なぜ忙しい経営者・社長は生産性が低く不幸になっていくのか

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つまり…平常通りに経済活動を
行っていきます。
※当面の間,この表示をいたします。
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

今日は,
「忙しい」
という状況の弊害について
分析していきます。

 

忙しいと,
生産性も下がり,
不幸になっていく。

 

この状況の打開ですね。

 

…というここまで読んで,

 

ん?

 

と引っかかる何かがある方は
最後までお付き合いください。

 

 

忙しさの正体

 

非常に安っぽい話ですが。
昔からよく言いますよね。

心を亡くすと書いて忙しい

と。

 

 

新漢語林(漢和辞典)によれば
「亡)は
「ない」
という意味だそうです。

 

 

だから,
「おちついた心がない」
だから忙しいというのが
語源になります。

 

では,
忙しいとはなにか。

 

デジタル大辞泉

 

このように2つの意味があります。
片方はOKです。
もう片方が,どんどん
不幸になっていく原因になります。

 

 

あなたはどちらの定義が
「不幸」と思いますか?

 

 

 

不幸な経営者・社長

 

 

さて,
あなたは
スケジュール帳にびっしりと
予定がいっぱい入っていると
嬉しいと思うタイプでしょうか。
うんざりするでしょうか。

 

 

それとも,
スケジュール帳が
スカスカだと嬉しいタイプでしょうか。
うんざりするでしょうか。

 

 

今日のお題は,
「忙しい」
なので,
スケジュール帳スカスカは
脇におきます。

 

 

そもそも,
社長・経営者は
「やることがたくさんある」
のが常態です。
そういうものです。

 

もし,
暇を持て余しながら…
それでも増収増益できていたら,
本当にすばらしいことです。

 

 

が。
なかなかそうは行かない。
だから,
社長・経営者は
「やることがたくさんある」
ものです。

 

 

ポイントは,
「やることがたくさんある」
ことが,
「忙しい」
と感じるかどうか。
ということですね。

 

 

充実感,やりがいのあることを
朝から晩までろくに休みなく
ぎっしりとやり続けたら,
どう思うでしょうか。

 

 

単純に,
「今日は充実した1日だった」
と思うのではないでしょうか。

 

この状態は,
とても

1 多くの用事に追われて暇がない。多忙である。

すなわち,
忙しいのではないでしょうか。

 

 

そして…
そのことを以て,
不幸だとは思わないのではないでしょうか。

 

不幸の原因は,

1せかせかして落ち着かない。せわしない。

だからではないでしょうか。

 

忙しい=不幸 の正体

 

原因は,

せかせかして落ち着かない。せわしない。

からです。

 

 

では,なぜ

せかせかして落ち着かない。せわしない。

と不幸になるのか。

 

それは,
自分の人生のコントロール権を
失っているからです。

 

忙しさのあまり,
目の前の緊急性の高い問題ばかり
片っ端から片付けていく。

 

 

つまり,
問題に追われ続けることに
なります。

 

 

問題に
「追われる」
ということは,
誰かあるいは何らかの状況に
自分が支配されている
ということですね。

 

 

私は会社員のことを
「社畜」
などと表現します。

 

会社に飼われていて,
コントロール権の一部を
喪失している状況ですね。

 

 

そして,
経営者・社長が
「飼い主」
すなわち,責任の所在
なのですが。

 

 

ただ…
問題に追いかけ回され,
後ろから小突かれ続け,
必死で仕事を片付けなければ
ならない状況,
というのは…

 

責任が重い分,
ある意味,
「社畜」
よりもしんどいのでは
ないでしょうか。

 

 

だったらどうしたらいいのか。

 

 

 

前倒しをしてはいけない

 

 

だからといって,
仕事を前倒しして
がんばって片付けてもいけません。

 

なぜか。

 

例えば,
「夏休みの宿題」

それを
夏休み最終日に全部片付ける。

 

これはなかなかしんどいですね。

 

だから…
前倒しして,
7月中に片付ける。

これが良いように
捉えられていますが。

 

 

7月中に片付けるのを
「前倒し」
だとします。

 

 

夏休みの宿題は
「それでよかった」
のです。

 

でも,
社長・経営者の仕事は
夏休みの宿題ではありません。

 

 

