大学を卒業した翌月のことです。
当時は司法書士試験の受験生でした。
１日８時間くらいは勉強していましたが…言い換えると，たった８時間程度でした。
ところが。
ある日友人たちの話を聴いていたところ…友人たちは新社会人として，会社の中で揉まれていたようです。
そんな苦労話を聴いていた時，あることに気が付きました。
司法書士試験受験生といえば聞こえはいいのですが，要するに単なるフリーターだ，ということです。
しかも，４月でバイトをやめる予定だったので…フリーターですらありません。
ただの無職です。
心の何処かで，
「自分は目標に向かって頑張っている」
と思っていました。
ですが…気がついたのです。ただの無職だ，と。
これで司法書士試験に合格できなかったら…今で言うところの，ただのニートです。
その時…「カチッ」と，心のなかで何かのスイッチが入りました。
「頑張って」１日８時間勉強して
「あー今日も頑張ったなぁ」
と自分に言い聞かせてましたが…この瞬間以来，毎日１３時間勉強することが「普通」になりました。
多いときでは，１日１６時間くらい。
当時，喘息の発作が酷くて夜もあまり良く眠れませんでしたので…リ◯インの空き瓶が増えていきました。
血尿が出ても，何も思わなくなりました。
結局，試験後に入院手術，半年間のリハビリ・自宅療養により，合格したにも関わらず「ニート」は回避できなかったのですが，それはさておきます。
正月にFacebookで投稿した「目標設定」に関する投稿で，私にしては珍しいくらいたくさんの「いいね」が付いていました。
なので…三が日の間に，目標に関する話を書いておきます。
ここで一つ紹介したい言葉があります。
それはコミットです。
定義【commit（コミット）】（ランダムハウス英和大辞典）
((再帰的または受身)) 〈自分自身を〉(約束などで)拘束する，(道義的・法律的に)身を縛る，(行動を)必ず果たすと誓約する；必ず(…すると)誓う；(事に)かかわり合いになる，専心する；コミットする
どこかのCMのせいで，コミットという言葉がやたらと安っぽくなってしまいました。
「結果にコミットする」
とは，「結果に到達することを誓約する」というようか意味合いでしょう。
さて，ここで一つ矛盾が生じていることに，あなたは気がついたでしょうか。
昔，ある方が
「『言い訳はしません』って言葉は矛盾している」
とおっしゃってました。
これは文字通りの意味でしょう。
本当に言い訳をしないならば，何をすべきか。沈黙するしかありません。
言い訳をしない，と言っている時点で「言い訳をしない」という言い訳をしていることになります。
コミットも，同じです。
本当に，何らかの目標にコミットしているのならば，「コミットする」「コミットしている」などと口にする必要は全く無いのです。
私が１日８時間勉強している時は，
「１日８時間勉強する」
と意識して行っていました。
ですが…カチッとスイッチが入った…本当にコミットした瞬間，「１３時間以上勉強する」ことが普通になったのです。
だから…１３時間勉強していたとしても，自分には「勉強している」などという自覚はありません。
「試験に合格する」ために必要なことを淡々と処理していただけの話です。
安っぽい自己啓発に，
「コミットしろ」
「決断しろ」
とか言っている人がいます。
あるいは，
「目標に到達した時のことを想像してください」
など言う人もいます。
これら全てが「言い訳はしない，という言い訳」あるいは，と同じではないでしょうか。
本当にコミットしているなら，息を吸って吐くように，何も意識することなく，目標に向かってやるべきことを積み重ねていくだけのことです。
とはいえ，
「わかっちゃいるけど，それができないんだよ」
という方，多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
そこで，私なりに考えをまとめた結果が，今日のこのブログです。
つまり，「コミットする…と口にした時点で，コミットしていない」状態だということです。
だからこそ，息を吸って吐くがごとく，自然に，当たり前に，意識せずに行動を積み重ねていくことで，目標に到達できるのではないでしょうか。
では，どのようにすればいいのか。
似たようなもので，何も意識せずに「当たり前のように」やっているものがあります。
それが「習慣」です。
朝起きて，顔を洗います。
いちいち意識して顔を洗うでしょうか。
家を出るときに，靴を履きます。いちいち「昨日は右足から履いたから，今日は左足から…」などと考えないでしょう。
無意識に…自動的に行動しているのではないでしょうか。
ですので，本当に目標達成したいのであれば，コミットする，とか決断する…なんて言っているヒマがあれば，
「習慣形成」
に全力を尽くしてください。
具体的には，
「この習慣が身に付けば，目標達成できる」
という行動を９０日，一日も欠かさずに実行してください。
ポイントは，「結果」ではなく「行動」です。
例えば，「お客様に喜んでもらう」というのは結果であって行動ではありません。
この場合，お客様に喜んでもらうために【どんな行動をすればいいのか】を考えて実行すればいいのです。
習慣形成は，１日も欠かさず，というところがポイントです。
１週間に１回，３回とか，月に数回…というものは習慣形成しづらいものです。
なので，１日も欠かさずに実行できるものを「行動」としてみてください。
例えば，売上アップとか集客という観点で考えるならば…
・既存客に手紙を毎日書く
というのも手でしょう。同じ人に９０日毎日書いたら，ただのストーカーになりますが，１日１人ずつ，９０人に手書きで書いたら，習慣になります。
似たような例で，電話でもありでしょう。
「最近調子はどうですか？」
といった電話もいいかもしれません。
あるいは…
「毎日３０分時間を確保して，新規顧客獲得のための計画を立てる」
のもありでしょう。
ブログやメルマガなども大切です。
繰り返しますが，コツは９０日間１日も欠かさないことです。
「結果にコミット」などと不毛なことを言っているくらいならば，「９０日間１日も欠かさずに実行する」ことをコミットしなければならないのです。
これができれば，目標は…気がつけば達成していることでしょう。
私はたまたま「意志」の力でスイッチが入る時もありました。でも，入る時もあれば入らない時もあります。
だからこそ，意志のちからに頼ってはいけないのです。
習慣形成の方法について興味がある方がいれば…日をあらためて詳しく紹介します。
リクエストはコメント欄に「習慣形成についてリクエスト」とでも書いてください。
※追記 リクエストに応じて，習慣を身につけるための考え方の記事を書きました。
今日の記事が，あなたの目標達成に貢献できることを願っています。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
２〜３通りしか集客法を知らない。
どうしていいかわからない。そんなあなたは，一度こちらをご覧ください。