魔剤談義による「実質的ではない」価値提供の話

魔剤談義による「実質的ではない」価値提供の話

魔剤談義による「実質的ではない」価値提供の話
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

今日は,ひときわマニアック…
と言えば聞こえがいいですが。
まあ,オタクな話です。

 

私は普段,
自分のことをマーケッターを自称してますが
マーケッターへの入口がコピーライターであり…
「言葉オタク」
なんですよね。

 

…ということで,
マニアックな言葉オタクが
ひときわマニアックな言葉で
紹介します。

 

マーケティング的には,
ベネフィットとか,価値とか…
そんな話になります。

 

以下,お付き合いください。

 

 

魔剤談義

 

 

魔剤ってご存知でしょうか。
エナジードリンクのことですね。

 

エナジードリンクでは有名なのが
レッドブルと,モンスターエナジー(モンエナ)。

 

魔剤と言えば,主に後者を
指すことが多いようですね。

 

その由来や,
なぜ魔剤と言えばモンエナなのかは
よくわかりません。

 

 

個人的には,
レッドブルのほうが好みですね。

 

Youtubeで,スポーツ系の動画を
見たりするのですが,
スピード感あふれる動画の配信を
していて,見入ってしまうことがあります。

 

まあ…
実際には,レッドブルは
飲んだことはありませんが。

 

そして,
モンエナは街頭での
販促キャンペーンで無料配布を
していたので,
もらって飲んだことがあるだけ。
買ったことはありません。

 

魔剤を無料でばらまくとか,
よくよく考えると,
エグい販促ですね。

 

 

健康面で考えると,
非常に良くないので
エナジードリンクはやめた方がいい…
という話はしません。

 

多くの人が言っていることを
言うのはひねくれ者の私が言っても
意味がないでしょう。

 

私が言うならば,
「高いだけで効果はたかが知れているので
やめましょう」

 

 

詳しい数値は
省略しますので,
興味があったら調べてみてください。

 

 

端的に,
カフェイン含有量は,
「玉露」がぶっちぎりでトップです。

 

100mlあたりのカフェイン含有量は,
玉露はレッドブルの5倍ほど。

 

また
豆から挽いたレギュラーコーヒーの
カフェイン含有量は,
レッドブルの約2倍弱

 

レッドブルより,
魔剤のほうが若干
カフェイン含有量が多いですが…

 

身も蓋もない話,
コンビニカフェでコーヒーを飲んだほうが
安上がりだし,体にも良いでしょう。

 

 

そして…
意味がないというのは。
カフェインは過剰摂取すると
「効かなくなる」
です。

 

カフェイン中毒なんて話は
耳にしたことがあるかもしれません。

 

 

カフェインは摂りすぎると
中毒で体調が悪くなる…
人もいますが。

 

実際のところは,
単にカフェインの効果に体が慣れてしまい,
効かなくなります。

 

 

そして…
もっと意味がない話は,
人が眠気を感じる原因は多種多様。

 

カフェインでその眠気を迎撃できるパターンは
その多種多様の中の一部でしかすぎません。

 

食後に眠くなる…なってパターンの眠気は
カフェインで眠気を迎撃できますが。

 

 

車の運転などをしていて
眠くなる場合の眠気は,
カフェイン摂取では効果はないのです。

 

これが,意味がないと言った理由ですね。

 

さて,
そんな魔剤。
意味は無いのでしょうか。

 

先日,
ある方と魔剤談義をしていて…
その方はずっと夜勤続きで
疲れたので魔剤を机の上に並べていたら
職場の女の子に,
ものすごく怒られた。

 

 

魔剤断ちできて,
今はとても感謝している…なんて話をしていました。

 

職場に,気遣いをしてくれる
良い女性がいて,微笑ましいですね。

 

 

それにくらべて…

 

 

 

私がかつて,
東京都内の某所で,
法務系事務所で
丁稚奉公をしていた頃の話です。

 

始発で出勤して,
終電で帰り…
休日出勤もしていました。

 

残業代,
休日出勤手当,
早朝出勤手当,一切なし。

 

今なら完全にブラックですね。

 

なので
「丁稚奉公」
という表現が無難でしょう。

 

 

話を戻します。

 

当時20代前半とはいえ,
体力的にも精神的にも
かなりきつい状況で…

 

でも,
期限が迫っている仕事が目の前に山積み。
その日に法務系の手続きをしないといけない,
という書類は大量にあります。

 

私だけでなく,事務所の他の人もです。

 

ということで,
机の上には…当時は,
魔剤なんてものはなかったので,
ドリンク剤,
三共のリゲインの瓶を,
ボーリングのピンみたいに
三角形の配置にして
机の上に並べておきました。

 

それを見た…
職場のある女の子。

 

私よりも若い女性事務員が
それを見て…

 

 

「体に良くないよ」

 

 

という話からはじまり,
いろんな不純物や添加物が入っている。
効果のある成分も,
純度は低い。

 

総じて,効果のないから…

 

どうせ飲むなら,
純度の高い,
体への吸収率が高く,
添加物の少ないものを飲んだほうがいい。

 

…ということで,
ネットワークビジネスの説明会に
誘われました。

 

当時の私は,
ネットワークビジネスなんてものは
知りませんでした。

 

職場で,
一番若くて可愛い女の子に,
勤務日以外で,
一緒に出かけよう,
誘われた(と脳内変換した)わけです。

そこで私は…
大真面目に熱く語りました。

 

「体に良くないとか,
効くとか効かないとか…
そんなことはどうでもいい。

 

これを飲むことで
がんばれる気になるから飲んでるの」

 

私の世代だと,
リゲインと言えば,

「24時間戦えますか」

で有名な,
あのCMソング。

 

あの歌,好きだったんですよね。
本当に,聞いていると元気が出てくる気がします。

 

 

ドリンク剤としての効果効能ではなく,
気合いを入れて,
逆境を乗り切る原動力として
活用していました。

 

 

実際,
過去に,その法務系国家資格の
試験当日も,
腰に手を当てて,
一気に呷り…気合いで乗り切った…
合格したこともあります。

 

 

験担ぎでもあり,
メンタル的な奮起剤でもあります。

 

だから…
彼女の言うことは正しいですが…
でも,そうではないのです。

 

 

…そんな話をした後の
彼女の呆れるような反応は
まあ,言うまでもないですね。

 

 

結局,
本来の性能・性質よりも,
人は感情面での作用の方を
重視する傾向があり…

 

そして,
それ自体は立派なベネフィットです。

 

実質的ではないけど,
「価値」
提供しているわけですね。

 

性能,性質は,商品のベネフィットの
一部分でしかありません。

 

そして,
性質,性能だけで勝負したら,
世の中,上には上がいて,
勝てるものではありません。

 

 

うまく,実質的ではない価値で
訴求していきたいですね。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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