記事からわかる真実と現実

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ネットで、こんなニュースを見かけました。

マックが特大バーガーを期間限定販売 「グランド」と「ギガ」の規格外ビッグマック

産経新聞 3月31日(木)17時27分配信
日本マクドナルドは31日、定番メニュー「ビッグマック」をさらに大きくした「グランドビッグマック」と「ギガビッグマック」を4月6日に発売すると発表した。
(中略)
ギガはCMに起用した横綱白鵬関の「もっとビーフがあったらうれしい」という一言をきっかけに誕生したという。
(後略)

さて、このニュースを見て、非常に興味深い点があります。
それが、今日のタイトル
「真実」
に関する話です。

マスコミの報道が真実かどうか…などと議論しても意味が無いので、脇においておきます。
ただ、この報道が嘘でもなければ真実でもない…と【推測】できます。

以下、具体的に解説してきます。

1.そもそも売れるのか
この記事を配信しているYahoo!ニュースにおいては、その記事にコメントが書かれます。
このコメント、コピーライターとしては、興味深く目を通します。
どこをどのように興味深く見るのかは今日のテーマではないので省略します。

ちょうと3000件のコメントのうち、「そう思う」という同意数が多い100件分のコメントに目を通しました。
100件のうち、1件も「食べてみたい」というコメントはありませんでした。

むしろ、
「高い」
とか、
「おいしくないものを大きくしてどうするんだ」
といった、意見が多い状況です。

では、このハンバーガーは売れるのでしょうか。

2.商品開発のきっかけ
「横綱白鵬関の「もっとビーフがあったらうれしい」という一言をきっかけに誕生」
とのことです。
これは、本当でしょうか。

言ったことを言っていない…あるいは言っていないことを言った…これはマスコミの常套手段です。
ですが、ここでは白鵬関が言っていない、嘘をついている、ということではありません。
そのことはあまり問題ではありません。

ここでの問題は、何を以って「一言をきっかけに誕生」というのでしょうか。

もう一度、発言を振り返ってみましょう。
「もっとビーフがあったらうれしい」
です。
「もっと」
という言葉を使う以上、何かと比較していることを意味します。

白鵬関は、何と比較して、「もっとビーフが」と言ったのか。
これがこの報道からわかりません。

もしかしたら、写真からのイメージよりも、ビーフが小さかったり少なかったりしたので、この一言が出てきたのかもしれません。
もしそうだとしたら、会社側としては写真どおりの商品提供をすべきでしょう。
ですが、それをせずに、今回のような肉の量をひたすら増やしただけの商品開発をして…白鵬関の言葉を正当化しただけ…かもしれません。

非常に穿った見方かもしれませんが、真実はわからないのです。

3.では本当に売れないのか
上記1の通り、否定的なコメントが多く、食べたいというコメントが1つもなかったのですが…だからといって、これを以て「売れるはずがない」と断定できるのでしょうか。

Yahoo!ニュースのコメントは、全体的に否定的な意見のほうが、割合が多いのが現実です。
Yahoo!ニュースのコメントで否定的な意見が多いから…世の中のほとんどが否定的な考えだ…ということにはならないのです。

このような、批判的な流れの中で、「食べてみたい」と言える人はどれだけいるのでしょうか。

4.結論
このニュースからわかる真実は、マクドナルドが新商品を発売する…ということくらいでしょう。

5.総括
様々な要素に振り回されずに、その記事から何を読み取るのか。そこに学びがあります。

敢えてマーケティング的な立場から分析すると、このハンバーガーは、さほど売れるわけでもないでしょう。

単純に考えてみてください。
横綱の力士が満足するようなボリュームのメニューを、一般人が食べられるのでしょうか。
コメントに「高い」というコメントがありました。
横綱がハンバーガーの値段を気にするでしょうか。

商品開発のコンセプトが、完全に一般客のターゲットから外れているのです。
だからこそ、「数量限定」の…いわば「ネタ」商品としてリリースしたのです。

大して売れるわけでもないものを売りだした、その理由はおそらくPRでしょう。

定義【PR】
パブリック・リレーションズ(英語:public relations、略称:PR)とは、国家・企業・団体などの組織体または個人が、一般大衆に対して情報を伝播したり情報や意見を受け入れること。自身に対して理解や信頼を獲得しようとする目的で行われる広報活動または宣伝活動を含む概念で、多くの場合略して PR(ピーアール)と呼ばれる。(Wikipediaより)

マスコミが報道すれば、それは結果的に宣伝になります。
もし、この記事の分を「広告枠」として買ったら、大変な金額になります。
ですが、記事として取材を受けて報道される分にはタダです。
そして…今回のように、ネタアイテム、極端な話題は、マスコミが話題にし易いため、PRの格好のターゲットです。

不祥事の打撃から回復しきれていないマクドナルドとしては、マスコミに少しでも露出して、宣伝したいところでしょう。
その対策の一環として、この商品開発がされたのではないでしょうか。

これが推測としての結論です。
もしそうだとしたら…久々に、マクドナルドにとっては明るい話題となるでしょう。
やることなすこと全てが裏目に出て、どんどん衰退していく一方でした。
ですが、ようやく「知恵」を使っている形跡が見えるからです。

とはいえ、もちろん本当に売れるかどうかは…実際に売りだしてみなければわからないでしょう。

私自身も…話のネタに、食べてみたいかも…と思いつつも、本当にマクドナルドまで足を運ぶのか。
もし足を運んだとしても、そこで注文できるのか…怯んでただのビックマックを注文するかも…
などと考えるので、私自身も買うかどうかはわかりません。

蛇足です。
調べてみたところ、埼玉県の一部で試験販売されていたようです。
その結果が全国区に…ということであれば、そこそこその結果になる…かもしれません。
個人的には、いくつもの記事を見ましたが、あのカサノバ社長がこの件について全く登場している形跡がないのが気になります。

…彼女が出てこないほうが、結果が出るのだとしたら、それはそれで皮肉な話です。

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