今日は、最初から単刀直入に質問です。
タイトルである、
「成果を出すために必要な1つのステップ」
とは何でしょうか。
マーケティングならば、マーケティング。
コピーライティングならコピーライティング。
セールスならセールス。
それぞれ、より成果を出すために、ステップを減るとしたらそれは何でしょうか。
考えてみてください。
考えてから、先をご覧ください。
いかがでしょうか。
考えていただいたでしょうか。
まだならば、考えてみてください。
日本国内でもトップコンサルタントの一人、神田昌典氏。
彼はある著書の中で、印象深いことを述べていました。
私の記憶の限りであり、引用ではないので、正確な記載ではないことをご容赦ください。
「ぜひ、この本の各セッションの問いについて答えてみて欲しい。
実際に答える人は、全体でも少数派だろう。
願わくばあなたがその少数派であってほしい」
といったことが書いてありました。
それを見て、
「あ、やはり…」
と思ったのを思い出します。
彼の問いかけ。
これは、彼の著書でもひときわよく売れている
「非常識な成功法則」
でも、見かけます。
彼が設問を用意し、本の中に回答欄を用意してあり、実際に書き込み出来るようにしてあります。
私は…そこで書き込んでしまうと、2回目に読んだときに、そこに書き込んであったら不都合があるので、書き込まずに別の紙を用意するようにしています。
うんうん唸りながら、彼の問に答えたのを今でも覚えています。
さて、本題です。
成果を出すには何が必要でしょうか。
別の言い方をします。
誰もが何でも、最初からいきなり成果を出すことは可能でしょうか。
例えば、マーケティング。
マーケティングの本を買って来て読んでみたとします。
そこに、
「お客様の声を集める」
ことが大切、という話が書いてあったとします。
「なるほど、お客様の声を集めればいいんだな」
と思ったとします。
翌日。
お客様に会った時に、試してみようと思ったとします。
それはうまくいくでしょうか。
それともうまくいかないでしょうか。
先日、あるちょっとした例え話を読んだことを思い出します。
湖に、渡り鳥が5羽居ました。
そのうち1羽が、飛び立とうと思いました。
ではその湖に何羽の鳥がいるでしょうか。
正解は…5羽です。
なぜなら、
「飛び立とうと【思った】」
だけであって、飛び立ったわけではないからです。
5ー0=5
となります。
思うだけでは何も現実は変わりません。
お客様の声を集めようと思っても、思うだけでは何も変わりません。
実際にお客様に頼んでみる、という行動に出てはじめて、何かがわかります。
実際に頼んでみたときに、果たしてうまくいくかどうか。
最初は失敗することもあるかもしれません。
上手く訊けなかったり、欲しい答えではない答だったり…曖昧でプロモーションには使いづらい内容だったり…。
それを【繰り返し練習】することで、お客様から上手に引き出せるようになっていくことでしょう。
成果を出すために、必要なステップ。
それは練習です。
何かを学んで理解しただけでは何も変わりません。
実行すれば、何かが変わる…かもしれません。
行動は大切です。
ですが、行動すればいい…とばかりにがむしゃらに行動する前にやることがあります。
それが練習です。
スポーツで例えるならば、話はもっと簡単でしょう。
教本か何かで勉強して、いきなりそれができるようになる…はずがありません。
その教本に書いてあることが実行できるようになるまでには、相応の練習が必要でしょう。
マーケティングやコピーライティング、セールスにおいては、今の時代ますます練習の価値が上がっています。
なぜなら、顧客獲得コストが上がっているからです。
ぶっつけ本番で練習する…にはコストが高くつきすぎるのです。
非常に極端な例を出します。
工務店が新築建売住宅を受注するために、まずは内覧会に集客しようとします。
そこで、内覧会に人を集めるマーケティング施策として、チラシを撒くとします。
そのコストに100万円掛ったとします。
その結果、10件の来場があったとします。
10件のうち、真剣に家造りを検討している人が、1件だったとします。
残り8件は、冷やかしだったり、興味本位であって、すぐに買う気はありません。
100万年の広告宣伝費を掛けて、まともな見込み客は1件だけです。
その1件の…建物一棟分の売上が入るかどうか、100万円のコストを回収できるか赤字に終わるか。
その瀬戸際のセールスをする人を、新人でセールスの本を1冊読んだことがあるだけの人を担当させるでしょうか。
100万円を教育費に当てて、たった1回のぶっつけ本番を、練習の場に提供できる企業がどれだけあるのでしょうか。
あなたの人生を振り返って考えてみてください。
赤ん坊から成長して立ち上がるまでに、どれだけ練習したでしょうか。
歩けるようになるまでにどれだけ練習したでしょうか。
喋れるようになるまでにどれだけ練習したでしょうか。
文字がかけるようになるまでにどれだけ練習したでしょうか。
大人になって、様々な知識経験を積み重ねてきた結果、
「練習」
を飛ばしてしまっているのではないでしょうか。
行動の大切さを説くことはあっても…学ぶ大切さを説くことはあっても…
学んだことを行動する前に行うべき練習を説く機会は減ってきたのではないでしょうか。
これを機会にぜひ試してみてください。
最後に。
「成果を出すために必要な1つのステップ」
それは練習です。
そして、あなたが成果を出しやすい人か、そうでないか。
診断する簡単な方法があります。
それは、今日のブログの冒頭で、
「考えてみてください」
という私の指示にしたがって、一度きちんと考えてみたかどうか。
たったこれだけです。
このブログをご覧の、ビジネスにおいて責任のある立場のあなたにとって、練習の一つが
「思考」
を積み重ねることです。
思考する練習をしないと、いいアイディアや発想が出てくるわけでもなければ、企画や戦略も立てられないでしょう。
最初から、アイディア、企画、戦略などはハードルが高いです。
まずは、思考に練習から始めるべきでしょう。
ということで、今日はその練習を兼ねて、最初に問いを持ってきました。
世の中で、本当に成果を出している人は…こういった、問いかけに対してきちんと頭を使っている人なのではないでしょうか。
<予告>※場所を追加しました。
6月29日(水)13時30分〜16時30分
東京からある書籍を執筆したコンサルタントを招いて、出版記念セミナーまた読書会等を企画しています。
参加者にとって最大の価値を得てもらうために、読書会がいいのか、それともセミナーがいいのか。
内容はまだ検討をしています。
ですので、まずは、この日時を空けておいてください。
なお、開催場所はこちら。
札幌貸し会議室まなBiz
http://mana-biz.jp/?page_id=18