冬の嵐の中で見かけた不思議な光景

冬の嵐の中で見かけた不思議な光景

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冬のある午後のこと。
大雪の後の、凍てつく強風の中で、不思議な光景が展開されているのを目撃しました。

大きな幹線道路である、国道沿いの、とある店舗の前で、ユニフォーム姿の店員2人が、
「決算セール」
と書かれていた旗を一生懸命振っているのです。

ユニフォーム姿…別の言い方をすれば、店のロゴが入った、ただのジャンパーです。
ダウンジャケットですらありません。

繰り返しますが、冬の凍てつく強風の中でのこと。
前日に降った大雪が舞い上がり、周りはまるで嵐、あるいは猛吹雪同然です。

厚手のダウンコートに手袋…と完全防寒姿の私が、寒くてガタガタ震えながら歩いていた時にその店員も震えながら旗を振っているのです。

その店舗は…全国チェーンの中古車販売店。

実に不思議です。
その店員2人は何をしでかしたのだろうか…と、脳内が疑問符で一色になりました。

凍てつく寒さの中で、大した防寒装備もできずに、「決算セール」の旗を振る。
一種のいじめか体罰か、パワハラとでも言えるのではないでしょうか。
下手をしたら、命に関わる深刻な病気を招く恐れすらあります。

というのも、例えるならば、まるで
「賽(さい)の河原」
状態です。

定義【賽の河原】
1 死んだ子供が行く所といわれる冥途 (めいど) の三途 (さんず) の川の河原。ここで子供は父母の供養のために小石を積み上げて塔を作ろうとするが、絶えず鬼にくずされる。そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救うという。
2 むだな努力のたとえ。

まさに、まるで意味のない、無駄な努力という他ありません。

なぜなら、業種が
「中古車販売店」
です。

「決算セール」
の旗を見て、
「お、ちょっと寄ってみようか…」
と思えるような、ちょっとした衝動買いだったり、ついで買いで、立ち寄るような業種ではありません。
販促効果は、完全にないのです。

販促効果がゼロなのに、寒い中、防寒装備もさせずに外で旗を振らせる。
…もはや体罰等でしかない、ということになります。

だからこそ、
「この2人は何をしでかしたのだろうか…」
と不思議に思ったのです。

今の時代、労働者側の立場が強くなっています。
使用者側が下手なことをすると、すぐにSNSで広まって炎上します。
にも関わらず、おのような虐待もどきな販促活動をさせているわけです。
よほどのことをしでかしたのでしょう。

真実はわかりません。

さて、ここで考えるべきことは、この2人が何をしでかしたか…ではなく、その販促活動に効果や意味はあるのか、ということです。

よく通る国道沿いに、
「看板屋」
の看板が立っています。
これも全く意味がありません。

いわゆる野立て看板で、「看板」の宣伝をして、何の意味があるのでしょうか。
そもそも看板屋にアクセスするルートは何があるのか。
例えば、電話帳。またはクチコミ、紹介、ホームページなどがあります。

北海道の国道沿い。
制限速度?ナニソレオイシイノ?
とばかりに、時速80キロから100キロでかっ飛ばす車が行き交う国道沿いで、看板屋の看板を立てて、どんな意味があるのでしょうか。
わざわざ時速80キロの車を急ブレーキを掛けて、車を路肩に止めて、看板に書いてある電話番号と屋号を控えて電話を掛けて問い合わせをしてもらう、ということを期待しているのでしょうか。
…なかなかファンタジーな話です。

基本的に効果測定できない野立て看板については、私はやる意味がないと思っています。
ただ、一部の業種などは役に立つでしょう。

例えば、コンビニ。
運転中に
「この先1キロ」
の看板を見て、
「眠くなってきたからそこでコーヒーでも買おうかな」
と思ったことはあるのではないでしょうか。

別の例だと、衝動的なニーズに応えるサービスもあります。
…例えば、ラブホテルとか。

その広告宣伝に、どれだけ意味があるのか。
少しだけ考えてみればわかることです。
業界全体で「それをやるのが当たり前」だから、と思考停止して考えない場合も多々あります。

一度、落ち着いて考えてみてください。
無駄で効果のない販促活動はたくさんあります。

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