【事例解説】ブームに乗ってビジネス展開するリスクとリターン

【事例解説】ブームに乗ってビジネス展開するリスクとリターン

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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

今日は,
ブームに乗ってビジネスに乗ることの
リスクとリターンについて,
お伝えします。

 

 

が。

 

ぶっちゃけ
このテーマに関しては特に,
見解は人れぞれ,

 

 

人の数だけ考えがあり,
正解,絶対に正しい
ということはありません。

 

 

ですので,
私の考えを今日,この記事で
おつたえしますが…

 

 

 

これを読んだあなたが,
ご自身で
どうすればいいのか,
ということを考える素材として
ご活用下さい。

 

 

 

からあげ専門店のブーム

 

 

 

何週間か前でしょうか。
からあげ専門店の
フランチャイズ店を募集する人に
会って話を聞く機会がありました。

 

 

私にしてみたら…
このコロナ禍で
飲食店に逆風が吹いている中で,
新規にからあげ専門店の
フランチャイズ展開なんて…
どうなんだろうか…

 

 

と思ったのですが。

 

 

 

話を聞いてみると,
どうやらテイクアウト専門店でした。

 

 

 

消費増税にも関わらず,
テイクアウトであれば,税率が据え置きであること。
店内で飲食するわけではないので
三密も気にしなくていいこと。

 

 

…ということで,
札幌でも
テイクアウトメニューがある
飲食店は,
業績を落とさずに済んでいたようです。

 

 

そして…
からあげは…日本人は
からあげが好まれていること。

 

 

大抵のコンビニやスーパーに
おいてありますからね。

 

 

そして,
鶏肉なので,
原価が安いこと。

 

 

あとはテイクアウト専門店であれば,
接客スペースが必要ないため,
家賃支出が下がり…

 

接客スペースの
オペレーションや
人件費,その他の
様々なコストが下がります。

 

そして…
作りおきのスーパーや
コンビニに対して,
テイクアウトのからあげ専門店で,
「揚げたて」
を持ってかえることができるなら…

 

 

スーパーやコンビニの
シェアを奪うことも
できるかもしれません。

 

 

…ということを
考えると,

 

 

初期費用が安く,
ランニングコストも安い。
ということは,
粗利率も高くなるわけです。

 

 

飲食店の
「副業」
としては
なかなかにおいしいようですね。

 

 

今,大手企業…
すかいらーくだったり,
ワタミなどの大手が
積極的なようですね。

 

 

コロナ禍という
時代背景もあり,
まさにブームと言えるのでは
ないでしょうか。

 

 

さて。
そんな大手企業による
フランチャイズ展開。

 

 

はたしてこれは,
ビジネスとして
エントリーするにあたって,
どんなリスクとリターンが
あるのでしょうか。

 

 

 

結論

 

 

先に,結論だけを
お伝えしておきます。

 

 

少なくとも,
このブログを
ご覧になっている経営者は…
まあ,推奨はしません。

 

これが結論です。

 

 

まあ,
私はあまり
飲食店について
「強み」
があるわけではないので…

 

 

私のブログを頻繁にご覧になる
飲食店経営者,飲食店関係者は…
私の個人的な知り合いを除けば,
それほど多くないでしょう。

 

 

上述のように,
飲食店の「副業」としては
あるのかもしれませんが…

 

 

そうではなく,
飲食業に新規参入する会社や…
体力のない中小零細企業,
個人事業主は向リスクとリターンで
見たときに…
リスクに偏ることでしょう。

 

 

以下,
この結論を前提として
その奥にある考え方,
判断の根拠をお伝えしていきます。

 

 

 

ブームに乗るリスク

 

 

私は以前,法律関係の
仕事をしていたときに,
過払い金請求の仕事を
していました。

 

 

一気に過熱して…
ブームは数年ほどで
去っていきましたが。

 

 

ブームに乗るメリットは
とても大きい。

 

 

なぜなら…

 

 

そもそも,
「過払い金」
って言葉,
意味がわかるでしょうか。

 

文字通りの意味ではなく,
専門用語として…
消費者金融に対して,
利息制限法を越える金利を
支払ったという「過払い金」という
意味合いですね。

 

それが,
なぜ「過払い金」と言えるのか。
それをなぜ取り戻せるのか。

 

 

そもそも,その金利を前提に
合意いして,借り入れしたのに,
なぜ払い過ぎだから請求できるのか。

 

 

この点を
認知してもらうのは…
ものすごく大変です。

 

そもそも,
法律関係の事務所なんて,
そうそう敷居をまたぎたい
わけではないでしょう。

 

目の前に来てもらえれば,
丁寧に説明できるけど…

 

 

そもそも,

「過払い金とはなにか」
「自分は該当するかもしれない」
「問い合わせしてみよう」

なんて思ってもらうために,
広告宣伝するとしたら…

 

 

凄まじい労力と手間,
何よりもコストが掛かります。

 

 

ですが…
ブームが到来すれば,
注意を引きやすいわけです。

 

 

そして…
ブームですから,
ほかの…大手事務所が,
バンバン広告を出して…
公共交通広告や…
テレビCMまで出してくれるのです。

 

 

ですので,
それらで認知度が高まった上で
検索されると…

 

まあ,地域検索で
ウチにたどりつく,
ということで…

 

大手事務所が広告を
出しまくってくれた恩恵を
ウチみたいな資格者1名の
弱小事務所が享受できたわけです。

 

