こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は…
モノが売れだすようになる真実について
お伝えします。
今まで売れなかったことが
売れだすようになる。
まあ,それはそれで素晴らしい
ことではあるのですが。
なぜ売れだすようになったのでしょうか。
その理由…
一般に言われているような内容は,
果たして真実なのでしょうか。
本当の原因を理解しないと,
本質を捉えることはできません。
具体例で解説していきます。
最後までお付き合いください。
コレ,知ってる?
昔…といっても,
そんな昔ではないですが。
ある「はさみ」が開発されました。
ですが…
全っ然売れなかったようです。
その「はさみ」は…
何を切るものだったのか。
海苔です。
そう,
その「はさみ」は
刻み海苔を作るためのものです。
けれど,
さっぱり売れなかった。
売り方を変えたら,
大ヒット。
有名な話なので,
きっとご存知でしょう。
そう,
「個人情報保護」
のための…
シュレッダーとしての需要に
応えることになりました。
…という,この話。
論理が飛躍している,
という点に気づいたでしょうか。
需要が拡大する理由
さて,
こちらをご覧ください。
もとは刻み海苔はさみから
はじまった
このシュレッダーはさみ。
コレを見て,
どう思うでしょうか。
これで,
売上が急拡大した,
というものですが…
これを見て,
「あ,これは手に入れておかないと…」
と思うでしょうか。
そんな
「需要を喚起するする要因」
は何なのでしょうか。
もし,
この写真を見て…
あー買わないとな…
と思えないとしたら,
矛盾しているわけですよね。
需要が急拡大した。
でも,
「買わないとな…」
思わないとしたら,
需要を感じていない
ということになりますから。
て,
周りくどい話はここまでにして
深堀りしていきます。
これ,説明できますか?
さて,この写真にある,
「知られたくない個人情報」
というコピー。
では質問です。
個人情報とは
何なのでしょうか。
定義は言えるでしょうか。
そして…
個人情報が知られる…
つまり,漏洩するということは
何を意味するのか。
どんな事態になるのか。
これ,明確に説明できるでしょうか。
個人情報保護法第2条によれば,
「個人情報」とは
生存する個人に関する情報であって
特定の個人を識別できるもの。
…とあります。
この記事は
マーケティングの記事であって,
法令解説の記事ではありませんので,
深入りはしませんが。
これ,
きちんと説明できたでしょうか。
では,
個人情報が漏洩すると,
どうなるのでしょうか。
企業のコンプライアンスの
問題ではありません。
一般個人として,
自分の個人情報が漏洩したら,
どんなことが起こりうるのか。
例えば…
一人暮らししている女性の
住所と,その一人暮らしを
しているという事実が
漏洩すると…
防犯上,
あるいは身の安全で
深刻な危機をもたらすことが
あり得るわけですね。
具体的には,
空き巣,強盗に入ったり…
あるいは,その女性そのものを
目当てにした,性犯罪に
つながる危険性があります。
これは極端にしても…
まあ,ある日突然,
見知らぬ人が現れて,
訪問販売をし始めるとか…
電話に,
ひっきりなしに
売り込みの電話がかかってくるとか。
スパムメールが
ガンガン届いて…
本当に重要なメールを
見落としてしまい,
仕事だったり
人間関係だったりに
瑕がつくとか。
先日書いた,
「お悔やみ営業」
なんか,まさにこの問題そのもの。
<参照>
どこからか個人情報を
手に入れたから…
あのような心無い
売り込みが発生してしまうのです。
これが,
個人情報が漏れることで
起こりうる事態の…
あくまでも一例ですね。
会社が個人情報漏洩をもたらしたら,
会社存続の危機に直結しますが。
それは今日のテーマではないので
省略します。
個人情報問題はいつ認知されたのか
おそらく…
少しずつ,
問題にはなっていたのでしょう。
けれど…
それをどうこうする,
ということは,
それまでなかったのです。
ある時までは…ですが。
問題というものは,
認知されて,
はじめて問題になります。
そして…需要…
この場合は,
その問題を解消する,
という需要ですね。
この需要は,
問題が認知されなければ
発生することはありません。
つまり…
あるきっかけで,
問題が認知され…
問題が認知されたから,
その問題を解決する需要が発生し…
そして…
その需要に応えられる
商品がヒットする。
という流れです。
では
「きっかけ」
とはなにか。
個人情報保護法の制定でしょう。
これにより,
ニュースやテレビ番組などで
取り沙汰されて…
一般に広く
「啓発」
されるようになりました。
そもそも…
個人情報保護法なんて
考え方。
そもそも,
「まっとう」
なやり方では
広まるはずがありません。
具体的には…
この文具を扱う会社が,
「個人情報保護法が漏洩すると大変です」
と…広告費をつぎ込んで,
宣伝したら…
社会に認知されるでしょうか。
逆に言えば…
社会に認知されるほどの
広告宣伝を行ったら,
それはどれだけの金額がかかるでしょうか。
何億,何十億とかかるでしょう。
でも,売るものはハサミです。
とても費用対効果が
見込めるものではありません。
ですが手
個人情報保護法の立法,制定にあわせて,
政府が広報活動し,
それをマスコミが取り上げて
扱ったから…
莫大な広告予算を投下して,
需要を換気しなくても
良かったのです。
ということで…
刻み海苔から,
シュレッダーはさみに,
商品コンセプトを変えたから,
売れるようになった。
これだけでは,
説明になっていないのです。
時代背景を考察し…
その要因…
ここでは,
個人情報保護法の制定,
それによる
政府の広報活動,
マスコミによる拡散があり,
それにより
「需要が作られた」
のです。
そして…
その作られた需要に,
応えられる商品だったので,
売れた…ということですね。
何が本当に売れる原因なのか。
これを正確に把握しないで,
「結果だけ」
を見て判断すると…
勘違いしてしまいます。
つまり,
単に
「今までとは違う商品コンセプト」
として売り出せば売れる,
という浅はかな話ではないのです。
個人情報保護法の
制定と絡んだから売れた話であり…
だから,
今,このハサミをみて,
「あ,やば…買っておかないと…」
ということにはならないわけですね。
以上,
今日は売れるようになった
本当の原因について
事例で解説しました。
事例と結果だけは
異様にたくさん知っている…
という使えない知識を蓄えても,
成果には繋がりません。
しっかりと,
掘り下げて,
本当の原因は何なのだろうか…
という本質を,
しっかりと捉えていきたいものです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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