夏休みの宿題は,
基本的に
「終わったらそれまで」
ですよね。

 

夏休み最初の登校日に,

「先生,夏休みの宿題,
7月中に全部終わらせました!」

なんで胸を張って報告したら…
先生は…

 

「おお,そうか,
よくがんばったな。
そんな君には
宿題を追加しよう。

 

これとこの問題集を
やるように。
もちろん,この追加分も
やらないと補習だからね」

 

なんて言ってくる…
ことはないでしょう。

 

夏休みの宿題は,
増えないものです。

 

 

ですが,
仕事はどうでしょうか。

 

私が昔,
某事務所で
丁稚奉公していたころ,
毎日22時過ぎまで仕事をしていましたが。

 

 

時間管理を学んだあと,
始発に乗って,
他の人達が来る2時間前に出勤。
一切邪魔の入らない状況で
仕事をしました。

 

自分の仕事は19時には終わるように
なりました。

 

そして…
帰るのは,23時以降…
ほぼ毎日終電+休日出勤。
始発はそのままに,です。

<参照>
【ブラック】ありきたりな時間管理が招いた惨劇

 

そう,
仕事は時間があると
「増えるもの」
なのです。

 

他の人達の
緊急案件が
私に流れ込んできました。

「空白があると埋まるもの」

なのです。

 

 

だから…
「前倒し」
はいけません。

 

ちなみに,
当時は事務所で一番若かったから
経営者・社長ではありませんが。
基本は同じですね。

 

 

社長がひましていると,
しっかり従業員なり取引先が
問題を持ち込んできますから。

 

 

ではどうしたらいいのか。

 

 

空白にこれをねじ込め

 

不幸の原因は,
仕事に「追われて」
コントロール権を
手放していること。

 

だからといって
前倒しはNG。

 

だから…
「前倒し」
ではない
別の仕事をどんどん
ねじ込んでいかなければなりません。

 

それが…

「7つの習慣」
で有名な,

「第2領域」の仕事です。


緊急ではないけれど
重要な仕事

 

 

ですね。
この仕事の割合を
どんどん増やしていくと,
何が起こるのか。

 

 

目の前の緊急事態…
第1領域の
「緊急かつ重要な仕事」
が減っていきます。

 

緊急事態として処理すると…
非常に労力・負荷がかかり,
ストレス源にもなります。

 

例えば,
クレーム。

 

クレーム処理は,
「緊急かつ重要」
です。
ブチギレした顧客を相手に
頭を下げて,
改善策を考えて実行。

 

 

なかなか大変です。

 

が。

 

この案件を,
「緊急ではないが重要な仕事」
として…
「クレーム発生原因の対応」
をしておいたら…

 

顧客対応の時間と
ストレス源がなくなるわけです。
もちろん,生産性があがります。

 

こうして…
顧客がキレたから…
慌てて対応,
という
「コントロール権外」
の状態から…

 

 

第2領域の仕事として
同じことをやると
「能動的」に処理できるので,
「コントロール権内」
で仕事ができるようになります。

 

仕事に追われる
「忙しい状態」
ではなく,
能動的に仕事をやり続けたら…

 

そんな一日を,

「充実感ある日」

というのではないでしょうか。

 

多くの経営者が今,
緊急事態で走り回っているからこそ,
第2領域の仕事の割合を
少しずつ増やすことを
忘れないように心がけたいものです。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 飯山陽平

 

追伸

 

原理原則を理解せず,
時間管理の小手先のテクニックばかりを
使い倒したから…

 

私は,上述の通り,
終電・始発・休日出勤
するはめになったのです。

 

 

売上アップの方法は
いろいろあるけれど…
私が

「即効性のある」
「これだけやればいい」

テクニックを
あまり紹介しないのは…
それは
「第2領域」
ではないからです。

 

すぐに実行してすぐに効果が出て
すぐに効果がなくなっていく。
だから「次」の打ち手を探して…

 

こうして,
すぐに効果が出る打ち手
欠乏症になり…
禁断症状に発展。

 

これって,
麻薬みたいじゃないですか?

 

 

今日のテーマに関する記事はこちらです。
合わせてご覧ください。

 

非常時に考える「何があっても倒れない会社」の作り方

 

コロナ騒動の中で経営者・社長はまず何から取り組んだらいいか

 

 

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