あるメールが届いていました。
そのメールを見ると、何かの告知のようです。
早速URLをクリックすると…画面にその会社のロゴ、コンテンツのタイトルのほか…ビデオだけが表示されます。
どうやら、ビデオを見ないとどんなコンテンツかが判断できないのでしょう。
とはいえ…ビデオを見るのは面倒です。
特に私はせっかちなので、ビデオはまどろっこしく感じます。
ビデオコンテンツでは、3分〜5分程度にまとめるように、との話があります。
ですが。
一般的に、普通に喋った場合、日本人のしゃべる早さは1分間に500文字と言われます。
私自身は、よく3分間プレゼンをすることがよくあります。
その時のトークスクリプトを作成するのですが、やや早口…あるいはかなりの早口でしゃべって、それでもトークスクリプトでは1300文字以内です。
私のような早口ではなく、普通にしゃべるのであれば、3分間に1000文字程度でしょう。
5分間だったら…1500字程度、でしょうか。
動画だったら、見て聴くのに、5分で1500字。
これが文字情報だったら…1分も掛かりません。
読めば1分掛からないコンテンツを、動画にされると5分も掛かるのです。
いちいち見ていられません。
そこで、かなり乱暴な手段に出ました。
その画面上で、WindowsだったらControlキー+Aボタン。MacだったらCommandボタン+A。
これをすると、全画面範囲指定になるので、画面が反転します。
画面が反転すると…そこにデータがある場合、ちょっとした違和感があります。
そこにカーソルを合わせると…カーソルの形が変化。
クリックできるようになります。そこにリンクが貼られているのが分かります。
クリックすると…セールスページに飛びます。
何を売っているのか、すぐにわかります。
なぜ、このような仕掛けをするのでしょうか。
それは、情報は
「順番に出す」
ことによって、伝えたい通りに伝わるからです。
その商品(今回はコンテンツ)の価値や、そのコンテンツを学ぶ理由、どのように活かせるかなどを十分に聞いてもらって初めてセールスページに飛んでもらい、価格の提示をしなければなりません。
最初に価格を見ると…
「営業の神様」と称えられるコンサルタント、ブライアン・トレーシーによると
「相手がほしいと思ってから出ないかぎり、その値段がいくらであっても顧客は『高い』という」
とのこと。
実際、私はリンクを見破っていきなりセールスページに飛んだので、
「あ、高い」
と即ブラウザバック。
もし、はじめから動画を見ていたら…欲しいと思っていたかもしれません。
欲しいと思って、かつ買っていたかもしれません。
ですが、はじめからセールスページに飛んで価格を見たので、
「あ、高い」
で終わったのです。
おそらく、動画の中で
「このページ画面上の、この箇所をクリックすると、リンク先に…」
と話す予定だったのでしょう。
ですが私はさっさと見破ってしまったので、いきなりセールスページを見てしまったのです。
ここから学べること。
それは順番が大切ということです。
私にとっては、動画はまどろっこしく感じます。
けれど…伝えたいことを伝えたい順番に見てもらえるという点で、動画は非常に素晴らしいツールです。
では、動画でなければいけないのか。
必ずしも動画でなければいけないとは限りません。
読んでもらう順番を工夫すればいいのです。
ただ、動画がその手法として優れているだけです。
やろうと思えば、メールでもできます。
ステップメールです。
実際、プロダクトローンチにおいて、動画コンテンツの代わりにメールにすればいいだけの話です。
そして。
手法にこだわる前に、今やっていることについて、順番を意識するほうがより大切です。
具体的には、セールストーク。
最初からいきなり言いたいことを言ってないでしょうか。
あるいは、初対面の人にいきなり売り込んでいないでしょうか。
もっと先に言うべきことがあるのではないでしょうか。
もう一度、何をどの順番で言うべきか、きちんと見なおしてみてください。
その先に、必要であれば動画を使う、などの手法を選択することになるでしょう。
今日のブログを読んで、少しでも
「参考になるな」
「役に立ちそうだな」
「読んでよかったな」
と思えることがあったら、ぜひあなたの友達にもお役に立ちたいので、Facebook「いいね」や「シェア」にご協力をお願い致します。