ネーミングで一つの商品だけが極端に売れた話

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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

今日は,痛恨のミスをしました。
あんなにわかりやすい状態だったのに…
写真を撮るのを忘れてしまいました。

 

 

もう一つ,別のミスが。
胸焼けしてしんどいです。
晩ごはんを食べることも
できません。

 

 

なぜそんなことをやらかしたのか。
その理由は…

 

 

懐かしいお菓子

 

 

もう10年近く前でしょうか。
私が違う仕事をしていた時の話です。

 

 

外部提携業者という形で,
自分の事務所では受けられない仕事を
任せていた事務所があったのですが。

 

 

その事務所の代表の方が,
クリスマスになると,
ひょっこりと
事務所に遊びに来て,
シュトーレンを
手土産にしてくれていました。

 

 

シュトーレンとは
ドイツのお菓子ですね。

 

ぎっしりと砂糖でまぶしてあるので,
味は強烈に濃いです。

 

 

 

薄く切って,
クリスマスまで1日1枚食べて,
クリスマスを楽しみに待つ。

 

 

 

そんな文化風潮です。

 

 

 

そのシュトーレンを,
何年かの間,
手土産でもらっていました。

 

 

 

先日,
たまたまドイツ関連のものを
目にしたので…
ちょっと懐かしくなって,
シュトーレンを…
10年近くぶりに
食べたくなりました。

 

 

 

早速,
近くのショッピングモールへ。

 

 

買ってきて
食べようとしたものの…
よく考えると,
今日が12月20日。
クリスマスまであと4日です。

 

 

小さめのシュトーレンを
選んだのですが…
それでも,
4日で食べきるサイズで切ると…

 

厚みが出ます。
大丈夫かと思ったのですが…

 

 

 

食べた後…胸焼けでしんどい。

 

 

はじめの一口くらいは
おいしく食べられるんですけどね。

 

 

 

まあ,
これは文化風潮…
そして季節感を味わう
行事みたいなものですので,
工夫しながら
残りも食べきることにします。

 

 

 

 

山と谷

 

 

 

ところで,
このシュトーレン。
ショッピングモールに
買いに行ったら…

 

 

 

店頭に
ずらりと並んでいました。
そして,上述のように,
クリスマスまで1日1枚食べる,
という案内のPOPも書いてありました。

 

 

それはいいのですが。

 

 

シュトーレンの販売コーナーには
見た目は同じものが
並んでいました。

 

 

ひとつが,
バターシュトーレンと
書いてありました。

 

 

もう一つが…
マジパン。
これもシュトーレンの
ひとつの種類のようです。

 

 

そして最後が…
店頭にはありませんでしたが,
POPには,

 

「クリスマスシュトーレン」

 

と書いてありました。

 

 

右にマジパン。
左にバターシュトーレン。
売り場に山積みになっていたのに。

 

山と山との間…
谷のような感じで…
クリスマスシュトーレンのコーナーだけは
1個も置いてありませんでした。

 

 

私も悩んで…
バターシュトーレンと
クリスマスシュトーレン,
何が違うのだろうか。
マジパンってなんだろう…

 

 

 

今はこうして
パソコンの前ですから
調べることはできますが,
その時は,
ショッピングモールの店頭です。

 

 

 

ダンボール箱が
積み重なっていて,
その一番上に
並んでいるので…

 

下のダンボールに入っていないか…
ちょっと持ち上げてみたら…

 

 

重い!
小さくでも,ずしりとくる商品ですので,
3段目でギブアップ。

 

 

 

 

そもそもマジパンが
シュトーレンの一種,
というのは,
今この記事を書くにあたって
調べましたから…

 

 

仕方がないので。

 

 

その場にあるのは,
バターシュトーレンのみ,
という認識で,
1つ掴んでレジへ。

 

 

 

ダメ元で,
レジの店員に,

 

 

 

「クリスマスシュトーレンは
 もう無いですか?」

 

 

 

と尋ねたら,

「これがそうではないですか?」

返されたので…

 

 

商品の裏のラベルを見せて,

 

