振り返ってわかる,本当に価値のある「1件」

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振り返ってわかる,本当に価値のある「1件」
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日記というものをきちんと書いていれば…そして,書いたものをきちんと振り返ってチェックすればわかることなのかもしれません。
ただ,なかなか日記を書き続けたり,書いたものを定期的にチェックすることは大変なものです。

2016年も終わりに近づいてきました。
フェイスブックで,今年1年の投稿を,振り返りというかたちで動画にしたものが見られるようになったものがあります。

それを見ると…なかなか興味深いものでした。
私の場合は,今年2月,廃線直前の寝台夜行列車カシオペアで,札幌から上野まで載った時の写真がありました。
あるいは,初めて落語を聴きに,川崎まで歌丸師匠と圓楽師匠の二人会に行ってきた時の写真も上がっていました。
あるいは,東京にセミナーに行く時に,空港で撮った飛行機の写真も上がっていました。

さて,このような印象深い出来事は,記憶にも残るし,それをSNSに投稿したり…ということがあります。

ですが,この動画を見て思ったことがあります。
この動画に出てこない,そこまで強いインパクトがない出来事にこそ,価値があるのではないでしょうか。

例えば,セールス。
無料コンサルティングと,セールスプレゼンテーションで,2時間くらい時間を掛けて,コピーライティングの仕事を1件取るとします。
この時の,仕事が取れた嬉しさというものは,格別です。

司法書士として,相続手続きの仕事を1件受けるに当たって,相談から受託まで,大体15分程度。
でも,金額は(たまたまですが)同じです。

実働時間でいうならば,相続手続きは,コピーを1本書く手間の3分の1掛かります。

セールスして仕事を取るのに片方は2時間。もう片方は15分。
実働時間では,3倍の違いがあります。

それでも,自分が本当に好きな仕事でやりたい仕事を,新たに1件獲得する,というのは本当に嬉しいことです。

だからといって,そんなことをSNSに投稿できるでしょうか。
なかなか難しいのが現実です。

あるいは,過去のクライアントから久々に連絡があって,
「今回もまた新たに1件お願いします」
と言われた時の嬉しさ。これも格別です。

あるいは,何度もおつきあいしているクライアントから,別の方を紹介してくれた時の嬉しさ。

一つ一つが本当に嬉しいことであり,こころからありがたいと思うことです。

ですが,そういった一つ一つはSNSに投稿することはありません。
日記に書いておき,後から振り返れば別ですが…そういったことをしない限りは,この「一つ一つの嬉しさとありがたさ」は時の流れの中で風化していってしまうものなのです。

ですが,SNSに投稿するような特別な出来事ではなく,このような投稿にはならない「一つ一つの嬉しさとありがたさ」の積み重ねの方が,どれだけ価値があることでしょうか。

経済的な意味合いは脇に置くとして,相続1件と,コピー1件では,後者のほうがやりがいがあるし,受託できれば嬉しいことです。

ただ,それを「数」として見てしまうと,忘れてしまうことでもあります。

例えば,
「新規案件を50件獲得する」
という目標を立てたとします。

すると,目の前の1件は,
「50分の1」
です。

次の1件は,
「50分の2」
となります。

これはどうなのでしょうか。

もちろん,これだけのクライアント数が欲しい,とか,いくらくらいの売上が欲しい,という思いを抱くこと自体は何ら問題ありません。

ただ,その目標に注力してしまうと,目の前のこの1件の嬉しさやありがたさを忘れてしまいかねない怖さがあるのです。

その目の前の1件がないと,どうやっても目標に到達できないのに,です。

もうすぐ2017年です。
新たな目標設定をすることもあるかもしれません。

あるいは,2016年に立てた目標が到達できるかどうかギリギリで,今,頑張っているかもしれません。
でも,どんな目標も,目の前の1件の積み重ねである,ということは絶対に忘れてはいけないことなのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
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