先日のことです。
ある電気製品をネットで検索。いろいろと調べてから注文しました。
その結果どうなったか。
ネットで訪れるさまざまなサイトに、その電気製品のバナー広告が表示されることになりました。
いわゆる「リターゲティング広告」と呼ばれる類のものです。
どのサイトにいっても、ずっと同じ商品の画像が出続けるので、なかなか見ていてうざったく感じます。
うざったいことの是非は脇においてきます。
単純に、広告効果としてどうなのでしょうか。甚だ疑問に思うところです。
というのも、
「その商品を【すでに購入した】」
のです。
基本的に同じものを2度3度4度…と買う必要はありません。
そんな
「すでにいらないもの」
を延々と宣伝しつづけることになるのです。
もちろん、クリック課金型でしょうから、そこに表示されるだけではコストは発生しません。
とはいえ…「すでに買っているので、明らかに買わないであろう人に宣伝し続ける」ことに、どれだけの意味があるのでしょうか。謎です。
そもそも、「広告」を広告を出すのは、どのような理由なのでしょうか。
まずは単純に
(1)買ってもらう
という理由があるでしょう。
あるいは、
(2)その時は買わなかったとしても、いずれ買ってもらえるように宣伝する
という理由もあるかもしれません。
いずれにしても、すでにそれを買った私に宣伝する意味はありません。
広告宣伝をする時に、つい忘れがちな点があります。
その広告を出すことに、どのような「目的」があるか、ということです。
さきほどの「理由」と重なるところでもあります。
単に企業イメージの向上などを目的にするのは、
「売上に直結しない行為」
であり、お金の余っている上場企業の「お遊び」「節税」でしょう。
私達のような中小零細の事業所では、そんなに遊んでいる余裕はありません。
そこで、「売上を上げる」または「将来の売上に繋がる」ことが目的でしょう。
有名な話ですが、売上を上げるには次の3つの要素が必要です。
1.顧客数の増加
2.購入単価の増加
3.購入頻度の増加
広告宣伝をするにあたって、多くの場合が
「新規顧客の開拓」
です。
新規顧客の開拓を目的にした場合、
「すでに持っている商品を何度も何度も繰り返し表示させる」
広告にどんな意味があるのでしょうか。
この広告システムは、目的を見失っているのです。
もちろん、リターゲティング広告も、適切に使えばとても有効です。
例えば、「お茶」とか、消耗を想定されるものであれば、一度買った後も表示されることで「リピート購入」に繋がるかもしれません。
別の例を出します。
それは「ブログ」。
ブログを広告宣伝活動として捉えた場合、これはどんな目的で書かれるのでしょうか。
私も毎日書き続けるので、つい忘れてしまうのですが、ブログは「新規顧客の開拓」あるいは「リードジェネレーション(見込み客の開拓)」を目的とします。
ですが、それを忘れてしまうと、既存読者、ファンに喜んでもらおうとして書いてしまいます。
これは…目的を見失っています。
既存読者、ファンに喜んでもらう行為は、「顧客満足度向上」であり「既存顧客に対するフォローアップ」であり、「顧客流出防止」であり「リピート購入の促進」となります。
目的が違うのです。
そこを意識すると、ブログの書き方も変わってきます。
例えば、文字数。
「今の時代、人は集中力が落ちているから、スマホ1スクロールも読まない」
ので、ブログの文字数を減らすべき、という考え方があります。
これは、目的に照らして考えると、噴飯物の意見という他ありません。
繰り返します。
ブログの目的を「新規顧客の開拓」あるいは「リードジェネレーション」と捉えます。
そして、多くの場合、人は「解決したい問題を抱えている」ので検索します。
検索した結果、様々な記事が出てきます。きちんとSEO対策していれば、その検索キーワードで、ブログの記事が表示されます。
そこで、その人はその記事をクリックし、自分の問題解決に繋がるかを推測します。
役に立ちそうなら、しっかりと読みます。
読んで問題解決したら…例えばそのブログを「お気に入り」登録するかもしれません。
あるいは、そのブログで紹介している商品やサービスを購入するかもしれません。
または、メルマガ登録フォームがあれば、そのメルマガを登録するかもしれません。
ただ、問題解決をするにあたって…この複雑化した今の時代に、スマホ1ロール分のコンテンツで、役に立つのでしょうか。「問題解決した」と実感してもらえるだけの質と量になるのでしょうか。
結論としては、
「SEO対策としてのブログの文字数は2000字程度が適切」
ということになります。
様々な広告宣伝活動がありますが…目的を忘れたら的外れな行動につながります。
目的は忘れないで下さい。
今日のブログを読んで、少しでも
「参考になるな」
「役に立ちそうだな」
「読んでよかったな」
と思えることがあったら、ぜひあなたの友達にもお役に立ちたいので、Facebook「いいね」や「シェア」にご協力をお願い致します。