 

「これはバターシュトーレンです。
 クリスマスシュトーレンは
 ないですか?」

 

店員も,忙しくて,
山と山との間に
谷ができているという
認識はなかったのでしょう。

 

 

早足で,
そのシュトーレン売り場に行き…
山積みになっている
ダンボールを
6箱くらいどけると,
その下にクリスマスシュトーレンが
ズラリ。

 

 

無事に手に入れることができました。

 

 

 

食べた結果は…
上述の通りです。

 

 

 

 

決定的な差

 

 

 

そもそも,
シュトーレンというお菓子。
それがドイツのものであること。

 

 

クリスマスの文化として,
1日1枚ずつ,食べていく…
という風習。

 

 

そういったものは,
まだまだ日本国内で
普及しているとは言えません。

 

 

 

私も,
以前に取引先の方から
いただいたときには,
なんとなくドイツのお菓子という
認識くらいしかありませんでした。

 

 

 

ネーミングの響きが,
ドイツ語っぽいですからね。
落第寸前でしたが,
一応,大学でドイツ語を
勉強していたこともありましたので。

 

 

ですが…
その時は1日1枚なんてことは
知らなかったし…
それを知ったのは,
割と最近です。

 

 

ということは,
どちらかと言えば,
シュトーレンという
お菓子を味わう,
というよりも…

 

 

ドイツのクリスマス文化を
かじってみる…
という体験の要素のほうが
強いのが現実的でしょう。

 

 

 

日本における市場としては,
私のような,
「にわか」ばかりでしょう。

 

 

 

 

ということは…
どんなシュトーレンを
買ったらいいか。
そんなものはわかりません。

 

 

 

けれど…
そんな私でも,
私と同じような
「にわか」
でも…

 

 

それでも,
迷う余地なく
選ぶことができます。
そう,

 

「クリスマス」シュトーレン

 

というネーミングです。
たったこれだけで,
迷う余地をなくして,
手に取りやすくなっているのです。

 

 

 

 

どれでも同じだけど違う

 

 

 

とはいえ,
このドイツ文化を楽しむのであれば,
それは,クリスマスシュトーレン
でなくてもいいのです。

 

 

そもそも,
ついでに調べてみましたが,

 

「クリスマスシュトーレン」

 

 

という種類のものは,
あるんだか,無いんだか…

 

という感じです。

 

 

日本で言うなら,
こしあんぱん
つぶあんぱん
という感じで

「クリスマスあんぱん」

という種類は特にないのと
同じような感じでしょう。

 

 

おそらくですが,
一般的なシュトーレンに,
「クリスマスシュトーレン」
と名付けた。

 

そして…
それがわかりやすいうので
売れている,
ということになります。

 

 

つまり,
バターシュトーレンに
「クリスマスシュトーレン」
と名付けて売ったところで,
問題ないと言えば,
問題ないのです。

 

 

 

 

それよりも…

 

 

顧客が迷わずに
買いたいものを買えるように,
目的,用途などを
わかりやすく伝えるネーミング。

 

 

これが大事です。

 

 

 

そもそも,
シュトーレンは,
お菓子であって,
クリスマス以外に食べては
いけないものでもないでしょう。

 

 

けれども,
クリスマスに食べる
「クリスマスシュトーレン」
ならば,特別な意味があるのです。

 

 

 

そして…
それは顧客ん歓迎され…
実際に,
「谷」
ができるくらいに,
売れ行きに差ができていたのです。

 

 

 

中身は同じでも,
わかりやすく選びやすい
ネーミング,選別基準を伝える。
これは,いつの時代も
変わらない大切なことでしょう。

 

 

 

さて。
シュトーレンは,
1週間ほど寝かせると,
少しずつ味が馴染んてきて
美味しくなるようです。

 

 

味の変化を楽しんでいくためにも…
何よりも,
一度に量を食べないようにするためにも
来年はもっと薄切りで少しずつ食べられるように
するためにも…

 

来年は,もっと早めに
手に入れたいですね。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

 

 

 

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