その背景には,
ブームがあればこそ
と言えます。

 

 

さて。

 

 

 

ブーム最大の問題は…
すぐ醒めることです。

 

 

以前にSカーブ理論,
なんて話をしましたが…

<参照>

 

 

 

ものすごく単純に言えば,
熱しやすく冷めやすい。

 

 

 

つまり,
過熱するまでの期間が
早ければ早いほど,
醒めるのも早いということです。

 

 

これだけです。

 

 

過払い金バブルは…
まあ,3~4年ほどで,
消費者金融大手,
武富士の倒産を以て
終焉しました。

 

もちろん,
その後も,
過払い金請求自体は
行われていましたが,

 

「衰退期」

 

に入るため,
いろいろとビジネスモデルとして
考えると,かなり厳しい。

 

 

何ヶ月か前だったか…
大手法律事務所も
倒産しましたが…

 

 

直接的な原因については
いろいろ言われていますが…

倒産原因のひとつとしては,
過払い金のビジネスモデルから
脱却できなかったというもの
大きいでしょう。

 

 

 

さて。

 

脱却できなかったら
倒産するほか無いのですが…

 

 

もともとの
事務所運営をやっていた
法律職の人が…
「過払い金請求」
に手を出すとしたら…

 

 

ビジネスモデルとしては
さほどリスクはないわけです。

 

 

過払い金案件が減ったら,
もともとやっていた案件に
また力を注げばいいだけですから。

 

例えば,
私だったら…
もともとやっていた
相続案件などに力を注げば
よかったわけです。

 

まあ,私は
会社を興して今に至りますが。

 

 

それはさておき。

 

 

大手法律事務所のように,
「過払い金請求」
ありきで…ビジネスモデルを構築して
展開していくと…

 

 

対応できないわけです。
ブームが去ると同時に,
事務所も持ちません。

 

 

さて…
資格しか能のない人たちが,
その資格を剥奪されたら,
さて,どうなることやら。

 

 

ま,知ったことではありませんね。

 

 

 

からあげバブルの実例

 

 

といえば…

お隣,コリア。

 

 

 

私自身,詳しく調べたわけではなく。
テレビ番組
「未来世紀ジパング」
での取材けを見た限りでは
あるのですが…

 

 

コリアで,
かつて無い
からあげ専門店のブームが巻き起こり…
たくさんの個人事業主が
からあげ専門店に参入。

 

 

 

新規参入した
からあげ専門店のオーナーの,
いかにもうかるか…という
興奮した様子を見て…

 

「なんて残念な思考なんだろう」

 

 

と醒めた目で番組を見ていた
記憶があります。

 

 

そして…

 

 

未来世紀ジパングという番組の
良いところは…

「追跡調査」

するんですよね。

 

 

1年後とかに,

「以前に取材した店は今どうなっているのか」

みたいな感じで放映するのですが。

 

もちろん,
影も形もありません。

 

 

それだけ,
過熱したら,
すぐにバブルは崩壊します。

 

 

いくら
からあげ好きの
民族だったとしても…

 

 

専門店のバブルに追いつくほど
需要は伸びるはずがないのです。

 

 

きっと…
いかにもうかるか…
なんて熱く語っていた店主は,
大きな借金を背負うことに
なったでしょう。

 

 

 

…という実例が,
隣国にあるにも関わらず,
今,日本でからあげ専門店の
ブームが到来しているのを見ると,
なんだかなぁ…

 

 

日本人って,もっと賢い民族だと
思っていたのになぁ…
なんて思ってしまいますね。

 

 

参入の是非

 

 

さて。
私の個人的な思いはさておき。

 

 

参入しても問題ない会社は,
限られてきます。

 

資本…体力がある会社です。

 

つまり…
さっさと開業できるだけの
潤沢な資金があり…

 

そして引き際を心得て,
さっさと撤退するだけの
勇気と余裕。

 

撤退が遅れた場合の
負債を背負っても
問題ないだけの余裕。

 

 

があれば,
問題ないでしょう…けど。

 

それって
「ビジネス」
たと言えるのでしょうか。

 

 

 

儲けるためだけに儲ける
ただの投機的な行為では
ないでしょうか。

 

 

儲けるのは大事ですが…
それ以上に大事なのは,
「なぜ儲けるのか」
です。

 

 

ですので…
大手企業が参入することについて
何も思うことはありませんが…

 

中小零細企業…
特に,このブログをご覧になるような
方であれば…

 

しっかりと
自分の人生の目的とビジネスとの
兼ね合いから一貫性の有無を
判断してほしいものです。

 

 

最後に。
あまりにも当たり前なので
言うまでもないため
言ってきませんでしたが。

 

どれだけブームが到来しても,
ブームは「ブースト」的なものです。
ゼロに何を掛けてもゼロ。

 

集客できなければ,
ブームの恩恵を受けることはできません。

当たり前ですよね。

大手企業のフランチャイズ元が,
しっかりと集客支援まで含めて
サポートしてもらえるなら
いいのですが。

 

上述のとおり,
スーパーやコンビニの
作り置きからあげに対しては,
競合優位性はあるかもしれませんが。

同じからあげ専門店たちが
…潰し合う未来しか
見えない気がします。

 

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

追伸

 

…というか,蛇足。

ぶっちゃけ…
からあげって,コモディティ商品ですよね。
コモディティ商品専門店って…
その時点で正気の沙汰とは思えないです。

 

 

 

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