先日、Facebook上で、ある人のコメントを読みました。
そのまま転載するわけには行かないので、さらっと概要をまとめます。
マナーの酷さ等、不愉快な振る舞いをしている人に遭遇した人がいます。
あまりの不愉快さにイライラしている自分に気が付きます。
紆余曲折を経て、その不愉快な人たちから陰口で罵られる事態になりました。
そんな事態に対して、その人は…
「ああ、イライラしてしまった」
「でも、こんな人達からも学ぶことが出来た」
「学ばせてもらってありがとう」
などと締めていました。
こういった類のメッセージをたまに見かけます。
実に気持ちが悪い。
まるで、ロボットのよう…などと言ったら、ロボットに失礼かもしれません。
不愉快な気持ちを抱いたことは、紛れも無く事実。
その不愉快さを覆い隠し、無理矢理「ありがとう」につなげる様は、まるで洗脳に掛けられて、自分の感情も判断できない状態にまで陥ってしまったよに見えます。
一部の感情に蓋をして、抱くことを許された特定の感情にすり替える様は、もはや人としての尊厳を手放しているかのように見えます。
さて。
今日は、ビジネスにおいて、相手にしてはいけない人の話です。
人は100%感情で判断します。
例外はありません。
感情で決断し、理屈で正当化するのが人間です。
例えば。
新しい時計が欲しくなった時に、
「かっこいいから買いたい」
と決断し、
「そろそろ古くなってきたから…」
と理屈で買う理由を探すのです。
コピーライティングにおいて、当然ですが、考えなければならないのは
「感情」
です。
冒頭の似非プラス思考な人は、どう扱えばいいのでしょうか。
結論から言うと、
「相手にしない」
ことが一番です。
ちょっと想像してみてください。
面倒なお客というのはどんな存在でしょうか。
まずはクレーマーが挙げられます。
何に対しても、難癖を付ける人です。
そして、クレーマーの一種に含まれる、言っていることと望みが一致しない人がいます。
15年ほど前の話です。
私が某コンビニでバイトをしていた時のことです。
土方作業着を来た、目付きの悪い人がレジに向かってやってきて、
「マイルドセブン」
と言いました。
タバコの注文です。
そこで、
「マイルドセブン」
を1つ手渡したら、
「ライトだろうが!!」
といきなり怒鳴りつけられました。
言うまでもありませんが、
「マイルドセブン」
と
「マイルドセブンライト」
は違う商品です。
「マイルドセブン」
と言われて、マイルドセブンを手渡したら
「ライトだろうが!!」
と怒鳴るのは、言っていることと、欲しいものが一致していない人です。
その上で、このように一方的にこちらを怒鳴りつけるのは、なんとも理不尽な話です。
そして、この似非プラス思考の人は、この
「ライトだろうが!!」
と怒鳴りつけた人と、本質的に変わるものはありません。
自分の感情をすげ替えてしまうので、その人の本心と、表面に現れる感情は、常に一致しないのです。
その結果、表面に現れる感情から
「これが欲しい」
と言われたものを提供すると…本音とは一致しない以上、満足することはありません。
返品やキャンセルに繋がります。
ひどい場合は、この「ライトだろうが!!」の人のように、
「欲しくもないものを売りつけた」
などと、一方的にこちらのせいにしてくることも考えられるのです。
子どものように、完全に表裏なく、感情をありのままに吐き出すことが大事…などとは言いません。
ただ、この冒頭の「似非プラス思考」の人のように、
「ねえ、見てみて!私、悪い感情を抱かずに、こんな人相手でも感謝の気持ちを持てるの、すごいでしょ」
と言わんばかりのコメントは、実に気持ち悪い。
そんな人は、ビジネスにおいて、相手をしてはいけません。
コピーライティングにおいては、相手の感情にスポットを当てます。
リサーチをすることで、その人の本心と、その感情を探ります。
もちろん、人間相手ですから、常に本心を明らかにしてくれるとは限りません。
十分にコミュニケーションを重ねて、本心を聞き出すのも、一つのコピーライティングの腕だと言えます。
それでも…
「似非プラス思考」型の人は、相手にするのは難易度が高すぎます。
ひねくれていたり、感情を合理化しすぎて、その人の本心を見えづらくさせています。
リサーチの対象としては不適切すぎるでしょう。
なかなか言語化しづらい話です。
例えば今回の「似非プラス思考」型の人のように、自分の感覚で
「何この人、気持ち悪い」
と思う人は避けてリサーチして下さい。
ある程度、場数をこなすまでは、敢えて気持ち悪い人を相手にする必要はないのです。
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