手書きで書くということ

手書きで書くということ

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私の知り合いに,不思議な人がいます。
彼はいわゆる「右脳教育」を生業にしている人です。

ところが,彼の行動を見ていると,違和感が実に大きい。

というのも,彼はセミナー中にiPadとかパソコンを駆使しているからです。

セミナー中にiPadのタップ音を鳴らしていたり,Windowsの起動音を小さくしようとする配慮がカケラもない,彼の気遣いのなさについては一旦脇に置きます。
ただ,どうしても理解に苦しむのが
「右脳教育」
を生業にしている人が,どうしてデジタル機器で脳内にインプットしようとしているのでしょうか。

私は脳科学の専門ではないので,詳細はわかりません。
ただ,このあたりについては
「コピーライターとしての常識」
ですが,
「メモは手書き」
が鉄則です。

例えば,リサーチする際に,様々な内容をメモすることになります。
それらを,パソコンなどのデジタル機器で記録することによって,読みやすくはなります。
ただ,脳へのインプットということであれば,手書きには遙かに劣ります。
(どれくらいの差があるかは専門ではないので省略します)

特に,コピーライティングにおいては,手書きで書く事によって,
「脳へインプット」
する,という考え方があるようです。

別の表現をするならば,
「潜在意識に叩き込む」
とのこと。

かつては世界ナンバーワンコピーライターと言われたゲーリー・ハルバート。
「自称」という説もありますが,全世界でもトップクラスのコピーライターであることは間違いありません。
話を戻します。
彼の言葉を,やはり世界トップクラスのコピーライターであるダン・ケネディが紹介していました。

「コピーを早く書くコツは,潜在意識で書く事」

具体的には,過去の結果の出たすばらしいコピーを,手書きで何度も何度も書き写すのだそうです。
それを続けて行くうちに,すばらしいコピーの「息づかい」(ダン・ケネディ曰く「ダイレクトレスポンスマーケティングの息づかい」)が体にしみこんでくるのだとか。

そういったコピーをいくつもインプットしておけば,自然にコピーが書けるようになるのだそうです。

自然に…というのは言い過ぎな感じもしますが(恐らくダン・ケネディならできるのでしょう),実際に手書きで潜在意識に書き込んでいく,という作業は不可欠なのでしょう。

別に,これはコピーライティングだから,ということはありません。

私がかつて司法書士試験を勉強していた時は,いわゆる
「書式試験」
というものがあり,専門の申請書を書かされる試験がありました。
そこで,試験対策としては,いくつもの申請書の書式を,手書きで書いて覚える,というやり方が(当時の)王道だったわけです。

私も,手がしびれるまで書いた覚えがあります。

司法書士試験とか,コピーライティングに限ったことでもありません。
きっとあなたもやったことがあるでしょう。
小学生時代の
「漢字の書き取り」
です。
これも書いて覚える作業の一環です。

コピー1本で,1億稼ぐと言われる,匿名のコピーライター,Mr,X。
彼は,
「パソコンは悪魔のツール」
だと言っています。
それくらい,手で書かずにパソコンを使うと言うことはコピーライティングにとって大敵なのでしょう。

私自身は,今こうしてブログ記事を作成するにあたり,いちいち手書きで…などとはやっていません。
ただ,時々スターバックスに籠もって思考労働をするときは,どうしても手書きになります。

リーガルパットにガリガリとボールペンで書いてはちぎって書いてはちぎって…の繰り返しです。

司法書士試験を終えて,しばらくはデジタルツールに頼りきりでしたが,コピーライティングを学ぶようになって,手書きをした時に,
「明らかに頭が回転している」
感覚の違いが分かるようになったからです。

右脳に限らず,頭を働かせるのであれば,手書き。
ちょっと意識してみてください。

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