こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日は,
一貫性の話をします。
一貫性が大事…という話は
これまで何度かしてきたところです。
<参照>
なぜブランドに傷がつくのか
今日お伝えするのは,
一貫性を維持できないことの代償
についてです。
もちろん,
一度決めたことは何があろうと
絶対に曲げない…
というのはただの固執になりかねませんが,
自社の中で決して譲ってはいけない
一貫性はあるはず。
…という話です。
儲けるためならありとあらゆる
どんなことでもする…
というのは,
ある種の一貫性かもしれませんが,
多くの場合,利害によって
一貫性を譲歩してしまうことがあります。
それが何を意味するか。
ちょっとした実例をお伝えします。
最後までお付き合いください。
来なくなったメール
何年も前に…
とてもよくお世話になっていた
セミナー会社がありました。
他所で学んだマーケティングが
うまく適用できず,
成果が出なくて苦しむ中で…
このセミナー会社に出会って,
そこで学んだことは,
私の中で大きな
ブレイクスルーとなったことは
よく覚えています。
何度も通って勉強し,
そこの仲間たちと
一緒に仕事をすることもあれば…
いつの間にか,
ン百万円もするような
最高額のコースで
学んだこともあります。
そのセミナー会社と
縁が切れて
久しいですね。
そのことを思い出しました。
どういうことか。
私がその会社が
好きなったのは,
あるマーケティングの権威の
教えを扱っていたからです。
具体的には,
世界ナンバーワン
マーケティングコンサルタント
ジェイ・エイブラハム
の教えです。
彼の教えは…
「卓越の戦略」
と呼ばれる,
最高のマーケティング哲学に基づいて
数々の戦略が展開されていました。
世界ナンバーワンの…
最高の哲学ですから…
ものすごく難しい。
紆余曲折を経て…
A4サイズ12ページ分を
1日1回音読すると決めて…100日。
これを2回ほど実践するほどに,
大切であり価値がある戦略です。
そして…
そのコンテンツを扱う会社も,
「卓越の戦略」
を前提に志を持って活動している,
という気持ちがあればこそ,
ずっとその会社で学び続けました。
今はもう,
その会社から連絡を来ることがありません。
なぜでしょうか。
その会社(仮にA社)と,
別のある会社(仮にB社)との間で,
業務提携をしたのでしょう。
私は,
B社の社長とあって,
話をしたり…
セールスプレゼンを受けたことがあります。
一言でいうと,
やり方が「卑劣」なのです。
誤解を誘発するような…
ギリギリ「騙す」とは言えないような
そんなやり方なのです。
ですので,
その会社から届く
セールスメッセージは
感情の煽り方が,気持ち悪い。
「こういうやり方は,
その会社に対して
ヘイトが向くから
決してやってはいけません」
という,
教科書的な文面のコピーが
何度も送られてきます。
<参照>ヘイトについてはこちらを参照してください。
※古い記事ですので,読みづらいですがご了承ください。
A社のメルマガで,
A社の社名で,
B社の…薄汚いコピーが届くのです。
私の知っている
A社は…
私が信奉していた
卓越の戦略の精神に基づいた
会社運営は手放してしまったんだな…
なにせ,
B社と…B社の社長のような人間性の人と
業務提携して
「自社の顧客」
にさらしているわけです。
B社は目障りだったので,
A社のメルマガをことごとく
配信停止にしました。
その結果,
何が起きたのか。
A社から送られてくる
「サポート,フォローアップ」
関連のメールも届かなくなりました。
一定期間,
その会社のオンラインサポートを受ける
権利があり…
そこで学ぶことが
それなりに有意義でしたが。
メルマガを解除した中に,
そのサポートの案内を送られてくるものも
混じっていたようで…
届かなかったのです。
A社の社員で
何年も付き合いがあり,
やり取りを続けてきた社員さんがいて,
私の「担当」とも言える方が
いたのですが。
…まあ,当時の最上級コースまで
受講した,VIP顧客ですから,
私と気の合う社員が
「担当」
として面倒を見てくれていたのですが。
その担当に連絡を取って,
フォローの日程案内だけでも
してもらえば良かったのかもしれません。
ですが,
それをしませんでした。
したいとも思わなくなったのです。
それが…
B社と付き合いをはじめた
A社に対する不信感です。
もともと。
A社は
「卓越の戦略」
というコンセプトを
広めてくれた
素晴らしい会社…
だったはずです。
その路線で行けば,
私は今もなおずっと
A社と付き合いを続け…
多くはないですが,
その会社がふさわしいと思う方を
何人か紹介してきました。
今後も,
そのようなお付き合いが
できていたはずだったのです。
ですが…
B社と提携することで,
私にとって
A社の魂と言えるような
一貫性,精神性が
穢されているのを見て…
もう,
A社との関係は
終わったな…と思った次第です。
これが,
「一貫性から外れる」
ということの実例です。
さて。
ここで
考え方が2つあります。
私は
一応,その当時の
最高額コースまで受講した,
ある程度のVIP顧客では
あったのですが。
でも,
たかが私一人です。
私のような顧客が
切れたところで
知ったことではない。
せいぜい,数百万ですからね。
B社との提携を強化したほうが
儲かるし,会社は発展する。
…と思って,
私のような
「旧コンテンツの信奉者」
を切り捨てる
という考えです。
会社は良くも悪く
進化成長,変化します。
ずっと変わらないままだと
変化できずに,
時代に淘汰されます。
私にしてみたら,
「卓越の戦略」
は…
「30年以上にわたって
世界ナンバーワンと言われ続けた」
時代を超えて通用する
精神性,マーケティング哲学であり,
これは決して譲歩してはいけない
考え方と思っていたのですが。
A社はそうではなかった
ということなのでしょう。
だから…
「昔は良かった」
というような顧客は
煙たいから,
さっさと縁を切る。
勝手に切れていった顧客は
清々した…で済む。
これが一つの考え方です。
実際に,
B社と提携していくことで,
A社がさらに発展していくなら,
こちらの選択のほうが
「最適だった」
ということですね。
もう一つが…
私のような…
「一貫性を手放してしまった
節操のない会社」
として扱われるだけです。
会社が困窮して本当に苦しくなった時,
頼れる人たちは
そんなに多いわけではありません。
その数少ない人たちが…
「既存顧客」
です。
既存顧客に対して,
これまで通り
あるいは
これまで以上に
「価値」
を届ける事ができた時に,
既存顧客は応えてくれることでしょう。
そして…
既存顧客に対して
一貫性で裏切るということは,
そういった絆まで
断ち切ってしまうということです。
どちらがよくて
どちらが良くなかったのか。
結果は…
時が教えてくれることでしょう。
そうですね…
A会は
10年くらい掛けて,
「卓越の戦略」
を伝えてくれた会社です。
ここで
B社と手を組むことで
10年後,A社はどうなっているか。
ですね。
今日のテーマでいう
「一貫性を手放す」
ということは何を意味するか。
手放してでも
手に入れたいものと…
本当に手放してしまっていいものなのか。
よく考えて,
取捨選択しなければいけません。
私も…
他の会社と手を組みたいと
思うことはありますが。
その度に,
「ウチの一貫性は保持できるだろうか」
という問いは
してきました。
これからも,
苦しい時,会社が大変なときこそ,
この問いは忘れないようにしたいものです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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