ちょっとしたテストです。
試してみてください。
Q1 最近,あなたが仕事においてイラっとした場面を3つ,挙げてみてください。
Q2 最近,あなたが仕事,プライベートに関わらずイラっとした場面を3つ,挙げてみてください。
いかがでしょうか。
「想起(思い出す)」は,一つの能力です。
深く細く思い出すこともできれば,最近のことも割と思い出せない人もいます。
ある意味個人的な気質ですので,思い出せないなら,そういうものです。気にしないでください。
しっかりと想起できたものの,イラっとした瞬間がなかった。思い当たらなかった。
それはそれで幸せなことです。
さて,ここでは「3つ」と指定したのに,雪崩のごとく,10件,20件と,様々な出来事を想起してしまったなら…
不快なことを想起させてしまい,申し訳ないです。…というほかありません。
10件かどうかはともかく,複数思い当たった方は,その「原因」が何かを考えてみてください。
実際に統計を取れるわけではないので何とも言えません。
ただ,おそらくですが原因のほとんどが「人間関係」の問題ではないでしょうか。
つまり,人間関係を上手くコントロールすることができれば,ストレスを抑えることができる,ということになります。
なお,Q2のほうは…何とも言えません。今日のテーマは「仕事」ですのでQ1の話です。
まず,非常に基本的な話をします。
このブログは,経営者,決裁権限のある方,フリーランス,個人事業主などを想定しています。
社畜は対象外です。
経営者は,決裁権限を持っています。
顧客や従業員等を選ぶことができます。
仮に顧客にしょっちゅうイラッとさせられているならば,思い出してください。
なぜ経営者なのに,そんなイラっとする顧客と取引をしているのでしょうか。
社畜は,そうはいきません。
会社から指示されたとおりに仕事をすることになっています。
どれだけ無能な上司,同僚,部下…うざい理不尽な顧客。
それらを相手に我慢するのが仕事です。
その代わりに,給料が与えられるのです。
ですが,社長に給料を払うのは誰でしょうか。
その給料の原資はどこからくるのでしょうか。自分で得た売上です。
ということは,売上を上げるも上げないも自由です。
嫌な顧客から売上を上げてもいいし,尊敬する素晴らしい顧客から売上を上げるも自由です。
自由なのに…なぜ嫌な思いをして,うざい理不尽な顧客と取引をしなければいけないのでしょうか。
まず,これがスタートです。
忙しすぎたり,目の前の数字を追いかけて近視眼的になりすぎて,
「なんで経営者をやっているのか」
を忘れてしまっている方もいます。なのでまずはそれを思い出してください。
私が起業したのは25歳。当時,司法書士事務所を開業しました。
そして司法書士になろうと思った大きな動機の一つが,
「サラリーマンにだけは死んでもなりたくないし,なれないから」
です。
実際,3年間修行を積んでから独立しようと思っていたのに,2年でドロップアウト。
開業資金も少なく,負債を抱えたまま,見切り発車で独立することになりました。
なぜサラリーマンにはなりたくないのか。
上述の通り,無能な上司,同僚,部下…うざい理不尽な顧客を相手にしたくないからです。
こういった人たちを相手にするくらいなら,司法書士試験に合格するほうが楽だと思ったのです。
さて,私の話は置いておきます。
経営者は,給料の保障がないことと引き換えに,自由を得ました。
無能な人,うざい理不尽な顧客を相手にしなくていい,というものです。
ですが,それでもイラっとしながら仕事をしているならば,その原因を特定して除去し,再発防止をすればいいのです。
つまり,自分はどんな人にイラっとするのかを明確にし,今付き合いがあるなば,さっさと縁を切ることです。
ポイントは再発防止。2つのポイントがありまうs。
「こんな人は顧客にしない」
リストを作ることがひとつです。
もうひとつは,
「直感を信じる」
ことです。
直感とは何でしょうか。
定義【直感】(デジタル大辞泉)
推理・考察など論理的思考によらず、感覚的に物事の真相を瞬時に感じとること。
つまり推理・考察・論理をかっ飛ばして,結論にたどり着くことです。
では,なぜ推理・考察・論理をかっ飛ばして,結論にたどり着くのでしょうか。
もちろん,時と場合によります。
十分に経験を積んで,知識もある程度持っている人の「直感」とは,単なる「未処理の言語化」です。
言語化すれば,推理や考察,論理によって判断することができます。
ですが,まだ言語化していないので,推理等,筋道をたてて,論理的に説明することはできません。
とはいえ,一定の知識や経験はあるので,途中をかっ飛ばして結論にたどり着くことができます。
こういった直感は,だいたい正解というパターンが多いもの。
「こんな人は顧客にしない」リストは,言語化できた場合です。
しかし,言語化できないけど,「この人と付き合ったらイラっとするだろうな」という人は必ずいるものです。
そして…そんな時は,直感が,
「おいちょっとまで,その人はやめておけ」
とささやいているはずです。
失敗するパターンは,その直感の対し,心のなかで,
「なぜ?」
と自問自答します。聞かれても答えようがありません。直感ですので。
そして明確な理由がないから「やめておけ」という提案は却下されます。その結果,イヤな目に会うのです。
直感を鍛えてください…などとは,コンサルティングを実施する身としては,なかなか言いづらいものです。
なぜなら,再現性のない提案をしているようなものだからです。
ここで言えるのは…直感が正確に働くようになるまで,十分に知識経験を積んでください。
嫌な客を相手にした時のイラっとした感じ,その原因を忘れないでください。
その蓄積が,直感による回避です。
まとめます。
経営者は,本来顧客を選べる,自由な立場です。
選びましょう。
イラッとする人を相手にするのはやめましょう。
最後に。
経営者が自由だ…ということに対して疑問を持つ人もいるかもしれません。
例えば,人手が足りないので,求人募集をしたとします。
その結果,
Aさん…無能度★★
Bさん…無能度★★★
Cさん…無能度★★★★★
さて,Aさん,Bさん,Cさん3人全員が無能です。
応募はこの3人しかいません。
これでなぜ「自由だ」と言えるのか。「選べる」というのか,ということです。
自由がない社畜とは,社長がCさん(無能度★★★★★,ただし美人)を採用し,部下のDさんに,社員教育を丸投げしたとします。この場合のDさんは自由はないでしょう。
ですが,社長はAさん,Bさん,Cさん全員を不採用にすることはできるのです。
その上で,求人広告を見直して,より有能な人に応募してもらえるような工夫をする自由はあるのです。
社長は自由なのです。
忘れないでください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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