先日、新聞を読んでいた時のことです。
紙面下に、ある広告が出ていて、その内容が気になりました。
「(ある政治家の氏名) 新春の集い」
2月過ぎて新春とはこれいかに…春節じゃああるまいし…。
思わずツッコミを入れたくなったものの、少し考えてみました。
これは地方紙とはいえ新聞広告です。広告宣伝費が掛かります。
コピーは、文字通りこの一行及び、日時場所、料金の案内。
そしてその政治家の顔写真です。
ちなみに、料金は2000円。
※他にも書いてあったかもしれませんが、一度ちらりとみただけの広告ですので詳細は忘れました。
いろいろと思うことがあり、これを今日のネタにします。
タイトルは「そのベネフィットは何だろうか」ということです。
ベネフィットとは、利益や恩恵、便益などと訳されます。
その商品やサービスにおいて、どんなベネフィットがあるのか、などとよく考えることがあります。
特に、コピーライティングにおいては、このベネフィットをいかにわかりやすく伝えられるかどうか。それによって、顧客がその商品やサービスに魅力を感じ、欲しいと思ってもらえるかどうか、ということになります。
この「ベネフィット」を、よりわかりやすく意訳するならば次のとおりです。
それは、「望ましい結果や変化」です。
例えば、あるダイエット関連商品。
ダイエットをしたい人にとってのベネフィット、何らかの、望ましい結果や変化があればこそ、となります。
具体的には、「体重が減る」という結果や変化がなければならない、ということになります。
腰痛を抱えている人に対して、治療院はその腰痛の改善、という結果や変化が最低限必要、となります。
そこをさらに掘り下げて、その人のどんな満たされていない欲求を見出して、それを満たせる…と謳うのか。
それがコピーライティングなのですが、今日の主題とはずれるので省略します。
話を戻します。
政治家の「新春の集い」で、どんなベネフィットがあるのでしょうか。
そのような集いに参加して、どんな意味があるのでしょうか。
私自身は、行ったことがないから内容もわかりません。
わからないまま書くので、あまりフェアな内容ではないのかもしれません。
その点はご容赦下さい。
その政治家による「新春の集い」に参加する、ということは、おそらくその政治家のスピーチを聞ける…ということになるでしょう。
果たしてそれは、メリットなのでしょうか。ベネフィットなのでしょうか。
極論を言うならば、
「その政治家…あるいは、その政党に投票して下さい」
という下心そのものではないかと思われます。
※あくまでも推測です。
その売り込み行為を、わざわざお金と時間を掛けて聞きに行くことになるのです。
どんなベネフィットがあるのでしょうか。
その政治家が、非常に面白い話をするのであれば、それはベネフィットかもしれません。
あるいは、非常に学びになる話…すなわち、セミナーとしても相応のコンテンツとして成り立つのであれば、それもベネフィットかもしれません。
あるいは、どこかのある二世議員のような、「アイドル」的位置づけの政治家であれば…その人に会えるというだけで、ベネフィットかもしれません。
ですが、これらのどれもが直接当てはまるようには思われません。
(具体的に個別に否定していくと、その政治家が特定できてしまいかねませんので省略します)
では、どんなベネフィットがあればこそ、こういった政治家の「新春の集い」に参加するのでしょうか。
結論としては、実際にその場に行って、参加した人に「何でこの集いに参加したのですか」と聞いて回らないことには、正解にはたどり着かないでしょう。
だからこそ、あくまでも推測です。
考えられるものとして、マズローの欲求5段階説に基づくところの第3段階である「社会的欲求」ではないかと思われます。
具体的には「そこに所属することで満たされる欲求」ということになります。
その政治家に顔を覚えてもらって、来てもらえたことに感謝してもらう、ということで得られる欲求かもしれません。
あるいは、政治家の集いですから、その政治家と主義主張がある程度重なればこそ、参加しているといえます。
同じ主義主張の人同士で集まれることもベネフィットなのかもしれません。
私たちは政治をしているわけではなく、ビジネスをしています。
だからこそ、目に見える結果や変化…というわかりやすいベネフィットを提供しようと考えがちです。
ですが…こういった、価値とは言えるか言えないか微妙なものでも、もしかしたらベネフィットとなりえるのです。
既存客を大切にしてください。
既存客を、あなたのグループに所属していることで価値を感じる…くらいに大切にしてみてください。
今日のブログを読んで、少しでも
「参考になるな」
「役に立ちそうだな」
「読んでよかったな」
と思えることがあったら、ぜひあなたの友達にもお役に立ちたいので、Facebook「いいね」や「シェア」にご協力をお願い致します。