2週間ほど前から,ちょっとした筋トレを始めました。
今のところ,2週間欠かさず続けています。
なぜ始めようと思ったのか。
それは,
「姿勢を良くしたかったから」
です。
人前に出て話すこともある身です。
猫背では,どうにも格好がつきません。
小学生から続いている猫背ですので,一朝一夕で直るものではないでしょうが,まずは小さな努力を始めることにします。
さて,もう一度言います。
筋トレを始めた理由は,
「姿勢を良くしたいから」
です。
断じて,ダイエットでもなければ,出っ張ったハラを何とかしようと思ったからでもありません。
…違うのです。
いつの間にか「メタボ」という言葉ができ,広がりました。
ちょっと調べてみました。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態をいう。日本語に訳すと代謝症候群、単にメタボとも言われる。(Wikipediaより)
腹囲が,男性85cm、女性90cm以上などと,細かい基準があるようです。
ここ数年,ろくに健康診断など受けていない身です。
私自身は,メタボなのかメタボ予備軍なのかはともかく,「メタボ」のカテゴリに入っていることは確かです。
このメタボという言葉。割と便利に使われているようです。
言葉を選ばずに表現します。性格ではないことは百も承知です。
敢えてこのような表現をします。
似たような例で,「万引き」というものがあります。
万引きとは何でしょうか。
定義【万引き】
買い物客を装い、商品をさがすふりをして盗むこと。また、その者。
刑法第235条
他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
本来は窃盗罪などと言うべきところを,万引きという言葉を使うことで,その言葉の本質を濁しているようなもの。
やっていることは,ただの窃盗罪です。
話を戻します。
メタボ,などと言えば,そこはかとなく柔らかな言葉に聞こえますが,要するに【デブ】です。
ただ,デブ…と言ってしまうといろいろと角が立つこともあり,婉曲に表現する手段の一つとして「メタボ」という言葉が使われるようになっているようです。
デブな人に,デブ,と言って何になるのでしょうか。
私がデブなことは百も承知です。だからといって,人からデブだと言われたらカチンとくることは確かです。
分かっていても言われたくないものです。
だからこそ,本当はダイエットしたほうがいいと分かっていても,ダイエットはなかなかできません。
なぜなら,自分がデブであることに直面せざるを得なくなるからです。
分かっていても,自分がデブだと認めたくないのです。
だからこそ,筋トレは「ダイエット」ではなく,人前で話す職業上姿勢を良くするために,筋トレに励んでいるのです。
さて。
今日のタイトル。
「悪魔の皮を被った天使のコピーと天使の皮を被った悪魔のコピー」
です。
定義【悪魔】
残虐非道で、人に災いをもたらし、悪に誘い込む悪霊。また、そのような人間。
定義【天使】
心の清らかな、やさしい人のたとえ。
アップスタッツ経営研究会では,特定の宗教を誹謗中傷したりおとしめたりする意図はありません。
上記の定義の通り,悪魔も天使も,いずれも宗教的な意味合いを意図して使ってはいません。
さて,悪魔の皮を被った天使のコピーとはどんな感じでしょうか。
「あなたはデブだからやせなさい。世の中,ダイエットなんて,食べる量を減らすか消費カロリーを増やすか。つべこべ言わずに運度して食べるのを減らせ!」
といった感じでしょうか。
これを言われたら,
「うるさい!」
と逆切れするしかないような,そんなコピーです。
一方,天使の皮を被った悪魔のコピーとはどんな感じでしょうか。
「つい,腹回りが大きくなりすぎてしまったような気がしていませんか?
忙しくてなかなか体のケアに追いつかないあなたに1回30秒で済む解決策を提案します。
いまなら,このサプリメントを飲めば,内臓脂肪の燃焼を促進して,少しずつ腹回りをすっきりさせることでしょう」
こんな感じです。
ここで,この2つのコピーを言われたときに,【デブ】としては,どちらがいいでしょうか。
そこで,考えていただきたいのが,どちらが本当にデブのことを考えたコピーでしょうか。
天使のコピーは,何一つ嘘をいっていません。どれも真実しか言っていません。
本当に体のことを考えるならば,食べる量を制限して,運動する量を増やした方がいいに決まっています。
だから,言われてムカッとする,この前者が「天使」なのです。
一方。
後者の悪魔のコピーはどうでしょうか。
冷静に考えてみて下さい。
「内臓脂肪の燃焼を促進」です。
繰り返します。燃焼を促進です。
ということは,燃焼していなければ促進しようがありません。
ゼロに何を掛けてもゼロなのです。
要するに…このサプリメントを飲めばやせるような気にさせているだけであり,結局は脂肪を燃焼させる…すなわち運動しなければ痩せないのです。
結局,デブの身になって考えるならば,お金をだまし取られるようなもの。
だから,悪魔のコピーなのです。
では,どちらの方が反応率を引き出せるでしょうか。
もちろん…後者です。
前者のコピーでは,ターゲットであるデブは反応できません。
自分がデブだなど,他の人から言われたい物好きなど,ごく少数はでしょう。
だからこそ,悪魔のコピーをおすすめ…するかどうかはさておき。
今日お伝えすべきこと。
それは,
「本当のことをそのまま伝えても誰も幸せになれない」
ということです。
相手のためを思って,真実を伝えても…その真実が耳に痛い内容だとしたら,聞きたくないのです。
たまに,
「それって,本当のことだけど…だからってそんな言い方はないでしょ」
と思うようなコピーを見かけます。
本当のことをありのまま伝えてはいけないのです。
ご注意下さい。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平
追伸
ではどうすればいいのかについては,こちらの勉強会にて解説します。
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