ハムケツとネズミの尻尾とマーケティング

ハムケツとネズミの尻尾とマーケティング

ハムケツとネズミの尻尾とマーケティング
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こんにちは。
札幌市近郊を中心に活動する集客代行業,
アップスタッツ経営研究会,
セールスコピーライターの飯山です。

 

ハムケツ。
そう、ハムスターのお尻のことです。

ハムスターといえども、
ネズミはネズミ。

 

しかし、
「ネズミ」
は嫌いだけど、
ハムスターならOKという人もいます。
その決定的な要因は、
おそらく尻尾の長さでしょう。

 

 

ラットのように、
ミミズのような見た目の尻尾が
にょろっと長いのを見たら、
嫌いになる人もいるかもしれません。

 

ですが…ハムスターの尻尾は、
よく見ないとわからないくらい、
実に短いもの。
(チャイニーズハムスターは、
他のハムスターよりは若干長めですが…)

 

おそらく、
この尻尾の違いは
非常に大きいのではないかと思われます。

 

例えば、ヌートリアとカピバラ。
どちらもげっ歯類で、
ネズミの仲間です。

 

 

こちらがヌートリア。
体調約40センチ〜60センチ程度。

Wikipediaより

Wikipediaより

 

 

一方。こちらがカピバラ。
体長は1メートル近くになることもあります。
尻尾はありません(正確にはあるのですが…ほとんどわかりません)

※泳いでます

※泳いでます

あくまでも個人的ですが、
この違いは非常に面白いと感じました。

 

この時期の風物詩として、
Yahoo!トップページや、
テレビ報道でもお馴染み、
カピバラの入浴風景。

 

お湯に浸かって、
のほほんとした表情をしたり、
打たせ湯の下でじっと動かないカピバラ。

 

…あくまでも推測ですが、
カピバラにもヌートリア並に
尻尾があったら、
ここまで人気は出なかったでしょう。

 

 

さて、そろそろ本題。
全体性で見るのと、
一部分だけで見るのとでは、
全く印象が異なることがあります。

 

 

例えば、ハムケツ。
ハムスターの写真集やカレンダー自体は、
珍しくはありません。

 

ですが、「ハムケツ」と称して、
ハムスターのお尻ばかりを
アップで撮っている写真集が、
非常に人気だそうです。

 

全体ではなく、
一部分に特化したからこそ、
新たな価値提供につながっていると言えます。

 

 

一方。
ヌートリア。

あくまでも推測です。
尻尾がなければ、
カピバラの如く愛されたかもしれません。

 

ですが、
しっぽが長いだけで、
嫌われてしまいます。

 

一方、そんなヌートリアよりも
更に大きなカピバラ。

 

カピバラは尻尾がほとんどありません。
これだけで、嫌われずに済むのです。

 

 

この考え方は、
マーケティングにも活かすことが出来ます。

 

ありきたりな話ですが、
クロスセルとダウンセル、
アップセルです。

 

クロスセルとは、
関連商品の販売です。

 

例えば、
マクドナルドの
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
というアレです。

 

ハンバーガーの注文に対して、
関連商品であるポテトを販売することを言います。

 

 

アップセルは、
上位商品の販売です。

もともと買おうとしている商品よりも、
グレードを上げることを意味します。
例えば、毎月購入するコンテンツを、
1年一括申込する、
というものが該当します。

 

 

ダウンセルは、
下位商品の販売です。

 

もともと買おうとしている商品よりも、
グレードを下げることを意味します。
例えば、もともと年間契約を想定していた
コンサルテイングサービスを、
月ごとにする、
といったものになります。

 

 

ハムスター一匹まるごとだと、
ありきたりで珍しくありません。

 

そこで、ハムスターをダウングレードして、
「お尻」だけを撮ったのがハムケツなのです。

 

ある意味、
ハムスター全身を基準とした時に、
ハムスターのお尻だけ、
というダウングレードが、
新たな人気の呼び水になったのです。

 

 

特定の一部があるから「いらない」、
特定の一部があるから「欲しい」、
ということは多々あります。

 

 

例えば、テレビショッピングで、
次から次とオプションが付いて来るのは常套手段。

 

全体的にお得感を演出することで
購入を促すのが基本です。

 

しかし、
もしかしたら…全く興味がなくても、
あるオプションが付くことで
「じゃあ欲しい」という
動機付けになるかもしれません。

 

 

あるいは、
全てのセット販売では「いらない」けれど、
特定のそのオプションだけが欲しい、
ということも十分にありえるのです。

 

 

売手にとって「これは価値がある」
と思って提供しているものが、
顧客から見たら「欲しい価値」と
一致するとは限りません。

 

 

オプションを外してみたり、
オプションをバラ売りしてみたり、
あるいはオプションを付け足したりして、
どれが一番反応率が高いのか、
十分にテストしてみてください。

 

 

蛇足です。
某国民的人気ゲームの一つ、
ファイナルフ◯ンタジーの中で
重要なアイテムがあります。

 

その重要なアイテムが、
さらに重要なアイテムと引き換えになったり、
レベルアップのきっかけになったりします。
そのアイテムが…「ネズミのしっぽ」です。

 

ゲームの登場人物は、
非常に冷たくあしらってくるのに、
この「ネズミのしっぽ」を持っていることで…
非常に仕立てに食い下がってきて、
そのゲームでも最強クラスの武器と
交換する事ができたりします。

 

 

…ゲームとはいえ、
価値というものは
どれだけ相対的なものかを示す、
わかりやすい例でした。

 

 

今日のテーマに関連する記事はこちらです。
あわせてご覧ください。

 

凄腕カピバラ飼育員から学んだ「商品説明」の大切さ

なぜカピバラが好きなのか

カピバラはかわいくないはずがない

カピバラの本当の魅力はどこにあるのか

【問題】カピバラとはどういう意味?

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
 

 

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