衰退期に入った商品やサービスの売り方に関する戦術と戦略

衰退期に入った商品やサービスの売り方に関する戦術と戦略

衰退期に入った商品やサービスの売り方に関する戦術と戦略
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

先日,
あるところで
印鑑を売っている方を
見かけました。

 

 

印鑑…なんとなく
好きなんですよね。
実際には使いみちがないのですが。

 

 

宅配便も,
朱肉を探すのが面倒で
いつもサインで済ませてしまいます

 

 

そして…
このテレワークの隆盛で
ますます登場シーンが減ります。

 

 

さらに…
「電子契約」
なるものも増えてきました。

 

詳しくは専門家に
確認してほしいのですが,
電子契約ですから,
紙に押印しない契約です。

 

昔は…どちらかといえば
印紙税を払わずに済ます方法だったのですが
(デジタルデータに,印紙は貼れません)
今は,対面を避ける,
というニーズもあるようですね。

 

こうして,
ますます印鑑の出番が
減っていきます。

 

 

…ということで,
今日は印鑑を例として,
このような
「衰退産業」
がどうやって生き残っていくのか,
ということについて
考察していきます。

 

 

印鑑…
ではないものの,
どちらかと言えば
衰退期に入りつつあるな…

 

 

という実感を持つ
経営者・社長の方…

 

 

ではなく,
まだまだ大丈夫!
…と思っている方こそ,
最後までお付き合いください。

 

 

 

 

衰退期とは何か

 

 

Sカーブ理論というものがあります。

 

 

昔書いたものを…
ちょっと長めですが
引用します。

 

 

 

Sカーブ理論を,
ブログの一記事のさらに一部で説明するのは
かなり乱暴ですが…
今日の「未来予測」という観点から,
サクッと説明します。

 

Sカーブは,一つの商品,
あるいは…ひとつの業界の
「ライフサイクル」
を意味します。

 

 

例によって,
図を作るスキルはないので,
手書きで失礼します。


縦軸が,売上だったり業界の規模を意味します。
横軸が,時間の経過です。

 

 

そして,
赤い線が,実際のその商品やサービスの
売れ行きを意味します。

 

 

この線をアルファベットの「S」を横にしたように
見えるらしいので,「Sカーブ」なのだそうです。

 

(1)が,導入期
(2)が,成長期
(3)が,成熟期
(4)が,衰退期

 

です。

 

マーケティング理論において,
それぞれの期に,
どんな戦略を展開すればいいのか…
いろいろありますが,
ここでは全部省略します。

 

私のフリーハンドの図なので
そうは見えないかもしれませんが。

 

 

導入期
成長期
成熟期
衰退期

 

この4つの期は,
ほぼ「長さが同じ」です。

 

つまり…
今はやっている商品やサービスが
残りどれくらいの期間で
廃れるかが,わかるのです。

 

 

まず,
その商品やサービスを調べてみて,
「今がどの期なのか」
を特定します。

 

 

例えば,今が成熟期だとします。

 

そして…
過去を調べて,
「導入期」
「成長期」
の期間が何年間続いたのかを調べれば…

 

 

今の「成熟期」が残り何年なのか。
ということもわかります。

 

<引用元>

 

 

 

 

…ということで,
衰退期です。

 

印鑑は,
衰退期に入っていると
言えるでしょう。

 

 

では,
この印鑑をどうやって売るのか。

 

 

 

衰退期の商品の売り方

 

 

考え方は3つ。

 

 

まあ,実行がかなり難しいものも
含まれますけどね。

 

 

ひとつめ。
これはまず難しいでしょうが,
一応紹介します。

 

 

印鑑を売るのではなく,
需要を作り出すことです。

 

 

 

別に,これは印鑑に限ったことではなく
様々なマーケティングで
使われる考え方です。

 

 

例えば,
リステリン。

 

リステリンは,
「口臭」
という問題を作り出して…
その解決策として
リステリンを売ったのです。

 

 

あるいは…
土用の丑の日。

 

年で一番,うなぎが
「まずい時期」
にうなぎを売るために,
夏バテという問題を作り出して
その解決策として売ったのです。

 

 

同じように印鑑も…
何らかの問題を作り出せれば,
また売れるようになるかもしれませんね。

 

 

リステリンは,
「導入期」

うなぎは…
それこそ「衰退期」の例でしょう。

 

 

2つ目。

 

 

独自の付加価値をつけること。

 

印鑑として,
「押印するための道具」
として使うなら,
100円ショップで十分です。

 

実印にしたって,
数千円でそこそこのものが買えます。

 

 

前職の私のような仕事ならともかく,
日常的に実印等を使う頻度って,
そんなにはないですよね。

 

例えば,社内の稟議書に
実印なんて押さないでしょうし…
大抵はスタンプで済ますでしょう。

 

 

ですので,別の付加価値をつける
ということですね。

 

例えば,開運印鑑とか…
風水とか…
魔除けとか…

 

…といった
目に見えない価値をつける。
これも一つの方法です。

 

その目に見えないものの是非は,
個人の価値判断ですので,
私は肯定も否定もしませんので
念の為。

 

 

話を戻します。

 

 

あるいは…
もっとわかりやすい例としては,
グッズとして見た目に可愛らしいとか,
綺麗だとか…
というのもひとつかもしれませんね。

 

 

このように,
押印のツール以外の付加価値を
合わせて売る,
というのがふたつ目の方法です。

 

 

 

 

3つ目
これが今日の本題です。

 

 

 

戦術で売るのではなく戦略で売る

 

 

 

1つ目が,
戦略で売るやり方。

 

 

2つ目が,
戦術で売るやり方でした。

 

 

何が違うのか。
ざっくりいうと…

 

「売れるようにする」
のか,
「売る」
のか。

 

という違いですね。

 

前者のリステリンなり土用の丑の日は,
それぞれが売れるようにしてから,
個別に「いかに売るのか」という話でした。

 

 

そしてその
「いかに売るのか」
の例として,戦術レベルとして
付加価値をつけるという話でした。

 

3つ目。
これがある意味,
一番私好みですね。

 

それは,
戦略の中の
「どこかで売る」
でした。

 

 

別の言い方をすれば,
「印鑑そのものを売る」
のではなく…

 

別の商品やサービスを売るついでに
印鑑が売れたらいいですね。

 

 

かなり極端な例を言えば,

 

 

カーナビを売るために
車を売る,
みたいな感じです。

 

 

ではそのためにどうしたらいいのか。

 

 

例えば印鑑屋であれば,
行政書士の資格でも取って
行政書士事務所を開業。

 

 

会社設立手続きと一緒に
印鑑を売る。

 

あるいは,
起業支援コンサルタントになって,
行政書士とコラボして,
その際に印鑑を売る。

 

 

まあ,
これも極端ですが,
わかりやすいので例にしました。

 

 

このように,
「印鑑そのもの」
を売る,という状況を
脱すればいいのです。

 

 

衰退期ですからね。
いつまでも,その商品そのものに
こだわっていたら,
いつか沈んでいきます。

 

 

それが早いか遅いか。

 

 

たとえば,
弁護士や司法書士による
過払い金請求。

 

 

あれは…一気にブームが来て,
一気に去っておきました。
まさに,Sカーブ理論の通りですね。

 

 

よく,
「先行者利益」
なんて言葉がありますが,
その反対語があるとしたら,
「残存者利益」
とでも言えばいいのでしょうか。

 

 

過払い金請求も,
やるところが少なくなってきたから,
競合も減って広告宣伝効果も,
高まってくるのではないでしょうか。

 

そういうビジネスモデルも
あるにはありますが…
あまり推奨はできませんので。

 

…そこに未来の可能性,感じますか?

 

 

話を戻します。
ではそのためにどうしたらいいのか。

 

 

準備はお早めに

 

 

映画「タイタニック」
を観たことがある方なら
覚えているかもしれません。

 

 

救命ボートの説明を
乗員から受ける乗客の話です。

 

タイタニックは
「沈むはずがない」
という前提でしたから,
救命ボートなんて,おざなりです。

 

 

乗客乗員全員が乗れるだけの
救命ボートは用意されていません。

 

…ということを,
乗員が小声で言った上で,
万一のときは早めに避難を
アドバイスしていました。

 

 

別に,
印鑑産業が今日明日沈むから
さっさとやめろ…
という話ではありません。

 

 

印鑑はあくまでも例であって…
衰退期に入ると,
じわりじわりと売るのが苦しくなる。

 

そんなことがわかっているなら…

 

 

衰退期に入る前の,
成長期や成熟期に
あらかじめ準備しておきましょう,
という話ですね。

 

 

衰退期に入ったら,
かなり大変です。

 

だからこそ,
あなたがもし
成長期の後期あるいは
成熟期に入ってきているなら…

 

早めに,
次の戦略を考えて
展開する。
そのほうが,経営が楽になる,
という話でした。

 

 

最後は,
あえてふわっと仕上げました。
ぜひ,一度考えてみて下さい。

 

時間を取って,
しっかりと考えていられるうちに。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

追伸

衰退期に関して,
うちの業界,ウチの商品は,
どう売ったらいい?

と気になった方は,
是非コメントにてご質問ください。

 

記事内で回答いたします。

背景も詳しく書いていただけると,
より具体的な記事になるでしょう。

 

 

 

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