくなった。

 

だから,引退しました。

 

専門外のことに
触れていくのはリスクがあります。

 

上述の,ブログ記事のように。

 

その,
知らないテーマについて
下手に言及・断言してしまった例から…
あらためて,
自分の仕事の位置づけについて
いろいろ考えてみました。

 

幸い,マーケティングのことは
365日考え続けても苦にならないので
今はまだ続けていられますね。

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください