テロから学ぶ、「売上が4分の1に」と嘆く前にやるべきこと

テロから学ぶ、「売上が4分の1に」と嘆く前にやるべきこと

テロから学ぶ、「売上が4分の1に」と嘆く前にやるべきこと
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テロの影響で、パリ市内の店舗が、
「売上は4分の1に下がった」
とのことでした。

ユニクロの、ファーストリテイリング柳井社長も、
「テロの影響は免れることは出来ない」
とのこと。

上場している世界レベルの企業ならば、
「影響は…」
とのコメントで済むかもしれません。
ですが、私達のような中小零細企業、個人事業において、こういった影響はビジネスの命運を左右します。

そこで、今日は少し目先の話を離れて、考えていくことにします。

大前提としての考え方。
それは「できること」と「できないこと」を分けて考えることです。
例えば、テロを無くすことはできるでしょうか。
あるいは、テロを防ぐことはできるでしょうか。

各国首脳レベルの人たちが、その権力や財力を使っても未だに成し遂げていません。
私たちに、テロの根絶や防止は、考えるだけ時間の無駄です。
もちろん、個人としてのライフワークだったり、ビジョンとしてこれらを目指すことは素晴らしいでしょう。
ですが、「ビジネス」として考えると、さすがに非現実的です。

今回はテロですが、地震・津波・洪水・噴火などの天災も考え方は同じです。
それを防いだりなくしたりすることはできない、という前提で考えたほうがよさそうです。

では、何ができるのでしょうか。
予測や推測はできるかもしれません。
例えば、中国の天津の爆発事故。
中国国内でも経済特区であり、海外の企業がたくさんいるからこそ、報じられたあの事故。
天津だからこそ発覚したといえます。
見えないところで…中国政府の権力が強いところでは、こういった事故があったとしても、報道されることはないかもしれません。

…そう予想や推測はできます。
その上で意思決定するならば、
「中国に進出するのは危険」
「さっさと中国から撤退すべし」
となります。

中国の国家体制をどうにかすることはできません。
ですが、はじめから近寄らないという選択はできるのです。

次に。
より具体的な対策です。

全米屈指のコピーライター、マーケティング・コンサルタントのダン・ケネディは、
「ビジネスで最悪の数字は1である」
と述べています。

どんなものであれ、それが「1つ」しかない…替えがないという状態は、非常に危険だということです。
FAXDMで収益の99%を上げていたら…FAXDMが法律で禁止されたら、それで終わりです。
実際、このようなことはアメリカでたくさん起きているようです。

例えば、集客手段が1つしかなければ、それが巧く行かなくなった時に、即ビジネスが終わります。
取引先が1つしかなかったら…その取引先から契約を切られたら、終わりです。

常に複数を心がけることが必要でしょう。
例えば、パリ市内に1店舗しかない状況で、売上が4分の1のまま回復しなかったら…半年や1年もすればかいふくするかもしれませんが、その半年、1年をのりきることができるでしょうか。

ネットビジネスが好調ならば、ビジネスを持ちこたえさせたり、立て直す原動力になるのです。

このことは、ダン・ケネディだけが言っているわけではありません。

有名な例では、毛利の三本の矢の考え方も同じでしょう。
この故事の考え方は「一族の結束」を説いたものです。ですが、ビジネスにおいても、同じことが言えます。
一本だとすぐに折れてしまいます。
けれど、二本目、三本目としてのビジネスプランがあれば…そう簡単には折れないでしょう。

または。
世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタントのジェイ・エイブラハムも、
「パルテノン戦略」
といったコンセプトを紹介しています。

そう簡単に崩れないビジネスの構築の仕方を、パルテノン神殿の柱になぞらえているのです。
1本の柱では簡単に崩れてしまうけれど、柱がたくさんある建物は簡単にはくずれないのです。

この柱1つ1つが、それぞれのビジネスだったり、またそのビジネスの収益を得る方法、ということになります。

ビジネスがうまく行っている時こそ…青天の霹靂を想定して、1を2、2を3、と増やしていく努力は必要になるでしょう。

最後に。
テロの犠牲者の方は、国籍を問わず心よりご冥福をお祈りします。
また。
命を失うことはなかったとしても、怪我や心の傷で苦しんでいる方が、一日も早く快癒することを願います。
大切な人を失って嘆き悲しみ苦しんでいる人が…どうやっても、これまでの生活を取り戻すことは不可能です。
それでも、「今、その人自身は生きている」ということを思い出して、心の痛みを乗り越え、その人自身の人生を再び歩き始められる日が来ることを願っています。

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