なぜ「売り込む」ことが罪深く,嫌悪感を掻き立てるかという話

なぜ「売り込む」ことが罪深く,嫌悪感を掻き立てるかという話

なぜ「売り込む」ことが罪深く,嫌悪感を掻き立てるかという話
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

昨日の,セールスの記事で
コメントを頂きましたので
紹介します。

 

 

「売られる」と少しでも思ってしまうと、
なんとなく足が向かないようになってしまいますね。

 

 

私はマーケッターであり…
セールスを受けるのも,
ある意味,仕事と言えます。

 

 

が…

 

この
「売られる」
という受け身の表現についてですが,

 

単純に
セールスされる…
という表現。

 

それと

 

安っぽいセールスコピーで
割とよくあるのですが,

 

 

「売り込まなくても売れるようにする○○」

 

みたいなの,ありますよね。

 

この
「売り込み」
とは何でしょうか。

 

「売られる」
のと
「売り込まれる」
のとでは,何が違うのでしょうか。

 

 

マニアックではありますが,
言葉の意味から,
なにがどうダメで,
どうするべきか…

 

について考えていきます。

 

 

以下,お付き合いください。

 

 

 

「売り込み」って何?

 

 

上述の
「売り込まなくても売れる」
というコピー。

 

これは

 

売り込まなくてもいい,
ということが訴求ポイントになっています。

 

 

つまり,

 

売り手側として,
「売り込む」
ということは
やりたくない作業だという考え方になります。

 

 

では,
この「売り込む」とは何でしょうか。

 

 

単純に
「売る」という言葉と
「込む」という言葉の複合語です。

 

辞書で,

「込む」
という言葉を調べてみると…

 

 

定義【-込む】(デジタル大辞泉)

動詞の連用形に付いて、複合語の形で用いる。

3 ある状態をそのままずっとしつづける。「座り―・む」「黙り―・む」

5 徹底的に事を行う。「教え―・む」「煮―・む」「使い―・んだ万年筆」

 

 

売ることをずっとし続けるとか…
売ることを徹底的に行うとか…

 

ものすごく,しんどそうですね。

 

ですが,
そのこと自体がしんどいのではなく

 

 

売り込むことの最大の問題は
別にあります。

 

 

本来のセールスが正しく
行われているなら…

 

それは

「売る」

のであって…

「売り込む」

にはなりません。

 

 

「売る」

では成約できないから…

し続ける,徹底的に行う…
ゴリ押しで,成約をもぎ取る
ということですね。

 

 

これ…
売られる側としては
たまったものではないし…

 

何よりも,
売る側としては罪悪感がすごい。

 

 

一般論的な表現は
よくないのですが
ご容赦ください。

「普通の日本人」
は,自分がされて嫌がることを
人にすることは当然に嫌がります。

 

つまり…
「売り込む」というのは,
自分がされて嫌なことを
人に行うという…
強烈な罪悪感を伴う行動でもあります。

 

 

これは,
2つの作用があります。

 

ひとつは,

「売り込む」ことへの嫌悪感を
抱くようになります。

 

 

もう一つは…

「売り込まれること」への

極度な嫌悪感を抱くようになります。

 

 

この後者は,
さらに2つに分かれます。

 

 

単純に,
売り込まれるという行為そのものが,
うっとおしかったり嫌悪感を
抱くから嫌だ…という側面。

 

 

もう一つは…

 

「自分のしでかした悪行を
突っつかれるような
罪悪感をえぐられるような感じ」

とでも言えばいいのでしょうか。

 

人は,
正しくありたい生き物です。
つまり,正しくありたいのに
ミスをしてしまった場合。

 

そのミスを,
正直に打ち上げて,
善後策を取れればいいのですが。

 

そうではなく,
そのミスを隠蔽した場合,
どうなるでしょうか。

 

隠蔽したということは,
「バレるのではないか」
と,恐れることになります。

 

この
バレるのではないか…と思う
何らかの,罪悪感が疼く感じ。
心地よいものではないですよね。

 

 

つまり…
売り込みを受ける…というのは,
過去に自分自身が
「売り込み」をしたことがある人にしてみたら…

 

自分の

(過去の,あるいは現在の)

拙い,ひどいセールスを
彷彿と…指摘されているような,
疼く感じがして,不快感を
抱かせることになります。

 

これが…
人間の心の中にある
一つのシステムです。

 

だから…
相手に不快感を与えるのはもちろん…
相手の中の,過去の罪悪感をえぐるような
ことになってしまいます。

 

だから…
売り込みはしてはいけないのです。

 

 

売り込みではなく…

 

単に売る。
セールスをすればいい,
ということですね。

 

 

 

改めて「売る」とはどういうことか

 

 

相手のニーズをしっかり把握し…
相手の望むものを提案できるかどうか。

 

あるいは,
自社が売りたいものを,
相手のニーズに合わせて,
ほしいと思えるような魅力があるものだ,
と提案できるかどうか。

 

 

ざっくりと…
この2つではないでしょうか。

 

 

この2つができないにも関わらず,
食い下がるから,
「売り込む」
ということになってしまいます。

 

 

昔から…
推してもダメなら引いてみろ…
と言いますよね。

 

その時のセールスで
決まらないなら…

 

 

売り込むのではなく
「次の機会」
を作り出せばいい。

 

次の機会に…
より,相手のニーズに合った
魅力的な提案にできるか。

 

あるいは,
相手の望むものを用意できるか…
ではないでしょうか。

 

 

そして…
その「次を作り出す」
ためにどうしたらいいのか,
ということで,昨日の記事に繋がるのです。

<参照>

 

 

あるいは…
自社で対応できないなら,
信頼できる人に任せるのも大事ですね。

 

対処できず,相手のニーズを
満たす事ができないのをわかっていながら
無理に抱え込むのも,
一種の「売り込み」と同じようなものでしょうから。

 

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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